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2018年12月31日(月)
・予定を変更して、今日、26日、27日の葬儀明細書が届いたので公表します。
     備考
 葬儀施行費 439,496円 マイクロバスと供物代を含む 
 返礼品代  235,800 131人分(1人当たり1800円)
 通夜料理
忌中弁当

飲物
 131,928 40人分(1人当たり3300円)
 消費税  64,577  
 合計  871,801  

葬儀の規模の目安となるのは、返礼品の数です。
今回の131という数字は、最近では多いと言えます。
規模が大きくなれば、返礼品代と飲食代だけでなく、施行費も高くなります。
それでも今回は、合計が90万円以内に収まっています。
この金額がいかに良心的かは、湘和の葬儀と比較すれば歴然です。

「湘和がダメなわけ」のコーナーの実例1から実例4までは今回と同じく、2日葬でマイクロバス代と供物代を含んでいます。
返礼品の数は実例1が65個、実例2が27個、実例3が54個、実例4が27個と、全てが今回の半分以下です。
それでも、互助会割引前の総費用は全てが100万円を超えています。
実例1の返礼品が65個と一番多いので、それと比較すれば、今回の葬儀を湘和で同じように行えば、200万円以上かかったことになります。

こんなだからこそ、私は
「湘和はダメ」とわめくのです。
そして代わりに、
「イヨダ」「小田セレ」を宣伝するのです。
2018年12月30日(日)
・今日は、葬儀と葬儀社について今年の総括をします。
その前に、葬儀にとって、葬儀社選びがいかに重要かを示す例を挙げておきます。

数年前、小船地区の檀家に葬儀が発生し寺に連絡がありました。
既に、葬儀社は原香栄堂と決まっていたので、私は「まずい」と直感したけれど、確たる根拠はないのでそのまま引き受けました。
ただし、直ぐに寺にやってきた喪主に「蓮台寺方式」で葬儀を行うことを説明し、祭壇は最低レベルにし、オプションは全て断るように伝えました。
喪主も、出来るだけ経費を抑えたいという意向だったので、その方向で葬儀社との見積もり交渉に臨みました。
だから、原香栄堂の葬儀としては、最低レベルの葬儀になったはずです。
しかし総額は200万円を超えたので、今後葬儀が発生したら本堂を使うように勧めました。
それから、しばらくして同じ家に葬儀が発生し、私の忠告通りに今度は本堂で行いました。
結果は、「おかげさまで、前の1/3で済みました。」の言葉になりました。
同じ頃、別の家が最初の葬儀を原香栄堂で行い、次の葬儀を本堂で行った結果、やはり「今度は1/3で済みました。」になりました。
実際に数字を突き合わせたところ、3倍ではなく、2.5倍でしたが、実感としては両家とも3倍に感じてしまったのでしょう。
両家共が2度と原香栄堂は使わないと言っていることから、本堂の葬儀とは、原香栄堂への拒絶反応が起こるくらいの差があったのです。
これが、葬儀社選びの大切さを教えるよい例です。

1軒の家で葬儀は滅多に起こるものではないので、多くの人は葬儀社によってこれほど費用に差があるとは思ってもいないはずで、おそらく、葬儀社の差もセブンイレブンとローソンの違いぐらいの認識しかないと思います。
しかし葬儀社の選択を誤ると、100万円もの大金をドブに捨てることになりかねないというのが現実です。
だから私は、常々檀徒に「葬儀にとって一番重要なのは、葬儀社選び。」と繰り返し話しており、これがようやく浸透してきて、この頃は事前相談が多くなり、葬儀が発生するとまずは寺に連絡する家が増えています。
以上を踏まえて、今年を振り返ります。

私が葬儀社選びで基本にしているのは「遺族ファースト」です。
上述のように、葬儀社によって費用が倍以上変わることがあるのが現実で、それを知らない檀徒がダメ葬儀社を選んだ場合、私は躊躇なく葬儀社替えを行います。
それが実際に、今年の2月に起こりました。
湘和会館鴨宮で葬儀を行うつもりで葬儀を依頼してきたのをキャンセルして本堂の葬儀に切り替えたのです。
既に遺体は会館に安置されていましたが、そこから寺に安置し直しました。
この時に私が問題にしたのは葬儀費用です。
遺族は一日葬を望んでいて、本堂では30万円で収まるのに対し、湘和会館鴨宮では55万円かかると言われたので、遺族の了解の元、本堂での葬儀に変えました。
本堂での葬儀は低価格なのに質がよいので、遺族には大変感謝されました。
こんなことは滅多にないことですが、これからも、事があれば容赦なく実行します。

これほどドラスティックでなかったけれど、今年は病院から自宅に遺体搬送した葬儀社をキャンセルして本堂の葬儀に切り替えたことが2度ありました。
遺体搬送と葬儀式とは、建前上は独立した業務だけれど、実際は同じ業者が受け持つのが普通です。
2つの場合とも、搬送を担当した葬儀社が遺族のためになると考えたならば変えなかったけれど、そうでないと判断したので、信用できる葬儀社に変えました。
「遺族ファースト」を基本にしているからで、こちらも、遺族に大層喜ばれました。
今日はここまでにして、明日、私が葬儀社選びで大事にしているもう1つのキーワード「良識の葬儀」との関わりについて書きます。
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今日、思いがけなく嬉しいことがありました。
郵便ポストに「和尚様」と書いた封筒がありました。
開けると、5000円札に「ゆうの墓の花代にしてください。」の文が添えられていました。
早速妻が、サナダ花店に電話して、届けてもらいました。
2018年12月29日(土)
  葬儀数 
 旧檀家  8
 新檀家  11
新新檀家   4
 非檀家  5
・もう、今年中の葬儀はないので、今日は葬儀のおさらいをします。
右の表は今年の檀家別の葬儀数を示したものです。
ここで
 旧檀家 ・・・ 私が住職になる前から
          の檀家で10軒が離檀し
          て現在は170軒。
 新檀家 ・・・ 私が住職になってから入檀した檀家で、
          今年初めは250軒。
新新檀家 ・・・ 今年葬儀を行うまでは檀家でなかったが、
          葬儀と同時に入檀した家。
 非檀家 ・・・ 依頼されて葬儀を行ったが入檀しなかった
          家。
          葬儀料は戒名授与で 0~10万円。
解説
 平均の年間葬儀数は、檀家数の20分の1といわれているので、それに当てはめると、旧檀家は8.5軒、新檀家は12.5軒になります。
今年はやや少なめですが、大体その通りになっています。
今年の特徴は、檀徒でない葬儀が9軒もあり、全体の1/3を占めたことです。(これまでは多いときでも1.5割)
このうち4軒は、葬儀の直後に入檀しましたが、他は、既に墓地がある家が2軒、葬儀のあとに霊園に墓地を求めた家が1軒、未だ墓地が決まっていない家が1軒、ゆうの葬儀が1軒です。
今年は急激に一日葬が増えたこと(全体の2/3)と相まって、ここにも葬儀形態の変化が現れているように思います。

