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2019年10月31日(木)
・床塗りを本格的に行うために、新たにリョービのミニサンダーを買いました。
この器具を選んだのは、掃除機に直結する仕様になっているので、粉塵が他の機種よりも少なく済むと思ったからです。
ただし、売られている専用の穴あきサンドペーパーは粗さの種類が限られているし、1枚70円以上もするのが難点です。

そこで今日、自作することにして試したらうまくいきました。
通常のサンドペーパーをはさみで切り、穴あけはポンチを使ったら、容易く出来たのです。
これだと、1枚のサンドペーパーから6枚取れるので、値段は6分の1で済みます。
いま、寺にはいろいろな粗さのサンドペーパーが揃っているので、当分新規購入する必要がありません。
これが、ささやかですが、今日の嬉しい新発見です。
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2019年10月30日(水)
・昨日の我孫子の葬儀費用が120万円以上だったのが本当ならば、私の基準に照らせば、その葬儀社はどうしようもないダメ葬儀社です。
済んだことは仕方ないにしても、では、その家はこれからはどうすればよいかを考えました。
先ず第一に浮かんだのは、「小さなお葬式」です。
小さな一日葬の料金は基本が30万円なので、昨日の葬儀にこれを適用すると、マイクロバス代、1日分の追加ドライアイス代がオプションになり、場合によっては式場使用料の追加が発生し、更に昨日は施主花が2基備わっていたので、これら追加を全部併せると、およそ15万円になります。
従って、もし今回の葬儀が小さな一日葬を選んでいたなら、施行費は45万円に納まっていたはずです。
これに、返礼品代と食事代を考慮しても、全費用は55万円以内で済んだはずで、昨日はこれよりも65万円も余計かかったことになります。
どうしてそんな葬儀社に依頼したかと尋ねたら、「病院の紹介」だそうで、どこにでも無責任な病院はあるのだから、「まずは、第1報は寺へ」を更に徹底する必要があると思いました。

もう1つは、遺体を蓮台寺に搬送して葬儀を行う方式です。
つい最近、本堂で行われた同規模の一日葬にかかった費用は、本堂使用料も含めて、41万円でした。
仮に、我孫子から遺体を蓮台寺に搬送し、小田原斎場で火葬を行った場合、これにかかる費用を合わせると約60万円になります。
小さなお葬式よりも少し高額になりますが、追加料金一切無しで、しかも良質の葬儀が完全保証される安心感があります。

いずれにしても、何時葬儀が発生するか分からないという意識を持つことの大切さを皆さんに知ってもらおうと思います。
そう言う意味で、昨日の葬儀は反面教師としての好例になりました。
2019年10月29日(火)
・我孫子での葬儀に行ってきました。
一番感じたのは、「檀徒には、もっと徹底して葬儀のことを知らせなければならない。」ということでした。
葬儀社と交渉したのは若い女性で、「どのくらいのランクにしたのですか」という私の問いに、「確か最低にしてもらったはずですけど。」の曖昧な答えが返ってきました。
ただし、棺は布張りで、骨壺は柄付きで、更に滅多にない生演奏まであったのだから、「最低」であるはずはないのです。
だから、葬儀社にうまく丸め込まれたというほかありません。
後で明細のコピーをもらうことになっていますが、返礼品が20個、火葬場の食事が6個の1日葬で120万円以上の見積もりだったというのですから、大層な無駄を掛けさせられてしまったといえます。
「私の経験では、このくらいの葬儀なら半額で出来ますよ。」と伝えると、「よく分かりました。次からは気をつけます。」の返事だったので、満中陰忌までには彼女のために特製の資料を用意しておこうと思います。
2019年10月28日(月)
・今日、定期検診に行ったついでに、クリニック近くにあるカインズホームに立ち寄ってみたら、嘗てないほど閑散とした印象を受けました。
近くにビバホームが出来た影響だと思います。
ただ、この状況は一時的のような気がします。
プロの職人達にとって、品数が圧倒的に多いビバホームは断然よいように思いますが、日曜大工程度の私くらいのレベルでは、カインズホームで十分だし、使い勝手もよさそうだからです。
2日前にビバホームに行った私ですが、今日は5割近く安いヤスリ類を見つけて買ってきました。

