二祖像修復資料

他阿真教上人 銘文の「南無阿弥陀仏」は真教上人の直筆である  
全身像 頭部解体 銘文:頭部裏書き 銘文拡大


1.全身像

修復前
(拡大可:画像をクリック.      
拡大画像をクリックすれば元に戻る)
修復後(拡大可)

2.首       Topへ

修復前 彩色を落とす

3.頭部解体    Topへ

4.銘文 : 頭部裏書き

                                             

 (拡大可)      Topへ
 
(拡大可)

 頭部前面を裏から撮影した写真である。
 汚れを落としたら、上部と下部に銘文が見つかった。
 この銘文をスケッチしたのが、右図である。
 二祖上人は、文保三年の正月に八十三歳で亡くなられたの で、このお像はその一年前に造られた「寿像」であることが判 明した。
 このお像は、二祖上人を生き写しにしたものと思われる。

 上部には 南無阿弥陀仏
 下部には 文保二年(ぶんぽう)
        二月十三日
        干時御歳(ときにおんとし)
        八十二
 とある。
 ちなみに文保二年は西暦1318年である。

5.銘文拡大   Topへ

頭部裏上部銘文(拡大可) 頭部裏下部銘文(拡大可)

6.手  Topへ

 
 
このお像のリアルさは、手の表情にも現れている。右は、真教座像と同時に修復された、「一遍上人像」で、こちらはのっぺりとしていて、「肖像彫刻」と言うよりもむしろ「仏像彫刻」の手である。