明日は、葬儀と葬儀社について書きます。
2018年12月28日(金)
・午前中、昨日の葬儀の喪主が挨拶に訪れました。
亡くなられた男性は喪主に、家族葬にするように言い残していたそうですが、それは家族の負担を考えたからだと思います。
この地の葬儀では、「余分返し」が常態化しているからです。
ところが私の説明で、普通の葬儀に方向転換したところ、100名を超える弔問客が有り、今回も「おかげさまで、お香典で賄えるみたいです。」の言葉を聞くことが出来ました。

喪主によると、今回の葬儀に参列した友人が蓮台寺に墓をとりたいと申しているそうですが、これは、今回の葬儀がよかったことの証明です。
そこで私は喪主に、イヨダと小田セレならば、会館でも同様の葬儀ができることを周囲に話してくれるように頼み、快諾してもらいました。
実体験に基づくので説得力があり、良識の葬儀が確実に広まってくれると思います。

昨日山門の下に20部置いた「葬儀を変えましょう」の封筒が、今日の午前中に全てなくなっていました。
暮れの墓参に来た人たちが持ち帰ってくれたのです。
この地の葬儀を変えるには、葬儀の経験を発信してくれるのも有力ですが、この方法も強力です。
来年の三が日までは墓参が続くでしようから、今晩は増刷のために夜なべです。
2018年12月27日(木)
・25日に蓮台寺にイノシシがやってきて、そのことが神奈川新聞とYahooニュースに載ったらしく、心配して何件かの問い合わせがありました。
そのとき、私は私室にいましたが騒ぎには全く気づかず、イノシシが去ったあとに妻に知らされて部屋を出ると、ガラス戸が割られ、境内には血のりの足跡が転々としていて、それをたどると東斜面に消えていました。
山に戻ったのです。
調べると、東斜面と逆位置の西門の階段にも血のりが付いており、割ったガラスでというよりも既に怪我をした状態で蓮台寺に入ってきたことが分かりました。
なお、弟子の怪我はかすり傷程度とわかり、割られたガラスは妻の手配で30分後には修復され、建物周囲の血のりは近くに住む非檀徒のご婦人がきれいに洗ってくれて、境内は間もなく日常性を取り戻しました。

数年前から、蓮台寺付近の山際にイノシシが出没することは知っていましたが、今回はそこから5,6kmも離れた人家で目撃され、蓮台寺の建物に突入するという異常事態になりました。
こんなことは滅多にないので報道されたのだろうけれど、当のイノシシにとっては立派な理由があってのことなのだろうから、境内に残る血のりを見ると彼に哀れさを感じます。
猟友会にも連絡してあるそうなので、これからは、出てくるにしてもせめて蓮台寺の竹藪くらいまでにとどまれと彼に忠告したいです。
人に遭っても襲わなければ、タケノコぐらいは好きに食べさせてやりますから。         *************************************************** 
今日の火葬場での食事は、同じ東華軒製でも、特製弁当でなくおしのび弁当でした。
値段は特製弁当のおよそ半分でしたが、十分すぎるものでした。
これを選択した小田セレスタッフのヒットといえます。
更によかったのは、全員に温かいコーヒーのサービスがあったことです。
差し出されたのは2枚重ねの紙コップ。
理由を聞くと、熱いコーヒーを持ちやすくするために二重にしたとのこと。
たいした心配りでした。
この一点が加わるだけで、食事がグレードアップしました。
これも今日のヒットでした。
2018年12月26日(水)
・小田セレにとって初めての本堂での通夜式はつつがなく終了しました。
気を遣ってくれたのでしょうか、社長を始めとする5人が現場を見に来てくれたのには恐縮しました。
プロ集団なので、一瞥するだけで葬儀寺院蓮台寺の方針は理解してもらえたと思います。
通夜式が終わったあと、参列者全員が帰るまでのしばらくの間、担当スタッフと話し合いましたが、私は「これを他所にも広めて欲しい。」と繰り返しておきました。

見積もり段階では、返礼品の数を80個と予想し、安全のために100個用意しましたが、余ったのは1個だけでした。
だから、実際の費用は見積もりを少し上回りますが、見積もり段階での総費用(施行費+返礼品代+食事代)は71万円だそうです。
実態調査による湘和の葬儀との差は歴然です。
明日中には大まかな数字が出るだろうから、初七日忌法要のあとに、これを大宣伝しようと思います。
2018年12月25日(火)
・昨日、電話で檀徒の訃報が入りました。
家族に葬儀場所の希望を尋ねると「本堂で」という確信的答えだったので、次に「一日葬と二日葬のどちらにしますか」と聞くと今度は即答はなく迷っている様子でした。
私は、次に本堂での葬儀があったら、一日葬なら依頼する葬儀社は門松葬祭、二日葬なら小田セレと決めていたので、このままでは葬儀社が決まりません。
丁度よいことに、仲間が車を出してくれるというので、直接お宅に伺い、一日葬と二日葬の違いを説明しました。
すると、二日葬と決まったので、ここで初めて葬儀社が小田セレになりました。

昨日、他寺を墓終いして蓮台寺への入檀が確定した家について書きましたが、そのきっかけは5年前に本堂で行った葬儀に参列したことだったそうです。
それ以来、自分の菩提寺との差を強く意識するようになり、とうとう決断に至ったそうです。
私は常々蓮台寺は葬儀寺院であり、葬儀は蓮台寺の命であると言っています。
それ故に、時間をかけて葬儀を変えてきました。
その成果が「本堂の葬儀」です。

今私は、この地の葬儀が変わることを願っています。
そのために有効と思っているひとつが「本堂の葬儀」です。
よい葬儀を行えば、昨日のような寺替えを希望する人さえ出てきます。
だからこれからは、「本堂の葬儀」が注目され、それを広げる役割をそのノウハウを持つ葬儀社が担うと思っています。
だから私は、成功例のひとつである蓮台寺本堂での葬儀を良識の葬儀グループ全社に知ってもらいたく、昨日の選択になりました。