糖質ダイエットのせいか、検診結果は今までで一番の数値でした。
結果がよければ、続ける励みになります。
明日は、檀徒の葬儀のために千葉県の我孫子まで行きます。
朝が早いので、今日は早寝です。
2019年10月27日(日)
・今日は、蓮台寺バスツアーの日。
行き先は、遊行寺宝物館と県立歴史博物館。
宝物館には蓮台寺所蔵の真教座像が、県博には御本尊の阿弥陀三尊と一遍上人像が展示されています。

バスツアーを企画し取り仕切ったのは蓮台寺維持会で、寺からは妻が参加し、私は留守番でした。
これが蓮台寺のバスツアーとしては⒌回目ですが、過去の4回は私が主催し責任者の気苦労は大変なのが分かっているので、結果が心配でした。
でも、帰ってきた妻は、大層ご機嫌で、「うまくいったわよ。」が第一声でした。
それから食事をしながらのあれこれの話で、第一声が本物であることが分かり、私が留守番で善かったのだと確信できたのは幸せでした。

留守番の私は午前中に法事を、午後に墓を求めてきた人と面会しました。
墓を求めてきた人はロッカー式墓地を希望していましたが、事情を聞いた私は、この人には「倶会の墓」がふさわしいと考えて説明しました。
その人は、私よりもずっと若いご婦人だったので、ゆっくりとよく考えてから決めてくださいと言って、帰っていただきました。
しかし、帰りがけに、「でも、明日にでもどうなるか分からない。」と心配そうなのが印象的でした。
私はそれには応えなかったけれど、後で、いざとなれば良識の葬儀に電話をするように伝えてやれば善かったと思いました。
そうすれば、現時点では、葬儀についても墓についても完璧な態勢が整っているので、電話の後で遺された人が葬儀と墓をどうするかを選べばよいのです。
問題は、今の善き態勢を将来にまで続くシステムをどのように造るかで、これからは、この点に知恵を絞ります。
2019年10月26日(土)
・今日、満中陰忌法要がありました。
この家からは、葬儀の事前相談があり、墓石建立についても依頼されたので、その家に一番ふさわしい葬儀社と石屋を紹介することが出来ました。
当然、その家が希望する葬儀と墓石については、一番費用がかからない業者を選びました。
これが可能になっているのは、私には、葬儀社と石屋に関する詳細なデータ蓄積があるからです。
今日は、その家族の次世代も参加していたので、「この方針は私が住職を辞めても、寺として引き継ぐので、あなた方も覚えておいてください。」と、彼らに伝えたところ、笑顔でうなずいていました。

ただ、費用がかからないといっても、私は業者に対して無闇な値下げ要求はしてはいません。
どんな業種においても、過剰な値下げ競争の結末には勝者はなく、その業種の疲弊が残るだけと言うのが私の持論だからです。
したがって、ある葬儀社に対しては、「もっと値上げをしても構わない。」とさえ言ったほどです。
前にも言ったように、私は檀徒ファーストを掲げていますが、葬儀や墓地を担う人たちの労働環境も考慮しなければ、と思っています。
それを実現するには、私自身の判断力を保つことなので、その源泉となるデータをこれからもせっせと集めていこうと思います。
2019年10月25日(金)
・今日、先週山梨で紹介されたというご夫婦が再度訪れて、ロッカー式墓地を契約されました。
当日は、家族墓にも案内したのですが、息子さんと相談してロッカー式を選んだそうです。
墓終いが楽、というのが大きな理由のようです。
これで、今年のロッカー式墓地の入檀は10軒ですが、従来の墓地から移った家が2軒あるので、併せれば12軒です。
今年はロッカー式以外の墓地契約者は7軒ありましたが、これには、家族墓Ⅳという新墓地の契約者4軒を含んだ特別な年と考えられるので、これからの入檀は、ロッカー式が圧倒的になると思われます。
それよりもこれからは、人々の希望は、今のロッカー式よりも期限付きロッカー式である倶会の墓に移っていくような気がします。

