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2019年1月31日(木)
・今日も、ゆうの墓への納骨を2体引き受けました。
これで、この墓への納骨は合計で60体になります。
今日の2体も男性だったので、気になって今まで納骨した性別を調べたところ、男性が43体、女性が17体で、圧倒的に男性が多いことが分かりました。
男性ほど、無縁者になりやすいのだと思います。

今日、ゆうの墓へ納骨された兄という人から、お経をあげて欲しいという電話がありましたが断りました。
戒名授与式をおこない納骨も引き受けたのだから、これ以上は負担で、時間がもったいないからです。
供養したいのなら、勝手に墓参りしなさいと伝えました。
私は、甘ったれが嫌いです。
2019年1月30日(水)
・午後、蓮祐の墓Ⅱに残っていた最後の1基の契約がおこなわれ、戒名授与式のあとに納骨されました。
わざわざ戒名授与式をおこなったのは、他所で葬儀をおこなった遺骨だったからです。
仲間から紹介された特別な事情の家だったので引き受けましたが、これからは例えどんな事情があろうとも引き受ける墓はもうありません。
新しく造った墓、これから造るであろう墓へは、今までとは異なり、良識の葬儀グループの葬儀をおこなったものに限ることにしたからです。

昨日、新式墓地の設計を依頼しました。
ロッカー式ですが合祀墓が併設されます。
遺骨の一部は4寸骨壺に納め、他の部分は最初から合祀します。
4寸骨壺はロッカー式に納め、個別に墓参が出来るようにしますが、2年後にはこの遺骨も合祀されます。
設計を依頼したロッカーの数は36基なので、1年間に18件を引き受けることが出来ます。
これも、良識の葬儀グループの葬儀を経たものに限ることにするので、十分な数と思います。
この墓については、2月末発行のタウン誌に、良識の葬儀の広告として載せます。
2019年1月29日(火)
・私が住職になってから、この1月で280軒が入檀しました。
しかし、契約書は1軒も取り交わしていません。
契約料を払ってもらい、その領収書を渡すだけで、すべてを済ませてきました。

前住職の時代には契約書がありましたが、それを見て使う気にはならなかったのです。
時代遅れを感じたからです。
さりとて、新しい契約書を作る余裕がなかったので、そのままできました。
それでもうまくいってきたのは、私との信頼関係があったからだと思っています。
しかし、私の先が見えてきた今、文書化した方がよいと思っています。

ただし、契約書本体はシンプルにし、大事な点は「蓮台寺の方針」に明記して添付するようにしようと思います。
そのうちの項目の1つが「離檀」です。
いずれはどの家も必ず「墓終い」するときがやってきます。
そのときの対応の仕方を書いておこうと思います。
基本は離檀しやすいようにしておくことです。
例えば、家族墓Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ、富士見墓Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ、蓮祐の墓Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳについては、墓はそのままで遺骨は一諸堂に合祀して離檀することが出来、その費用の一切は寺が負担することにします。
これは今現在におこなっていることを文章にするだけのことです。
ただし、旧来の墓地についてはひとつの基準で定めることが出来ないので、これからの課題ですが、従来とは違った負担の少ない方策を考えておくつもりです。
更に、葬儀料や管理費の決め方なども将来の人が安心できるように定めておこうと思っています。
2019年1月28日(月)
・昨日は火葬場での待ち時間でいろいろ話しました。
ご夫婦はそれぞれがご母堂の葬儀を2年前に、名古屋市と三重県伊勢市で経験したそうです。
私が興味を持ったのは通夜料理で、このことを聞いたところ、両方の地区とも読経中の飲食はあり得ないと言われ、西湘地区の習慣を話すと驚いていました。
おそらくこの地区では、寺院がしっかりした考えを持っていて、西湘地区のようなおかしな葬儀が流行る余地がないのだと思います。
さらに名古屋市の葬儀では、通夜式後の飲食は非常に簡素で、最後まで残った人に助六弁当を配るに止めたそうです。

今日、檀徒の訃報が入りました。
私は遺族に、昨日聞いた名古屋市の通夜振る舞いを紹介しました。
今回、遺族がそれを選ぶかは分かりませんが、これからは、葬儀の度に話していくつもりです。
そうすればやがては、この地区の誰もが納得する、簡素なスタイルが出来上がるような気がします。
2019年1月27日(日)
・火葬場の帰り、曽我梅林を通ってきました。
名古屋から来た遺族に梅の花を見てもらおうと思ったからです。
私がそんな気になったのは、善い人たちだったからです。
期待していたのですが、梅たちはちらほらしていたものの、到底、見応えがあるとは言えませんでした。
でも、葬儀自体はとても気持ちよいものでした。