私は、小田セレの会館では数回葬儀を行っていますが、小田セレと組んだ本堂の葬儀を行っていません。
だから、一度は本堂の葬儀を知ってもらいたい、それには一日葬でなく、通夜式を含めた全体を見てもらわなければならないと考えてきました。
明日と明後日は、私は門松葬祭にも手伝ってもらい、本堂の葬儀の全てを小田セレに知ってもらいます。
そしてこれをヒントに、小田セレが独自の葬儀スタイルを作り、他に広めてくれたらと思っています。
それが、この地の遺族の安心に繋がるからです。
2018年12月24日(月)
・11月18日に、他寺からの寺替えを希望している方がいることを紹介しました。
今日、その方が笑顔で訪れました。
先方の寺が快く承諾してくれて、墓終い工事をする石屋もその方に任せてくれたそうです。
離檀料無しで、魂抜きのお経料として5万円を払えば済むそうです。
私が、最悪の場合も予想して伝えていたことを受けて、弁護士の用意もしていたけれど、無駄で済みました。
こういう寺ばかりだと、とてもいいのにと思います。
直ぐに、蓮台寺出入りの石屋を紹介し、更地工事をしてもらうことになりました。
2018年12月23日(日)
・今日は、今年の入檀のおさらいをします。

今年の墓地契約数は24で、そのうち、ロッカー式墓地が23で、家族墓が1です。
契約がロッカー式墓地に偏ったのは、家族墓の生前契約を希望した家には、これから新設される予定の墓地が出揃ってから選ぶように勧めたからで、唯一契約した家族墓は、納骨しなければならない遺骨があったからです。

契約した内容は次の通りです。
・生前契約                   7軒
・蓮台寺の葬儀とセットで契約      4軒
・他所で葬儀を行ってからの契約   13軒

「蓮台寺の葬儀とセットで契約」とは、墓を持たない家が葬儀と墓を併せて依頼したケースです。
葬儀改革を目指す私としては、「ダメ葬儀社で葬儀を行うよりも」の気持ちが強いので、葬儀を依頼されれば檀徒でなくても無条件で引き受けることにしていて、その家が墓を求めれば併せてこれも引き受けています。
なお、昨年までの3年間の平均契約数が36だったのに今年が24に減ったのは、今年は途中で、他所で葬儀を行ってからの契約を止めたことと、家族墓希望の生前契約を留保したからです。
特に大きいのは、他所で葬儀を行った場合の契約を止めたことで、これからは「葬儀とセットの墓地契約」が基本になるので、契約数は今までの半分以下になり、提供できる墓地に余裕が生まれます。
2018年12月22日(土)
・昨日の夕方、定期検診の帰りにイトーヨーカドーに立ち寄り蕎麦コーナーを覗いてみました。
実を言うと、私がわざわざ店頭で干し蕎麦を買ったのは、先日のセブンイレブンが初めてで、蕎麦コーナーをじっくり見たのも昨日が初めてでした。
私が蕎麦好きなのは一部に知られていて、ちょくちょくいただくので、自分で買い求めることはなかったからです。
いただくのは進物用で、その一束は殆どが200gだったので、それが私の観念になっていましたが、イトーヨーカドーの蕎麦コーナーでは逆に、一束が80gから100gが大半だったのには驚かされました。
進物用と違い、客が自分で食べる商品は、小口に分けてある方が便利ということなのでしょう。
イトーヨーカドーには小口に分けた蕎麦が10種類近くあったので、これからは食べ比べを楽しむことにします。

今日は満中陰忌法要がありました。
寒いので、エアコンだけでは足りないと思って、本堂用の大型ストーブを点けました。
ただし、夏場は定位置からずらしておいたので、元の位置に戻しましたが、年寄りには大変な作業でした。
来年からのストーブの移動は、力持ちが多く集まる境内清掃に組み込んでもらおうと思います。

今日で、今年の法事は全て終わりました。
大晦日法要の準備も終わっているので、今年の残り時間にノルマはなくなりました。
この時間を利用して、柿渋塗りや芝生の手入れなどの屋外作業をするつもりですが、こちらは寒いのでほどほどになりそうです。
だから、更に余った時間で今年をさらってみようと思います。

後世から見れば、今年の最大の出来事はご本尊修復になると思います。
まずは、これについてさらってみることにします。
私がこれを企画したのには2つの目的がありました。
ひとつは、ご本尊のルーツを知ることでした。
これについては、ご承知の通り、既に満額回答を得ています。
もうひとつは、この仕事を芝崎慶太氏にやってもらいたいということでした。
ルーツを知ると言うことだけなら、私はこれを企画しなかったはずで、居所が分からなかった芝崎氏を、私にしては手を尽くして探し当てたからこそ、この企画は動き出しました。
しかし、芝崎氏について、私はそれほど詳しく知ってはいませんでした。
真教上人像と一遍上人像の修復をしてもらった当時、瀧本光國氏の元で助手として働いていた時に2,3度会っただけの人物でした。
しかしそのときの印象がよく、独立したことを噂に聞いて以来、何かあったら仕事を頼もうと思っていました。

妻はよく私のことを「坊さんよりも先生」と言います。
多分育てるのが好きなことを見抜いているのだと思います。
確かに、今回のことだけでなく住職になってからの私は、仏具商、石屋、葬儀社などなど、寺に出入りする業者に対してもその姿勢は一貫してきました。
具体的には、新しい業者といえども決して拒まず、まずは仕事をしてもらうようにしました。
仕事せずには成長もないからです。
現在、2軒の石屋にそれぞれ発注していますが、2軒ともが起業したての最初の仕事は蓮台寺が依頼しました。

どんな職業にも言えることですが、特に仏像修復師という特殊な職業は経験を積むことがとても重要だと思い、嘗て直感的に人柄を見込んだ芝崎氏に白羽の矢を立てたのは、そういう思いがあったからです。
幸いなことに、これについても満額回答だったように思います。

同じ理由でよかったと思うのは、修復調査に県博学芸員の神野氏が加わってくれたことです。
前々から、もし調査対象になるお像だったら、神野氏の研究材料にしてもらいたいと思っていたので、これについても満額回答が得られました。

ご本尊が蓮台寺開山以前に造られたことが分かっただけで、私の最初の目的である「ルーツを知りたい」は達せられました。
あとは芝崎氏と神野氏がこれに有意義に関われるように、出来る限りのお手伝いをさせてもらうのが私の務めです。
2018年12月21日(金)
・一昨日、寺にとって大事な人が脳溢血で倒れました。
幸い手術がうまくいって意識もはっきりしているそうなので、後遺症がなければ万々歳です。
でも、たとえ後遺症が残ったとしても、頑張る姿を見せてくれれば、私たちの励みになります。
私の今朝一番の仕事は、その健康祈願のお札作りで、魂入れをして、お宅に届けました。

一昨日の通夜式帰りにセブンイレブンで干しそばを買いました。
理由は、一束が90グラムだったからです。
干しそばといえば、一束は200gが多く、それでは私には多すぎるので、その都度半分にして茹でていますが、それは残りの保管もあるので、いつも面倒に感じています。
今日はその90gを朝食にしました。
分量だけで選んだので味は二の次でしたが、さすがセブンイレブンで、抜群とは言えなかったけれど合格点でした。
これで、そば選びの候補が1つ増えました。