これらの墓は、契約料(15万円)や葬儀料(9万円)が安いという、利用者にとってのメリットがありますが、寺の経営にとってもそれ以上のメリットがあります。
1つの計算を示します。
現時点のロッカー式墓地の契約数は108軒なので、いずれはこの墓地では1年に5件の葬儀が発生します。
1軒の家で葬儀が発生する確率は20年に1回だからです。
そうすると、ロッカー式墓地全体では、毎年45万円の葬儀料が寺に入るので、ロッカー式墓地全体を1つの墓とみなすと、葬儀料が900万円(45万円×20年)の墓地と同等になります。
これを墓地面積に換算すると、なんと、90坪の広さになります。
また、長期積立金も、ロッカー式墓地全体では毎年20万円を超えるので、現時点では収入面で最も寺に貢献している墓地なのです。
同様なことは倶会の墓にも言えて、この墓の葬儀料は6万円ですが、計算上、この墓の葬儀収入は最大で1年間で108万円になる、寺にとっても善き墓地なのです。

ロッカー式墓地と倶会の墓のシステムは新たに考案したものだけれど、人々の墓に対する考えが急激に変わりつつある今、更なるシステムが待っているような予感がします。
2019年10月24日(木)
・今日も、玄関の研磨を行いました。
ちょっと工夫して、塵をずっと少なく出来たので、いよいよ廊下の塗り直しを自分でやる自信が付きました。
ただし、一番大事なのは「研磨」なので、この道具のためにもっと資金を投入すべきと、今日、時間を掛けて通販を調べました。
その結果、メーカーはマキタ、購入は通販でなくビバホームにすることに決めました。
マキタを選んだのは性能を重視したことと、ビバホームならもし不具合が生じても、直ぐに持ち込める利点があるからです。
まずは、今は手元にないベルトサンダーを購入し、その性能がよければ、ランダムサンダーとオービタルサンダーも買い換えることにします。

昨日、久しぶりに蜂に刺されました。
ただし、蜂の中では最も温和なミツバチです。
墓の草むしりをしていたら、セーターの袖口から入り込んでしまい、驚いて刺してしまったのです。
手首がチクッとしたので、めくったら、慌てて飛び去りました。
ミツバチなので、そのまま無処置で作業を続けましたが、さすがミツバチでも蜂は蜂で、今日、右手首が赤く腫れてきました。
昔はアシナガバチに刺されてもこんなにはならなかったのに、これも老化のせいかもしれません。
2019年10月23日(水)
・防塵マスクが届きました。
これは、サンダーで塗装対象物を研磨する時に出るホコリから我が身を守るためです。
早速、庫裏の玄関の上がり口を試してみました。
使った器具はランダムサンダーで、塗料の皮膜やキズは容易く落ちましたが、大量のホコリが舞い上がって霞がかかったようになりました。
だから、明日はオービタルサンダーを試してみます。
これなら時間はかかるでしょうが、ホコリは少なく済むはずです。
塗装の仕事の9割方は、対象物の研磨だと言われるので、どうにか目処は付いたような気がします。
時間はたっぷりあるので、試行錯誤はしなければならないだろうけれど、よたってきた本堂廊下の塗り直しまでたどり着こうと思います。

一時は墓の問い合わせがパッタリ止まりましたが、ポスト広告のせいでしょうか、また復活してきました。
今日も電話の問い合わせがあり、来週会うことになりました。
広告以来、これで6軒目です。
そして、こちらが新概念を提示したこともあってか、皆さんの墓に対する意識は柔軟になっています。
今は予告に止めますが、年末にはどう変わったかの全貌を報告します。
2019年10月22日(火)
・今日、防塵マスクとアクリル塗料を注文しました。
寺には、無垢の木材を使った床やすのこ類が方々にあります。
このうち廊下はプロに塗装してもらっていますが、自分たちで柿渋を塗っている場所もあります。
代表的なのは、本堂前の階段と濡れ縁です。
柿渋は自然塗料なので、体に優しいという利点がありますが、耐久性がなく、特に強い陽差しの場所では年に数回塗り直さなければなりません。
だから今まではこまめに作業していたのですが、この頃は年のせいで、それもままならなくなりました。
よい例が境内にあるテーブルセットで、これは雨ざらしなので柿渋の劣化が激しく、とうとうペンキ塗装に変えてしまいました。
お陰で前よりも数倍、持ちがよくなりました。