亡くなったのは83才の男性。
48歳の時に妻子を残して出奔し、亡くなる直前に35年ぶりに長男の家に連絡があったそうです。
こういう場合、私の経験では、多くが今更と無視するのですが、「夫婦の縁は切れても、親子の縁は切れないから。」の奥さんの声に背中を押されて、最期を看取り、喪主を務めたそうです。

ハマソウ会館での戒名授与式のあと、「善い葬儀をありがとうございました。」とお礼を言ってくれたのも奥さんで、ゆうの墓への納骨が済んだ後も「こんな葬儀は初めてです。」といってくださいました。
最近身内の葬儀を2回経験したので、それと比べたのでしょう。
葬儀は亡くなった人のためではなく、送る人のためにおこなうものだから、今日の葬儀は私にとっても心に残るものとなりました。
2019年1月26日(土)
・今日は朝から15:00まで、切れ目なく、4組と接触しました。
最初は、家族墓Ⅳの案内で、3基目の契約が決まりました。
次は、7回忌法要で、参列者10人から還相護符の依頼を受けました。
3番目は、現在ご家族が重体の家の葬儀相談です。
その家は葬儀の経験がないので、大層不安に思っていましたが、万が一の場合は寺に連絡すればよいと伝えて安心してもらいました。
4番目は蓮祐の墓Ⅳの4基目の契約で、ここまでが今の私にとっては能力の限界で、その家が帰ったあとは、大相撲放送をつけっぱなしで爆睡でした。

やはり境内の水道の調子がよくありません。
昼間は出ていた水が夕方には止まっていました。
渇水が原因と思っていたけれど、そうではないのかもしれません。
ここの井戸は特殊で、同じ管から、電動ポンプと手動ポンプで汲み上げられるようになっています。
これで10年以上、うまくいっていたのですが、この頃は、手動の方が直ぐに
「水が落ちて」しまうことに気がつきました。
水が出なくなってからそれが気になり、部品を全部変えたのですが、
「水が落ちる」ことは止まっていません。
だから、明日は水道屋になって、手動ポンプを外して手動の出水口に栓をしてみます。
それで治ったらめでたしめでたしで、ダメなら渇水と諦めて、市営の水道に切り替えようと思います。
2019年1月25日(金)
・23日に紹介した実例2のメンバーによる葬儀は、理想的な結果になったようです。
葬家はその寺の檀徒ではなかったけれど、親戚の紹介でその寺が本堂での葬儀を引き受けてくれ、「香典で費用が賄える葬儀」を何度も経験しているメンバーによって、その通りの葬儀が実施されたからです。
葬儀施行費、返礼品代、飲食費の合計金額は香典の3分の2で済み、残りの3分の1で寺への支払いが出来たということです。
善き寺と善き葬儀社がタッグを組めば、こういう葬儀が成り立つことが実証されたのは嬉しいことです。
菩提寺を持たなかった葬家は、この寺の檀徒になることを決めたそうです。
またこの葬儀をおこなったメンバーは、寺にも檀徒にも信用されて活動の場が広がることは確実です。
2019年1月24日(木)
・大坂なおみの準決勝途中で散歩に出かけました。
明るいうちに済ませたい用事があったからで、途中で鼻の悪い私にさえ匂いに気づく梅林が見事でした。
境内で一番花を見せた梅よりもはるかに咲き揃っていて、多分蓮台寺の古木とは異なる新品種なのでしょう。
これなら、曽我梅林も同じで、もうすぐ見頃と思われます。
それに合わせたのかもしれませんが、来週、2組のグループから境内見学の依頼がありました。
この頃私は、以前よりも、こういう人たちを歓迎しています。
昨年、蓮台寺案内板、大藤信郎の墓案内板、一遍像等が新設されたので、折角だから見てもらいたいという気持ちもありますが、それよりも、こういう人たちに蓮台寺は生きている葬儀寺院であることを知ってもらいたいからです。
1つのグループは、昨年のリピーターで、もう1度私の話を聞きたいというので、法事の時間を外して引き受けました。
今私は、仮称「葬儀の手引き書」を書き始めています。
それまでに書き上げて、皆さんに配布できるように頑張ろうと思います。

帰宅したら、大坂なおみが勝利していました。
決勝戦は、最後までTV観戦するつもりです。
2019年1月23日(水)
・私が住職になったのは、平成11年1月20日なので、この1月で丁度20年になりました。
今朝は、昨日遺骨を預かったゆうの墓納骨者の戒名授与式をおこなったので、過去帳へ登録しましたが、よい区切りなので、この20年間の過去帳を調べてみました。
次の表は4年ごとの私が導師を務めた葬儀数で、( )の中は平均の年間葬儀数です。
  平成11年~14年  15年~18年  19年~22年  23年~26年  27年~30年 
 葬儀数 40(10) 51(13)  60(15)  66(17)  107(27)