昨日奉納された、イノシシの石像です。
いざ、かわいらしさを撮そうとすると難しく、一応、2枚を用意しました。


2018年12月20日(木)
・今日は、今年最後の白蓮会でした。
参加者は、女性5人、男性は私を含めて3人でした。
いつものように、銘々が仕事を見つけて働いてくれましたが、今日は特別に本堂前の梅の木を剪定してもらいました。
この木は徒長枝が多く、一部は屋根にかかっているほどでしたが、今はとてもきれいな姿に変身しています。
墓参の折には、見てやってください。

終わったあとの休憩で、来年の1月と2月は休みにして、3月に蓮の植え替えをしてもらうことになりました。
蓮と言えば、日曜日に来た山梨の教え子から興味深い話を聞きました。
昨年私の所から持って行った蓮は、花茎が2本しか立たなかったけれど、今年はその10倍の20本になったそうです。
昨年は固形肥料をやり過ぎたらしく、鉢に藻が大量に発生してしまったので、今年は液体肥料(ハイポネックス)だけを様子見しながら与えたそうです。
善いことを聞いたので、来年は他を同じ条件にして、固形肥料と液体肥料の違いを調べたいと思います。

午後、石工の綱川氏が岡崎からやってきて、来年の干支のイノシシの石像を奉納してくれました。
「残りは、3つですね。」の言葉に、我々夫婦は一瞬「?」でしたが、直ぐにその意味を理解しました。
今度のイノシシは、奉納してもらった9個目の石像で、あと3つで、十二支が完成ということなのです。
ということは、綱川氏との出会いからもう9年が経ったことになります。
この間、随分たくさんの作品を彫ってもらいました。
我ながら、次から次へとよくアイディアが浮かんだものと思います。
今日も話しているうちに、大藤信郎氏を彫ってもらうことを思いつきました。
信郎氏の墓を見学に来た小学生が喜ぶようなものがあったらと思ったのです。
早速、図を起こしてもらうことになりました。
なお、今日のイノシシは、とてもかわいい感じで、妻も、「今までで一番」と気に入ったようなので、明日、写真をご覧に入れます。
2018年12月19日(水)
・今日、掲示板を張り替えました。
ただ、予告したのとは内容を変えました。
よくよく検討した結果、イヨダと小田セレで施行内容をもっと突き合わせる必要があると判断したからです。
そこで、元々貼ってあった「本堂での葬儀」に、次の一文を付け加えて張り替えました。

「檀徒でない皆さんへ                       
 同程度の葬儀をイヨダと小田原セレモニーホールの会館でも行えますので、直接ご相談ください。                
  イヨダ             
0120-6740-54 
  小田原セレモニーホール  0120-450-157       」

こうしたのは、この地の葬儀事情を変えるには、ダメ葬儀を攻撃するよりもまともな葬儀を応援するのが本筋と思い至ったからです。

夕方、同級生の通夜式に出かけました。
歩いて行くことにしたので、防寒には気を配りましたが、寺を出ると思いがけない寒風でした。
やはりタクシーを呼べば善かったかと思っていると、後ろから追いかけてくる女性の声がしました。
振り返ると、近所の檀徒。
聞かれたので、行く先を告げると、「車で送っていきます。」のありがたいお言葉。
おかげで10分前に着き、椅子に座れたので、最後まで参加できました。
帰りは、風がピタッとやんでいたので、歩いて帰りました。
途中でセブンイレブンに寄り、買い物も出来たので、善い通夜式でした。

今日石屋から連絡があり、家族墓Ⅳの工事は、来年の1月7日に始めるそうです。
1週間あれば完成するだろうから、既に完成している蓮祐の墓Ⅳと併せて、同時に契約を開始しますので、それまでお待ちください。
2018年12月18日(火)
昨日から、大晦日法要の準備を始めました。
一番重要な仕事は、紙燭作りで、和紙で作ったこよりに溶かしたロウをしみ込ませ、カバーを付けることです。
この法要は平成7年から始めたもので、次の順序で行います。
1.卒塔婆お炊き上げ
2.その年に亡くなった方の回向
3.清めの鐘
4.元旦回向
清めの鐘は、本堂中央に置いた鐘を参加者がその年の汚れを落とし新しい年に向かって鳴らすというものです。
そのとき銘々に、点火した紙燭を手渡し、これで各家の仏壇の新年最初のお灯明を点けてもらいます。
この紙燭には、当初から「蓮祐」という名前を付けたカバーを付けました。
蓮祐には極楽往生を願うお念仏仲間という意味があります。
紙燭作りは、2年前までは、数日前から始めましたが、仕事がのろくなったことを意識して、昨年は一週間前に始め、今年は更に早まりました。

この法要には最初から欠かさず参加している人もいますが、20年以上経つと亡くなった方も多く、しかも参加者の平均年齢は年々高くなっています。
何よりも、発案者である私が、あと何年続けられるか分かりません。
この儀式は、私の後も続けることは可能ですが、形を真似るだけでは形骸化は目に見えています。
だから、私が元気なうちに、あと数回で終わりにします。
そのあとも、続けたいのなら、改めて始めればよいのです。
そうすれば、形骸化は防げます。

昨日考えた「文字広告」は、まずは、掲示板に貼ることにします。
暮れは、檀徒以外の人の墓参りも多いので、有効だと考えました。
先ほど原稿を作ったので、明日、印刷します。
またも、A1プリンターの出番です。
2018年12月17日(月)
・今朝3時に目が覚め、寝付かれないうちに次の広告をタウン誌に載せることを思いつきました。
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良識の葬儀

私たち良識の葬儀グループは、過剰接待葬儀を廃し無駄のない上品な葬儀を実施します。

・施行例(金額は全て税込み価格で、葬儀施行費には、マイクロバス代金が含まれます)
    1日葬(参列者20名まで )  2日葬(親族30名、一般30名) 
 葬儀施行費    355,320円  491,040円
 返礼品代    43,200円(2160円×20)  129,600円 (2160円×60)
 通夜料理代  0  73,800円
(2160円×30+ 飲み物代9000円)
  忌中弁当代  49,200円
(2160円×20+飲み物代6000円)
 73,800円
(2160円×30+ 飲み物代9000円)
 総費用  447,720円   768,240円

・返礼品と食事についてはご希望に応じて更に低価格のものをご用意いたします。

・菩提寺のない方や墓地のない方には読経、戒名授与、納骨・永代供養をセットにした葬儀も行います。

  読経・戒名授与 納骨・永代供養 備考 
 ケース1  10万円  無料  3年間骨壺のまま合同墓に安置し
  その後は合祀墓に合祀
 ケース2  10万円  墓地契約料15万円  ロッカー式墓地で 年会費5千円、
限定35基