ただし、本堂前をペンキで塗るわけにはいかないので、試しに選んだのがアクリル塗料です。
直ぐに本堂前の階段を塗るつもりはないけれど、他にいろいろ試すところがあるので、まずはそこを塗ってみて、見通しが立ったなら廊下までも自分で塗り直そうと、もしかしたらアホかも知れない遠大な計画を今日の午後に思い付き、早速注文した次第です。
2019年10月21日(月)
・今年から入檀制限を始めました。
その内容は、他で葬儀を行った遺骨の納骨は受け入れないというものです。
今まではこういうケースにも墓地を提供していた結果、過去5年間に150軒以上の入檀があり、墓地に余裕がなくなってきたからです。

ただし、墓地で困っている人はいるはずなので、その人達のために、「一阿の墓」に新システムを導入しました。
元々この墓は無縁者のために建てられましたが、「ゆうの墓」が出来た今は使われなくなっていたので、新しい使い方を考える時期でもありました。

新システムは、2年間一阿の墓に骨壺のままで納骨し、その後「ゆうの墓」に合祀するというものです。
納骨の際は戒名授与式を行い、費用を5万円戴くことにしました。
これを9月に、タウン誌ポストに広告したところ、今までに2軒3体の応募がありました。
応募の際にはいずれの家にも、「イオンの墓」なら3万5千円で合祀してもらえることを伝えたところ、理由は聞かなかったけれど両家とも蓮台寺を選びました。

費用の5万円は、イオンの墓よりも高額ですが、その理由は、戒名授与式というプレミアが付いていることとは関係無く、昨今の葬儀の価格競争には組みしたくなかったからの敢えての選択でした。

「一阿の墓」と同時に広告した「ゆうの墓」と「倶会の墓」は火葬式葬儀、戒名授与式、納骨がセットになっていますが、両方とも、火葬式葬儀を行うスタッフに割り当てる費用は20万円です。
今は、火葬式だけなら10万円以下を標榜する葬儀社が現れていますが、「良識の葬儀」はそれらの価格競争には巻き込まれず、敢えて他よりも高額の20万円に設定し、その価格内で、精一杯の葬儀を行うという道を選びました。
値下げ競争は他に任せて、「良識の葬儀」は質のよい葬儀を遺族だけでなくスタッフのことも考えた適正価格で行うべきというのが私の考えだからです。
2019年10月20日(日)
・「良識の葬儀」が打ち出している2つの方針について、改めて解説しておきます。
その方針とは、つぎの2つです。
1.葬儀施行費は「小さなお葬式」並みに抑える。
2.返礼品代と食事接待費の合計は、5千円(この地での香典の平均額)以下に抑える。

この2つは、蓮台寺の葬儀、特に本堂での葬儀では完璧に守られています。
そしてこれが、蓮台寺の評判を支え、入檀制限するまでになっています。
「良識の葬儀」は、これを蓮台寺以外の葬儀にも広めようとしています。
今日は、それが実現できるかを検証したいと思います。

まず、最初の項目についてですが、「小さなお葬式」が提案する価格は、従来の葬儀社にとっては「価格破壊」と写るかも知れませんが、これには「イヨダ」と「サンライフ」の既存の葬儀社が加わっています。
両社とも、この地では中堅以上の会社です。
この2社がどうして「小さなお葬式」に加わったかはおおよその推察は出来ますが、両社とも請け負った葬儀については、この価格でも赤字にはなっていないはずです。
しかも、「小さなお葬式」には相当額のマージンを支払うらしいので、もし両社が自主的に「小さなお葬式」並の価格を打ち出したなら、少なくとも、マージンの分だけは会社の利益になるはずです。
それでも、従来の葬儀より利益率が低いというなら、その分、葬儀件数でカバーすればよいと思うのです。
両社が「小さなお葬式」に加わったのは、まさしく葬儀件数を増やしたいがためだったのでしょうから。

