蓮台寺オリジナル          

蓮台寺独自の法要、設備などを紹介するコーナーです。


境内全面芝生化 2/21 大晦日法要 熊野権現札 
古塔婆立て  自然石プランター  石仏墓 
  鍋ローソク   


境内全面芝生化
境内に初めて入った人の多くは、「きれいな寺ですね。」と言う。
何故そう思うかを、ご当人たちは気がつかないだろうが、それは境内が全面芝生化されているからだ。
芝生は緑色の季節は勿論だが、枯れ芝の季節になっても、人を柔らかく迎えてくれる。
境内の一部が芝生の寺は数多くあるだろうが、墓地通路も含め、芝生が育つ場所は境内全域が芝生になっている寺は他にないだろう。
だから芝生は、蓮台寺最大のオリジナル作品であり、それ故このコーナーのトップに登場させたのである。
以下に、芝生化を始めてからの6年間の経緯を記す。

境内全面芝生化を発想したのは、平成17年4月7日である。
その日、納骨式のため、初めて藤沢市の大庭台公園墓地に行った。
まず驚いたのは、その広さである。
タクシーで行ったが、ゲートから目的の墓地までずいぶん時間がかかったと記憶している。
それにも増して驚いたのは、公園全体がきれいな芝生に覆われていたことだ。
施主家の墓地も芝生の中にあって、これでは蓮台寺から墓を移したくなったのも当然と思った。
そして直ぐに「ここには及ぶべくも無いが、蓮台寺も芝生で埋め尽くしてみよう。」と考えた。
「こんなに広い場所でさえ可能なのだから、狭い蓮台寺で、出来ないはずはない。」
大場台公園の芝生が中途半端だったら、こうは思わなかっただろうが、「全面芝生化」が徹底していたからこそ、既に芽吹いていた緑が私の心を動かしたのだ。
だから、蓮台寺でも、やるからには徹底しよう、と思った。
この計画を実現するには、檀徒の協力が不可欠だが、
幸いなことに、そのときの私は、それに応じてくれるであろう数人を思い浮かべることが出来た。

この計画を役員たちに話すと、「また住職がとんでもないことを言い出した。」くらいに思ったらしく、「芝生は手がかかるから。」と尻込みする人もいたが、私が思っていた通りの数人は、おそらく半信半疑(?)だったろうが、意気に感じてくれたらしく、全面協力を約束してくれた。
そして平成17年の日誌を見ると、「9月17日、石塚守昭氏、芝生購入。」、「9月23日、石塚守昭氏、石塚喜代光氏、椎野一成氏、階段上の芝張り」とある。
石塚守昭氏が軽トラでホームセンターから30束(300枚)と芝の目土を買ってきてくれて、後日、それを3人で張ってくれたのだ。
同じ作業が3氏を中心に繰り返されるにつれ、協力者も増えていき、1年後には境内全域に芝が張り終えたのである。

ただし、芝生は張ってからの管理が大変であることを知っていたので、散水用の水道の蛇口を新たに7箇所設けたり、電動芝刈り機用の屋外コンセントも同じ数だけ増設したり、必要と判断した設備は迷わず取りそろえていった。
芝刈り機をはじめとする芝刈り用具も充分な数を用意して準備万端整ったのだが、手入れする以前の問題があることが直ぐに判った。
それは、日照不足で、高麗芝が育たない場所のあることだった。
そこでその場所は西洋芝に変えようと、暑さと日陰に強いと言われる品種の種を購入した。
しかし結果は、4年に渡って5、6種類を試してみたがどれも芳しくなかった。
結局そのような場所は、レンガを敷くことにした。
経費を抑えるために材料のレンガは通販で購入し、敷設作業は加藤恵一氏に依頼した。
加藤氏は、芝刈りも担当してくれたので、私は、西洋芝の育成と、芝生の中の草取りを担い、主に管理はふたりで行ってきたが、どうにか形にはなってきて、今は「デートコースになる。」と言われるようになっている。

ただ、「ふたりの管理」をいつまでも続けることは出来ないので、今年からは「みんなの管理」に移行することにした。
その要点は
@芝は長めに刈る。具体的には3.5cm以上にする。
Aそうすれば、月に1回の境内清掃のときに芝刈りをすれば済むはず。殆どの場所が、踏みつけられるので、伸びにくいからでもある。
B寺には電動の芝刈り機が数台あるが、それは使わないで、全て手動の用具を使う。怪我を避けるためだが、経験上、境内清掃の人数で行えば、それでも充分である。
C除草は草刈りと併せて行うが、別の日に花の会にもお願いする。

何事も、実施すれば問題が出てくるのは当たり前。
ただ、それを乗り越えてきたのが今の檀徒組織。
今度も必ずうまくいく。
大晦日法要

熊野権現札
毎年10月の始め、境内にある熊野社のお祭りがおこなわれ、家内安全、天災獲福を祈願したお札が全檀家に配られます。
最近では、縁ある人の病気平癒祈願もおこなっています。
効果は? あるのです。
あるからこそ、平癒祈願をおこなっているのです。
私は、無駄なことはしませんので。
では、何故効果があるのか? それは判りません。
こういうことを人は直ぐに超能力などという正体のはっきりしないもので解釈したがりますが、そういうものでないことだけは、はっきりしています。
私は、ただの「普通の人」ですから。
その普通の人が祈祷することで効果が現れるのです。
毎日祈祷しながら、私は科学的な解釈の枠を越えた「人間存在の不思議さ」を感じています。

なお、私が祈祷を始めるきっかけになったのは、病気のお母さんを思う娘さんの強い願いがあったからです。
このことについては「母のこと」をご覧下さい。

古卒塔婆立
・ご供養済みの古い塔婆を納めるための塔婆立てを、本小松石で作りました。蓮台寺オリジナルのデザインです。

自然石プランター

石仏墓

鍋ロウソク
・墓参りのための「線香点け」である。
残蝋(ろう)を土鍋に溶かして作ったもので、風があっても消えにくく、ふたをすれば、簡単に火が消えるのが好評。
蓮台寺では、バケツ置き場3箇所にこの鍋ローソクを数個ずつ常備してある。
墓参者は、これを自分の墓まで持っていって線香を点け、使用後は元の位置に戻す。

○作り方
 ・用意するもの
   残ロウ、木綿糸、土鍋、硬質のプラスティック容器。さじ
 ・製作手順
  @ 残ロウを土鍋に入れ、熱を加えて溶かす。
  A 溶けたロウを、さじを使って、プラスティック容器に移す。
  B 木綿糸を中心部に挿入し、ロウが固まるまで放置する。
  C ロウが充分に固まったらプラスティック容器から引き抜く。(蝋燭の出来上がり)簡単に引き抜けない場合は、冷凍庫に入れて、冷やすと抜けやすい。プラスチックよりもロウの方が冷やすことによる収縮率が大きいからである。    
  D 蝋燭を土鍋に入れ、鍋ローソクの出来上がり。なお、あらかじめ土鍋の底に適当な量のロウを溶かしておいて、それに蝋燭を固定するとよい。     
 
付記:
 ・土鍋は100円ショップで購入。
 ・プラスチック容器は100円ショップで購入した宝石入れ、または楊枝入れを使用。