 詳細をご希望の方は、下記にご連絡ください。資料を送らせていただきます。
 またご希望の方には、各葬儀社が面談いたします。

  0465-87- 5722


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以前掲載したのは、全て「意見広告」でしたが、今度は「数字広告」です。
具体性があってわかりやすいので、今度の方が反響があると思います。
まだ、私の頭の中だけの案なので、イヨダ、小田セレ、門松葬祭と相談しなければならないけれど、まとまれば、来年早々にも載せようと思います。

2018年12月16日(日)
・今日は8:00に目が覚めました。
今年で一番遅い起床です。
昨日の法事が済み、久しぶりに予定がない日曜日なので、体が少しは休めと命令したのでしょう。
本堂正面を開け、熊野社に向かったら、途中の蓮鉢に氷が張っていました。
私が知る限りでは、初氷です。
素手で触ったみたら、かなりの厚さでした。
いよいよ本格的な寒さだなと思いました。
ただ、冬至はまだですが、日没が一番早い日はすでに過ぎているのは救いです。
夜明けが遅れるよりも、日暮れが早まる方がわびしいからです。

10:00、山梨から、嘗ての教え子が訪ねてくれました。
自分で育てたたくさんの野菜と、奥さんの手作りのパンがお土産でした。
帰りに、ホームセンターによってスダチの苗木を買いたいと言うので、一瞬「?」と思ったのですが、山梨では柑橘類の苗は売られていないそうです。
そういえば、私の子供の頃には、ミカンの北限は大磯の花水川と言われていました。
今では、福島県でもミカンが採れていると聞いたことがありますが、まだ山梨県での柑橘類栽培は一般的でないので、苗木は商品として成り立たないのでしょう。
ただ、彼の近くに住む知り合いはスダチを栽培し、彼はそれをいただいて、「自分も」と啓発されたようです。
お酒に絞ったら、とても美味だったそうです
私が昨日の散歩でジョリの餌を買ったカインズには、柑橘類の苗木があったので、そのことを彼に伝えました。
その中に、スダチが含まれていたかは分かりませんが、もし今日彼が手に入れられなかったら、次に来るまでに私が用意しておこうと思います。

昨日の法事では、還相護符の希望者が6名いました。
お守りと言うより、それを持つことにより「忘れないでいてあげられる」というお気持ちが勝っていたように思います。
昨晩から今朝にかけて作り終え、教え子が帰ったあとに魂入れして郵送しました。

今日、中学の同窓生だった男性の訃報が届きました。
それほど親しくはなかったけれど、折角知らせてくれたのだから、お悔やみにいくことにしました。
昔の葬儀の参列者が多かったのは、私のような人間がいたからだと思います。
今は1日葬が増えていますが、私の本心は、なるべく多くが参列する葬儀を善しとしています。
ただ、遺族に負担がかかる「余分返し」にならないことが前提です。
幸いなことに、担当葬儀社がイヨダと言うことなので、その点は安心です。
2018年12月15日(土)
・あるベテランの葬儀マンから「よい葬儀とは、遺族の要望を出来るだけ叶えてやることです。」と言われたことがあります。
これだけでは、真意は分からないでしょうが、そのとき私は、これは私への皮肉と受け取りました。

前にも書きましたが、私が本堂で葬儀を行うようになったのは、無駄を徹底的に省くためでした。
それまでは、蓮台寺の檀徒の多くが、自律的に葬儀の規模を決められずに、無理をして周囲に合わせる傾向がありました。
結果は無駄の多い、費用のかかる葬儀になっていました。
これを止めさせるには、住職である私が規格化した葬儀を強要するしかなく、その一番有効な方法が本堂での葬儀だったのです。
本堂には、既存の荘厳があるので、祭壇を持ち込まなくとも、会館並かそれ以上の葬儀ができるからです。
これなら、費用をかけなくても、誰にも満足できる葬儀が可能になります。

私は食事にも制限を加えました。
費用を抑えたのです。
檀徒にまかせておくと、「折角お悔やみに来てくれたのだから」という理由で、とんでもない料理を振る舞うことがあり、それがその家だけにとどまっていればいいのですが、それを真似しなければ世間体が悪いという者が出るのが問題だったからです。

私は、他にも規制を行いました。
通夜式読経中の飲食は禁止、通夜料理は精進料理、火葬場での飲酒は禁止、などなどです。
戒名一律も、差を付けるのが仏教本来の姿でないことが主な理由ですが、そうしなければ、無駄な背伸びがあちこちで起こるという危惧もありました。

だから、一口に「遺族の希望」と言っても、そのままを叶えてやるのは、葬儀マンとしては本来の姿でないというのが私の考えです。
今日の3回忌の葬儀では、「25人の家族葬にしたい。」というのが遺族の希望でした。
もし、冒頭の葬儀マンがその言葉を聞いたら、そのままを叶えて家族葬にしたでしょう。
そうなれば、実際には通夜式に訪れた300人の弔意は無視されるという葬儀にとってはあってはならない事態になっていたはずです。

更に、家族葬にしたいという本当の理由が分かったところで、本人が余分返しにどっぷりつかってきたであろうベテラン葬儀マンは、やはり家族葬を選ばざるを得なかっただろうと私は思うのです。
遺族の思いをそのまま叶える葬儀が必ずしもいい葬儀ではなく、むしろ理念にもとずいて遺族の無知を変えるだけの気概を持つことを、私はこれからの若い葬儀マンに期待したいです。
2018年12月14日(金)
・明日は、「良識の葬儀」を作るきっかけとなった、49才の男性の3回忌法要です。
この葬儀のあと、どうにかしなければと、ポストと神静民報に意見広告を出したり、一般向けの葬儀説明会を開くなどしましたが、しばらくは未だ道遠しの状態が続きました。
今にして思えば、最大の難点は、ダメ葬儀社に代わる葬儀を明確に打ち出してくれる葬儀社がなかったからです。
唯一、イヨダが協力的だったけれど、社を挙げてとまではいかなかったようですし、私としても、根本は営利事業である葬儀社に、私の青臭い心情を押しつけることなど到底出来ませんでした。

しかし2年が経ち、少しずつ状況はよい方向に向かっています。
何度も述べているように、イヨダとともに立派な会館を持つ小田セレが加わって、返礼品と食事代も含めた全葬儀費用を明記した明細を公表してくれたからです。

そして今日私は、2年間のまとめとしての葬儀パンフレットを作りました。
それは、「葬儀を変えましょう」、「数字が示す湘和の余分返し葬儀」、「湘和から葬儀社を変えた成功例」の3部作です。
各々を、A4用紙に両面印刷しました。
そしてその最後に、私は次の文章を加えました。
「・・・・、こういうことが起こらないように前もって信用できる葬儀社を決めておくことが大事ですが、もしそれができていない状態で、万が一が起こった場合には、蓮台寺かイヨダか小田セレに連絡することを頭に入れておいてください。