今日、葬儀社に供物を納めている家の法事がありました。
施主の話だと、この頃は葬儀の規模がどんどん小さくなっていて、やはり、火葬式が増えているそうです。
葬儀社が今のまま手をこまねいていれば、この傾向は更に加速し、利益どころではなくなってしまいます。
まだ利益が見込まれる間に、手遅れにならないうちに、それが可能な葬儀社は、抜本的に施行費の見直しをすることが賢明と私は思います。
その基準になる価格が、「小さなお葬式」というのが私の考えです。

次に、2についてですが、こちらは土地柄が絡んでいて、単純ではありません。
香典に対して「余分返し」になっている、この地での最大の原因は、「通夜読経中の飲食の振る舞い」だからです。
これさえ無ければ、香典額を超える遺族の負担を無くすことは比較的容易です。
返礼品の価格を抑えるだけで済むからです。

しかし田舎者気質の色濃いこの地区では、他と異なることを行うことに極めて臆病で、本音は葬儀で無駄な出費をしたくないけれど、他の目が怖くて従来通りを余儀なくされているのが実状です。
その証拠に、この頃「蓮台寺さんに移りたい。」という話しをよく耳にしますが、これは、寺が主導でその希望を叶えているからだと思います。

こんな馬鹿馬鹿しい習慣は、寺が主導すればまたたく間になくなるのですが、それがこの地の寺には出来ない現状は、考えようによっては、葬儀社にとってはまたとないチャンスです。
葬儀社の方から、「通夜読経中の飲食を禁止」という方針を打ち出せばよいからです。
勿論、一部に客離れが起こるでしょうが、それを上回る圧倒的な支持を受けることは確実です。
圧倒的でなくても、半分が支持してくれるだけでも、その葬儀社のシェアは確実に伸びるはずです。
そして、その葬儀社で普通に葬儀を行えば家族葬よりもむしろ負担が軽くなることが分かれば、葬儀の簡素化への流れはくい止められ、この地に安心の葬儀が戻ってくると思うのです。
なお、その時には、今のように過剰接待を基本に成り立っている葬儀社には客離れが起きて潰れる運命が待っています。
2019年10月19日(土)
・白蓮会の皆さんがクロッカスを植えてくれた場所は芝生が切り取られているので、山門から本堂の方向を眺めると、来春の黄花が咲き揃った様子は容易に想像できます。
それだとまだ空いている場所が相当残っているので、昨夜300個を追加注文しました。
植え時の限界までにはまだ余裕があるので、11月の例会日に植え付けをお願いし、それでも足りなかったら、更に注文するつもりです。
その結果として、来年春のお彼岸にどのような風景が見られるかが大いに楽しみですが、皆さんも期待していてください。

午前中、3回忌法要がありました。
この家の葬儀では、当時の最適な葬儀社を紹介したので、次の葬儀では寺に相談せずに自分たちで同じ葬儀社に依頼する可能性が大です。
しかし今の蓮台寺は葬儀環境がめまぐるしく変わっているので、最近のデータを示しながら、「どんなに夜遅くてもよいから、まずは寺に連絡してください。」と強調して納得してもらいました。
これからは、この話しを法事のたびに繰り返し、徹底していきたいです。
2019年10月18日(金)
・昨日、見知らぬ女性から墓地の電話相談がありました。
ひとり暮らしの方で、自分だけのための墓が欲しいそうです。
こういう場合、今まではロッカー式墓地が最適でしたが、今は倶会の墓があります。
しかしこの方は、ポスト広告を見たのではなく知人の紹介だったので、この墓については全く知らない様子でした。
電話での説明では無理なので、近々来てもらうことになりましたが、おそらく倶会の墓を選択するでしょう。

ただ、出来たばかりの倶会の墓のシステムはまだ完全ではありません。
ロッカー式墓地の契約者は、従来の檀徒と同じく契約金と管理料を払っているので、葬儀が発生すれば蓮台寺は寺として必ず責任を持つ義務があります。
また、少なくとも年に1回は維持会からの通知が全檀徒に郵送されるので、必要ならば、寺からのニュースも同封されます。

これに対して倶会の墓の場合は、希望者は登録するだけで、その後は葬儀が発生するまで、寺とのコンタクトはありません。
この墓の希望者には50代の人もいるので、20年後、30年後、40年後にこの方達の葬儀が発生するまでに蓮台寺は大きく変わっている可能性があります。
極端な場合は、蓮台寺に倶会の墓がなくなっていることすら考えられます。

生前に墓地を予約するのは、死後の「安心」を求めるためなのに、こういう不安定さでは「安心」とはほど遠く、倶会の墓を予約した意味は半減します。
ではどうすればよいか。
こういう場合に今までは直ぐに案をひねり出してきた私ですが、今回はまだ思いついていません。
とりあえずは、最低でも年に一回は、仮称「倶会の会ニュース」を発行し、登録者に配って安心してもらうつもりですが、これも、私が住職をしている間に限られるので、恒常的な案は、実践を積み重ねて生み出すしかないと今は思っています。

今日、1組のご夫婦が墓を求めてやってきました。
国府津に住む方ですが、きっかけは甲府の喫茶店のマスターから紹介されたと言うから、びっくりしました。
そういえば、その店には数年前に知人に連れられて2度お邪魔したことがあります。
他に客がいなかったので、「蓮台寺改革」についておしゃべりした記憶があります。
きっとマスターは、この時の話しに共鳴してくれたのでしょう。
今度喜寿の祝いをしてくれるのは山梨時代の教え子達だし、私たち夫婦の人生にとって、山梨での生活は「宝」だったと、改めて思いました。
2019年10月17日(木)
・今日は白蓮会の日。
私が会員にお願いしたのは、黄花クロッカスの地植えで、320個を山門から本堂に続く石畳の両側に植えてもらいました。
前回のものと併せると420個になり、更に今年の春には200個近く植えたので、これらが一斉に咲く来年の春が楽しみです。

私の喜寿のお祝いに、鳥取県の教え子が来てくれることになりました。
鳥取県と言えば、法名を阿念と号した鎌倉時代の武士・東鄕信定が地頭だった地です。
信定は、蓮台寺の御本尊が造られた時期と重なるので、私は造像主「僧阿念」の有力候補と考えています。
しかし、当時の残された資料は非常に少ないそうなので、この仮説を検証するのはとても難しそうです。
ただ、鳥取県には当時の花押を集めた資料集があるそうなので、そこに御本尊内部の花押と一致するものがあるかを調べたくなり、いざとなれば自分で出向くことを考えていましたが、まずは彼に頼めばよくなりました。
その可能性はとても低いと思うけれど、これもこれからの楽しみの1つになりました。
2019年10月16日(水)
・今日、葬儀事情に詳しい知人から、「今は、人間の葬儀がペット並みになってきています。」と知らされました。
そう言う彼は、このことを火葬に従事する関係者から聞いたそうで、葬儀式を省いた火葬のみが増えていて、考えようによっては、ペットの方が余程丁寧に扱われているそうです。

何故こういうことになったかと言えば、最大の原因は、葬儀業界の過剰な儲け主義だと私は思っています。
よい例が、「余分返し葬儀」です。
湘和の葬儀が典型ですが、別のコーナーで述べているように、参列者が増えるほど遺族の負担が重くなるような葬儀が常態化しています。
それを避けるために、遺族は一般を排した家族葬を選ぶようになりましたが、それでは親族だけで葬儀料の全てを負担しなければならないので、更に負担を少なくするために火葬式に逃げ込むという図式が出来てしまったのだと思います。
葬儀は、故人を弔う場を提供するのが目的の一つであるはずですが、現状はそれが瓦解しつつあります。