  蓮台寺  0465-47-2532
  イヨダ   0120-6740-54
  小田セレ 0120-450-157                 」

2年前は、推薦する葬儀社の電話番号を載せることなど、あり得ないことでした。
電話番号を載せることで、読む人たちに私たちの本気度が伝わり、今まで以上の広がりが期待できます。
明日の法事では、このパンフレットを、真っ先に当家に手渡し、お礼を伝えます。
2018年12月13日(木)
・今日、今年初めてオーレアの種を1粒採取しました。
オーレアは、オレンジ色の大輪を咲かせる、私が一番好きなリコリスです。
結実しやすく、毎年この頃は、種を採るのを楽しみにしているのですが、今年は彼らが変調で、花は咲いても、完全に結実する前に殆どが萎れてしまいました。
こんなことは初めてで、毎年30粒くらい採れるのですが、今年見込めるのは、あと数粒だけです。

今年は虫も少なかったように思います。
一番顕著だったのは、毎年芙蓉の葉にうじゃうじゃ取り付く毛虫が殆ど見られなかったことです。
毎年桔梗の葉を食べ尽くすので困っていたクロウリハムシも激減していました。
そして、これは気のせいかもしれませんが、境内を舞う蝶とトンボの数も少なく、蝉の鳴き声もしずやかだったように思います。

来年は元通りになって、「去年の夏は暑かったからな。」と言えるようになって欲しいものです。
2018年12月12日(水)
・ゆうの墓は、読経、戒名授与、納骨を全て含めて無料です。
だから、対象者は無縁者に限ります。
少しでも余裕のある場合には引き受けません。
私は、甘ったれが嫌いだからです。

蓮台寺には、一阿の墓があります。
これには、読経、戒名授与、納骨を含めて10万円が必要で、費用的にゆうの墓との中間はありません。
最近その中間を求める人がいることが分かったので、一旦は新しい墓を造ることを考えたのですが、今日、それを止めることにしました。
他所によい方法があることが先ほど分かったからです。

それは、イオンの葬儀と小さなお葬式が提供する合祀墓です。
いずれもが、埋葬料、永代使用料、永代供養料、永代管理料を含んで、それぞれが3万5千円と5万5千円を払えば済むというものです。
これを引き受ける神奈川県内の寺は、イオンの葬儀が1ヶ寺、小さなお葬式が3ヶ寺あります。
だからこれからは、一阿の墓では負担できないという人には、これらの寺を紹介することにします。
2018年12月11日(火)
・今日も檀徒のために、2軒の石屋から墓石の見積もりを取りました。
結果は、40万円と38万円だったので、38万円の方に決め、関係者に知らせました。
最近まで、この規模の墓石については、決まった石屋を紹介していましたが、檀徒に少しでも有利になるように方針を変えた結果が今日の見積もりで、これを繰り返していけば、見積もり無しでも私が石屋を選べるようになります。

午後葬儀仲間から、これから火葬式を行うけれど、蓮祐の墓Ⅱに空きがあるかの問い合わせがありました。
1基だけ空いているけれど、それには契約金10万円と年間管理費5千円が必要で、更に次の葬儀が発生すれば、10万円のお布施を払わねばなりません。
これが可能な家かが定かでないので、改めて話し合って、もし当てはまらないならば、新しい手立てを考えます。
一阿の墓、ゆうの墓、そして今年建設したねむの墓(水子の墓)は、新しく生じた状況にその都度応じたもので、今回も可能性があります。

全国的に見れば当たり前のことだけれど、通夜式読経中に飲食をしないという方針を決めた寺が出たというニュースを今日知らされました。
嬉しいことで、西湘地区もやっと普通に戻る道を歩み始めたようです。

ご本尊について、昨日よりも少し進んだ説を思いついたので、専用コーナーに書きました。
2018年12月10日(月)
・昨日、檀徒から葬儀の事前依頼がありました。
単に葬儀を頼むというのでなく、万が一の場合には葬儀社、葬儀会場の選定を含めて私に任せるというものです。

20年前、ある葬儀社が営業に来て、葬儀を紹介してくれればマージンを払うと申しました。
多分、当時の葬儀業界ではそれが当たり前のことだったのかもしれませんが、それを知らなかった私は「なんてひどい葬儀社だ。」と思いました。
結果的には、余分な負担を遺族が負うことになるからです。
だから、以来私は、その葬儀社を使わないようにしてきました。

現在私は、イヨダ、小田セレ、門松葬祭を檀徒以外の人たちにも勧めていますが、いずれもが先方から頼まれたのではなく、私の方から3社によい葬儀をしてくれるように依頼し、それを受け入れてくれた結果で、マージン葬儀とは全く無縁で、あくまでも「遺族ファースト」が基本なのです。
この姿勢が檀徒に浸透し、昨日のような事前依頼が増え、今年になって27件の葬儀のうち、20件で葬儀社選定に私が関わりました。
もし、今でもマージン葬儀が行われているならば、それに関わる寺や葬儀社を人々はいずれ見放すことになるでしょう。

昨日は、墓石建立の依頼もありました。
これについても、今年になって7件目で、石屋に対しても同じ姿勢をとっていることが、檀徒に安心感を与えている結果だと思います。
なお、以前の蓮台寺にも石屋からのキャッシュバックがあったことが分かりました。
住職になりたての頃、そのことを石屋に当然のごとく知らされたからです。
それを直ぐに断り、他も少しずつ変えていった結果、今では入檀制限するくらいの寺になりました。
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「僧阿念」について、思いついたことがあり、「ご本尊修復」のコーナーに載せました。
2018年12月9日(日)
・気持ちに余裕が出来たので、還相護符作りを再開しました。
昨日の法事では、8名が、今日の法事では17名が申し込みました。
還相護符は、熊野権現と亡くなった方の両方が護ってくださるという究極のお守りですが、これを持つことによって亡くなった方が持っている人の心の中で生き続けられるということにもなります。
今日の法事は、とても若い人の一周忌でした。
申込者が多かったのは、彼を忘れないでいてあげたいという、皆さんの気持ちの表れだったように思います。
2018年12月8日(土)
・西湘地区で常態化しているダメ葬儀を変えるには、それとは異なる良識の葬儀を実践し、広めていくしかありません。
そういう意味で私が期待しているのは
イヨダ小田セレです。
最近2社は、その趣旨に沿った葬儀パンフレットを作ってくれました。
その内容の骨子は次の通りです。
1.葬儀施行費は小さなお葬式よりも低く抑えている。
2.返礼品は2160円以下に抑えている。
3.通夜料理と忌中料理の費用は、ひとり当たり2160円以下に抑えている。
特に重要なのは2と3です。