私が「良識の葬儀」を立ち上げたのは、こういう動きに歯止めを掛けることが目的でした。
具体的には、次の2点を実施する葬儀を広めることです。
1.葬儀施行費は、「小さなお葬式」並みに抑える。
2.返礼品と食事接待費の合計金額を5千円以下に抑える。
蓮台寺では、この2点については、既に10年以上前から実施していますが、この地の葬儀被害者を無くすには、非檀徒にも広めなければと思いました。
それには、湘和とその亜流以外に、良識の葬儀の方針を全面的に実施する葬儀社が現れることが必須条件です。
当初私がこれに期待したのは、イヨダとさがみライフ(小田原・成田セレモニーホール)でしたが、最終的な結論を出すにはもう少し時間が必要ですが、今はこの2社には無理のように思っています。
大きな会館を持つ葬儀社は、「余分返し葬儀」を前提にして設備投資をし、設備を維持しているので、そこから抜け出せないと思うようになったからです。
私の考えでは、良識の葬儀の方針を貫いても設備の維持は可能なはずですが、悲しいかな、その新しさを見い出すには既存の葬儀社にその力がなさそうに見えるのです。

ではこれで諦めるのかと言えば、そうではありません。
蓮台寺では、普通に行っても、負担の少ない葬儀が実現しています。
時間はかかるだろうけれど、これを広めていけばいいのだと、今は思っています。
2019年10月15日(火)
・今朝は肌寒く、この秋初めてセーターを着ました。
昼には気温が上がり脱ぎましたが、寒からず暑からずのこのくらいが私には丁度よい陽気なので、体が縮こまる寒さがやってくるまでにせっせと体を動かそうと思います。
ところで、このブログを10日間休みましたが、それは、熊野権現祭の疲れが出たためで、気候もよくなったので、今日から再開することにします。

今日の主な仕事は、「還相護符」作りでした。
昨日は2軒の法事があって15通の希望があり、少し時間がかかったけれど作り終えたので、明朝に魂入れして各家に郵送します。
2年前に始めましたが、今日初めて数えたら744通になっていました。
「一遍さんの念仏札みたい。」と妻に言われてその気になったので、まずは1000通を目標に、次は2000通を目標にして、体が続く限り出来るだけ多く作ります。
2019年10月4日(金)
・昨日、本堂で1日葬が行われました。
参列者は喪主を含めて4名で、普通の葬儀としては最少人数だったように思います。
でも本堂での葬儀は、このように人数が少なくても、100人規模の場合でも、違和感なく行えるのがよさです。

昨日は、葬儀用の供花が1基もない、初めての葬儀でした。
代わりに飾られたのは、喪主が自宅に用意してあった枕花3基でした。
幸い蓮台寺には、葬儀用の花台が用意されているので、「いつもと違った花屋が入ったのかな。」と思ったくらいの感じになりました。
この枕花と、別に用意された切り花が、お別れ花として棺の中に手向けられましたが、とても上品なお見送り式になりました。
内々だけの葬儀という特殊性もありましたが、これからにも使えるよいアイディアだったと思います。

火葬場で、故人の奥様からアルバムを見せられました。
そこには、近所の河原で野生の鴨にパンを手渡しで与えているご夫婦が写っていました。
思わず私は、「殺気がないんですね。」と申し上げました。
ゴキブリや蜘蛛を見つけると決まって蠅たたきや殺虫剤で追い回す人間がいますが、そういう人間には殺気があり、動物はそれを敏感に嗅ぎ取り、いくら餌付けしようとも、そういう人間には近寄ってこない、と言うのが私の持論です。
善いものを見せていただき、改めて優しいお人柄を偲ばせていただきました。

このご夫婦は、ロッカー式墓地を最初に契約された方です。
ロッカー式墓地を造った当初は、田舎者気質が色濃いこの地では、これを求める人は全くいませんでしたが、この方が第1号となったのは、この墓地のそれからに大きな影響を与えました。
ご主人のお父上は皇室の主馬頭だった子爵で、ご本人は3歳の時から乗馬に親しみ、蓮台寺に入檀時には東大乗馬クラブ同窓会の名誉会長をなさっていました。
こういう方だからこそ、墓地の大小など超越されているのだと、意気投合してお話しさせていただきました。

その後、墓を求めてくる人には真っ先にロッカー式墓地を勧め、ためらう人には、故人ご本人は本意でなかったでしょうが、「第1号は華族様」の話しをさせていただきました。
そうすると、どなたもが安心のお顔をされたのです。
そして今ではロッカー式墓地の契約者数は100を超え、奇しくも昨日は葬儀が終わったすぐ後に新たに107番目の契約が結ばれました。
2019年10月3日(木)
   
修復前   修復後
・御本尊の解体によって、このお像は鎌倉時代に造られ、数回の修理によって造像時の像容は著しく変貌していることが判明したため、修復目的を制作時の姿に戻すことに切り替えました。
これは、普通の修復よりもはるかに手間のかかる作業でした。
造像時以降に施された数層の塗膜を丁寧に剥がさなければならなかったからです。
芝崎氏の話では、1日掛けても、1平方センチメートル以下の広さしか剥がせなかったことが何度もあったそうです。
それ故に、予定よりも7ヶ月も遅れてしまいました。
その結果が上の写真で、見事な修復ぶりを、明後日から展示される県立歴史博物館でご覧戴きたいと思います。
2019年10月2日(水)
・一昨日に事前相談に訪れた家のために作った印刷物を次に示します。

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○家族墓Ⅰ(畳一畳の墓地)の家が本堂で葬儀を行う場合の葬儀費用

1.寺への支払い
   お布施     14万円(9万円+2.5万円×2)
   本堂使用料    3万円
    計       17万円


2.葬儀施行費(税別)
    一日葬    28万円
    二日葬     35万円
    (マイクロバス1台と供花1基を含む)


3.返礼品(税別)
     1000円から2500円

4.食事(税別)
  
  通夜料理 
       1セット(10人前)  20000円 
     火葬場弁当
       1人前   750円から2000円


5.施行例(二日葬)
  
・寺への支払い   170000円
   ・葬儀施行費     350000円
   ・返礼品        100000円 (2000円×50)
   ・通夜料理        60000円 (3セット)
   ・火葬場弁当      37500円 (1500円×25)
   ・消費税         54750円
   ・火葬料金       12000円

  
 ・合計      784250円

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解説
1.蓮台寺の葬儀料は墓地面積に依り、基本料9万円に畳半畳毎に2万5千円ずつ増えるので、自分の家の墓地の広さが分かれば葬儀料は計算で出せます。
2.追加料金があるとしたら、次のことが考えられます。
 ○上の施行費には遺体搬送費が1回分しか入っていません。
仮に、病院から自宅、自宅から本堂と2回搬送する場合は追加料金20000円が必要です。
なお、寺から火葬場までの霊柩搬送はプランに入っています。
○ドライアイスは3回分なので、これを超える場合は、1回分8000円が必要です。
○大看板を使う場合は15000円が追加になります。
3.今までの経験では、追加料金は以上の範囲に収まるので、墓地面積が畳一畳で同じ規模の葬儀では、全費用は確実に84万円以内に納まります。

2019年10月1日(火)
・この頃、墓に対する考えが急速に変わりつつあるように思います。
ロッカー式墓地が出来た頃は、新しすぎたのか、希望者はなかなか現れなかったけれど、いつのまにかこの墓が蓮台寺新墓地の主流になり、今は、契約数は100基を超えています。
特に、既に境内に墓地があった3軒がロッカー式に移ったほどです。

ロッカー式に移ったことにより残された3基の内、最初の1基は3年前だったので、直ぐに新たに契約者が現れたけれど、他の2基が移ったのは今年だったので、契約者は当分現れないと思っていたけれど、今日、幸運にも2基目が正式契約されました。
契約者は、事情があって国府津地区に旧来の寺院墓地を求めていた方で、付け届けが廃止されているなどの理由で蓮台寺が選ばれたようです。

契約が済んだ後、直ぐに元の契約者に連絡したら、夕方訪ねてきたので、今日の契約金を返却しました。
残りは1基ですが、これを求める人があれば、特例として今の入檀制限を外しても受け入れて、この家にもなるべく早く契約金を返却しようと思います。