小さなお葬式の功績は、葬儀施行費を合理的な価格に定着させたことですが、返礼品代と食事代には踏み込んでいません。
これについては地方色があるので、全国組織の小さなお葬式では踏み込めなかったのでしょう。
しかし繰り返し述べているように、西湘地区では香典に対しての「余分返し」が常態化しており、これが葬儀に怯える人を作り出す大きな要因となっています。
今回両社が返礼品代と食事代に踏み込み、余分返しにならない設定をしてくれたことは、遺族にとっては安心材料となる画期的なことです。

私が心強く思うのは、2社ともが水準以上の会館を持っていて、この地域のどんな葬儀にも対応できることで、このことを、葬儀や法事での法話、境内の掲示やパンフレットの配布などを通して檀徒以外にも徹底的に知らせることが私の使命だと思っています。
そして私の宣伝がきっかけで、2社で葬儀を行った人が、更に周囲に勧めてくれれば、良識の葬儀の輪がどんどん広がり近い将来ダメ葬儀を駆逐できるというのが私の考えです。

昨日、小田セレの社長と面談し、私の考えを話して了解してもらいました。
来年暖かくなったら、2社と参加を希望する葬儀社にも加わってもらい、葬儀説明会を開こうと思います。
それまでに、思いつくこと、私に出来得ることを全て試みます。

この2社に加え、私は門松葬祭にも期待しています。
でも、今年立ち上げ会館を持たない門松葬祭に対しては、期待の仕方は2社とは異なります。
私の直感ですが、以前から、葬儀を変えるには新しい葬儀社が立ち上がる必要があると思っていました。
そのため、一時は有力な候補を口説き続けたこともあります。
もしそうなれば、私は出来得る限りのサポートをするつもりでいました。
でも、それは不成功に終わりました。
独立すると言うことは当人にとっては、そんなに容易いことではなかったのでしょう。
その大変さは、門松葬祭にとっても同じことなので、今は2社とは違い、私には「育ってもらう対象」になっています。
今の門松葬祭にとっては蓮台寺の葬儀がメインですが、これからは会館を持たない葬儀マンにふさわしい要望が出てくるはずで、それを汲み取った新しい葬儀スタイルを開拓してもらうことが、私の門松葬祭への期待です。
2018年12月7日(金)
・今日、懸案だった2つの仕事をやり終えました。

ひとつは、階段上の墓地区画整理案を関係する家9軒に郵送したことです。
この一画は蓮台寺始まって以来の旧家の墓地が集まっていて、土葬時代の名残で、通路が入り組んでいる上に狭いので、墓参りの際に衣服が汚れるなどの問題があって、一部から区画整理を行って欲しいとの要望が出されていました。
しかしながら、これには多数の家が関わっており、全体の合意が得られるか、また、その費用をどう負担するかの問題があり、長い間留保してきました。

ところが2年前に、比較的広い墓地を一旦更地にし、そこに元の家のために畳1畳の完成墓を建て、余った空間に畳半畳の墓地を造って分譲するという案を実現しました。
その費用は一旦寺が負担し、後に墓地契約金で全額回収できたので、寺と旧檀家の負担はゼロとなり、新しく墓地を求めた家も他所に比べれば破格の安さで完成墓を求められるという成功例になりました。

この結果を階段上の区画整理に応用すれば、実現可能と考え、プランを練ってきました。
ただ今回は9軒をまとめなければならない難しさがあったので、提案できる案を作るには時間がかかりましたが、やっと今日、郵送できることになり、結果はどうなろうとも、今はやり遂げた気分になっています。

もうひとつは経本作りです。
昨年暮れに亡くなった女性の遺品の布で経本作りをする約束をしていたのですが、他のことで忙しく、長い間気にはなっていたけれど延び延びになっていました。
ところが明日は一周忌法要なので、それまでには間に合わそうと先週から優先的に仕事を始めて、やっと今日仕上がり、とても気分が楽になりました。
これで、気になっていた2つが解決したので、明日からは「葬儀」に集中します。
2018年12月6日(木)
・今日、仲間と話し合いをして、新しい知見を得ました。
私の考えにはなかった提案をしてくれたのです。

ひとつは、骨壺に代わって、納骨袋を使えば、ロッカー式墓地と一阿の墓への納骨に余裕ができるという提案でした。
市販品もあるようですが、手作りを含めて直ぐに検討に入ります。

もうひとつは、一阿の墓への納骨期限についてです。
一阿の墓は、定額料金で、骨壺のまま一定期間納骨し、それを過ぎると一諸堂に合祀しますが、提案では、納骨期間に応じて納骨料を変えるというものです。
これもよい案なので、直ぐに蓮台寺独自のプランを作ります。

ふたつの提案は、葬儀と墓地を一体化する葬儀プランについて話し合う中でなされました。
私の中では、一阿の墓と一諸堂の役割を兼ねた新たな合祀墓の考えが芽生えています。
今日の提案はその考えを後押ししてくれたようです。
もう少し検討して、意義が確信できたら、実行に移します。
2018年12月5日(水)
・今日、1週間前にお亡くなりになった近所の住職の葬儀が行われました。
子供の頃からお付き合いがあった関係で、蓮台寺を代表して妻が出席しました。
時宗の場合、住職の葬儀は亡くなって直ぐに密葬を行い、日を改めて本葬を行うのが普通ですが、今日は本葬だったそうです。

私が糖尿病になったのは、前住職の本葬の準備が1ヶ月以上あったためにその間のストレスが原因でした。
密葬と本葬を分けないのは、その寺独自のものか、それともその宗派のやり方かは分かりませんが、学ぶべきことだと思いました。

とかく人は、新しいことをやろうとすると理屈抜きに抵抗するものだけれど、1つでも前例があれば簡単に受け入れるものだから、今日は私の葬儀にとってはよい前例になってくれたと思います。
早速、このことを役員と佐々木氏に伝えておきます。
2018年12月4日(火)
・神静民報の記事を転載します。
よく書かれている記事です。
ここをクリックしてください。
読みにくいのは、画素数を抑えたからで、ご容赦ください。
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普通、住職の家族の葬儀と法事は他寺の僧侶に依頼するのですが、今日の大大黒の一周忌は、他寺には知らせず、私が導師、妻が調声(ちょうしょう)を務めました。
これでやっと、「住職とその家族は、一檀徒として扱う。」の基本方針が貫けました。
「これでやっと」の注釈を付けたのは、葬儀と満中陰忌の場合は新しすぎて徹底できず、貫けなかったからです。
次は私の葬儀の番ですが、そのときに私はいないので、周りからめちゃくちゃにされるかもしれません。
そういう古くさい世界なので、そうなったなら、あの世で苦笑いして諦めることにしましょう。

「葬儀を変えましょう」の封筒が品切れになっていたので、昨日あったらよかったのにと思いながら今日増刷し、7部を山門下に置いたら残ったのは1部だけでした。
今日の参加者が持ち帰ったのだと思います。
パンフレットを配る有力な方法なので、切らさないように作りためておこうと思います。
とにかく、施行費+返礼品+食事代を明記し、しかも合理的な価格設定の画期的なパンフレットなので、これが世に知られれば葬儀は絶対、必ず変わります。
2018年12月3日(月)
・先週、墓石建立の相談を受けました。
その家の墓地は、私が住職になってから最初に造成した、地下カロートだけの未完成墓です。
この種の墓地は、既に10基が完成墓になっているので、その中から好みのタイプを選んでもらって私が見積もりをとることにしました。
今、蓮台寺には2軒の石屋が入っていますが、両方から見積もりをとったところ、明らかな差(10万円)が出たので、直ぐに施主に連絡し、私抜きで直接交渉してもらうことにしました。
あと数回、同じことを繰り返して結果が同じなら、出入りの石屋を絞ろうと思います。

ただ私は、価格だけを考えているのではありません。
以前にも書きましたが、1つの例が字彫りです。
今までは、石屋を通して注文していましたが、それでは字彫り屋の取り分が少なくなるので、同じ値段で私が直接注文することに変えました。
中間の無駄を省いて、字彫り屋の労働に直に反映させたいと思ったからです。
だから、ロッカー式の字彫り代金は今でも2万円、富士見墓の字彫りは今でも3万円と、石屋を通していたときと同じ値段です。

今回の見積もりは、墓のタイプを限定したので、私の考えでは完全な相見積もりになっています。
ただ結果的には、10万円という、割合にしたら15パーセントの大差になりました。
何故そうなったかを、高額を付けた石屋に考えてもらい、もし無駄があったなら是正して次の機会に再チャレンジしてもらおうと思います。
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午後、小田原の風土記の会の来訪がありました。
15人ほどで、本堂に上がってもらい、時間は45分くらいと言われたので、まずは真教座像について話し、次いでご本尊修復のホットな話題に移りました。
大変熱心な方達で、よく勉強されていたので質問も的確だったし、私とほぼ同世代の方達なのに、A1用紙にプリントした説明書きを盛んに撮影されていたのには驚かされました。
撮影するからには、それを処理する技術をお持ちと言うことですから。

A1印刷物の中で、一番人気のあったのが、24日に記者が訪れた神静民報の記事のようでした。
丁度居合わせた修復師の芝崎氏と学芸員の神野氏にしっかりと取材して、私の知らないことまで書いてあったのはさすがで、会員の方達もそのことを直感的に理解されたのだと思います。
こんなことを書くと、それを知りたいと思われる方もいるでしょうから、明日の大大黒の一周忌が済んだら、このブログへの転載を試みようと思います。

両方の説明が一段落したときに、おひとりが、「話は変わりますが、掲示板に葬儀のことが書いてありますが、その意図を教えてください。」の思いがけない質問がありました。
時間があれば、こっちの方を話したいぐらいだったのですが、時間切れだったので、せめてこういう時のために私の主張を増刷しておけばよかったと思いましたが手遅れでした。
ただ、本堂に入って直ぐの所に置いた3社のパンフレットを紹介できたことと、帰りがけに皆さんが掲示板をご覧になっている姿が見られたのは収穫でした。
そして、もしかしたら、どなたかが掲示板の展示を撮影して配ってくださるかもしれないと気がつき、今日はいい日だったと嬉しくなりました。
2018年12月2日(日)
・本尊公開の展示資料作成のためにA1プリンターを購入しましたが、やはり大判は見栄えがするので、買ってよかったと思っています。
ただ、大きすぎてやたらの所には貼れないので、A1フレームを使うことにしました。
この大きさのフレームは近くではニトリにあることが分かっていたのですが、今は運転しない身なので、一番よく使うヨドバシカメラに3枚注文しましたが、ちょっと悪い予感がしたのでアマゾンにも2枚注文しました。
この予感は当たり、ヨドバシカメラの方で展示日に間に合ったのは1枚だけで、後の2枚は未だ入荷の見込みはたっていません。
アマゾンの2枚は間に合いましたが、こちらはヨドバシに比べると作りは脆弱でした。
なお、ヨドバシカメラには、3週間前に大型の懐中電灯を3個注文しましたが、こちらも今年中に入荷するか分からないそうです。
今までは、殆どが翌日に届いていたので重宝していたけれど、これからはヨドバシカメラへの注文は慎重にするつもりです。

ところで、明後日は大大黒の一周忌法要を行いますが、招待した人の殆どは本尊の解体修理を知りません。
だから、本堂にA1の印刷物を並べることにしましたが、フレーム3枚では足りません。
アマゾンに今日注文すれば明日には届くでしょうが、こちらは作りが問題なので、いっそのことニトリで買おうと散歩がてらに夕方出かけました。
A1フレームは、いつもの場所に3枚あり、持ってみたら3枚とも持って帰れる感触だったので、担いで来ました。
昼間だったら、車社会の今、担いで歩く私の姿は傍目には異様に写ったでしょうが、すっかり暗くなっていたのでいぶかられることもなく帰宅しました。
ということで、明後日には本堂にA1フレームが6枚並び、引き続きそのあとも展示して、法事に来る人たちに蓮台寺のルーツを知ってもらいたいと思います。
2018年12月1日(土)
・これからの蓮台寺は、他所で葬儀を済ませた遺骨の納骨は、原則として引き受けません。
また、葬儀については、「余分返し」を常態化させている葬儀社は使わず、良識の葬儀グループだけに担当してもらうので、墓地と葬儀を一体化して、墓地と葬儀の費用を同時に決めることができるという今までにないシステムが可能です。
それをまとめてみたのが次表です。
なお、
ゆうの葬儀とは葬儀直後に「ゆうの墓」へ合祀する葬儀、
一阿の葬儀とは、一旦骨壺のまま「一阿の墓」に納骨し、5年から10年経ったら一諸堂に合祀する葬儀、
蓮祐の葬儀とは、「蓮祐の墓Ⅳ」の契約者のための通常の葬儀です。

  条件  墓地契約料  年間管理費  読経・戒名・納骨の費用  葬儀施行費
ゆうの葬儀   無縁者に限る  0  0  0  17万円
 一阿の葬儀 生前予約者に限る  0  0  10万円  未定
 蓮祐の葬儀  生前予約者に限る  17万円  5千円  10万円  未定

一阿の葬儀と蓮祐の葬儀の施行費が未定なのは、これからグループで話し合って統一価格を決めてもらおうと思うからで、そうなれば葬儀社の選択を迷わずに済むので、檀徒の安心に繋がります。