年々葬儀数が増えていますが、それは檀家増加の現れです。
特に最近4年間の増え方が大きいのは、次の理由と考えています。
1.ロッカー式墓地が知られ、この墓の契約が急激に増えた。
2.付け届けを廃止したので、寺アレルギーがなくなり入檀が増えた。
3.非檀家の、葬儀依頼が増えた。

3については、よい葬儀をおこなうことが知られるようになり、檀徒でない家から葬儀を頼まれることが多くなっています。
昨年はこのような家が9軒あり、そのうち4軒が入檀し、他の5軒は葬儀だけの家でした。
先日紹介した実例2も、葬儀だけをおこなった1軒で、経済的な事情があるというので引き受けました。
ただこれは、蓮台寺が引き受けたというよりも、葬儀仲間が引き受けて蓮台寺という場を使って施行したというのが実態です。
昨日と今日も、他寺で同じような葬儀が実例2のメンバーによっておこなわれたそうです。
なるべく多くの弔問客が来るように設定し、遺族の負担を軽減するそうです。

弔問客が増えれば、人件費もかかるけれど、チームワークで乗り切ると自信を見せてくれました。

これは湘和の葬儀とは真逆で、これが広まって、遺族の多くが救われるようになってほしいものです。
2019年1月22日(火)
・昨日、1基だけ残っていた蓮祐の墓Ⅱの申し込みがありました。
既に火葬式をおこなっているけれど、仲間の紹介で、特別な事情があることが分かったので引き受けました。
同時に、ゆうの墓への納骨も頼まれたので引き受けました。
ゆうの墓への納骨は、無制限には引き受けないけれど、特別なルートでは例外です。
そのルートのひとつがハマソウで、今日も依頼がありました。
その日は空いているので、荼毘と収骨に立ち会うことにしました。
もしかしたら、先日のように、会館で戒名授与式をおこなうかもしれません。

今日檀家名簿を確認したら、いつの間にか447軒になっていました。
葬儀料の計算式によれば、445軒を超えれば共通負担分は9万円になります。
共通負担分は15万円から始まり、檀家が増えるたびに、1万円ずつ減らしてきました。
だから今回も、次の葬儀から9万円にするのが当然なのですが、以下の理由で10万円に据え置くことを考えています。
1.葬儀計算式は、年間葬儀料を400万円とし、200万円を共通負担、200万円を面積負担として決めたもので個々の家の葬儀料は次式となります。
葬儀料=200/(檀家数/20)+2.5×墓地面積率
  ここで 墓地面積率は墓地面積の畳半畳の倍数
ところで、上式によれば現在の面積負担分は180万円になるので、共通負担分は220万円でないと総額が400万円になりません。
2.本堂で葬儀をおこなう場合、葬儀料以外に本堂使用料をいただいているけれど、葬儀料を据え置く代わりに、これを値下げしたほうが檀徒にとってはよいと考えるようになっています。

いずれにしても役員会に諮って、決めたいと思います。
2019年1月21日(月)
・9:00になるのを待って、J:COMのサポートセンターに電話しました。
調べてもらったら、確かにその回線は不通になっていました。
対処方法としてはモデムを調べてくださいと言われたのだけれど、その回線のモデムはどこにあるのかが分かりません。
他の2回線のモデムは電話機のそばにあるのだけれど、問題の回線はテレビとインターネットと同時に導入したので、離れた場所でたこ足配線の中に埋もれている可能性があります。
だから、一旦電話を切って、自分で処置することにしました。
いろいろな機械が乱雑になっている中から、それらしきものを見つけて、言われた通りにコンセントを抜いて再び差し込んだら、直ぐに元に戻り、めでたしめでたしになりました。
そして最初にかかってきた電話が、家族墓Ⅳの申し込みでした。
昨日は電話が不通で、ご迷惑をかけたということでした。
ともかく、これで、家族墓Ⅳの残りは3基になりました。
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・上の2枚は今日撮った写真です。
左は、ヤマアカガエルの卵塊。右は、河津桜です。
冬真っ盛りだけれど そこここに春の準備は始まっています。
2019年1月20日(日)
・夕方、「電話が通じない。」と妻が子機を持ってきました。
一瞬、電池が壊れたのかと思ったけれど、そうではなく、親機も使えないことが分かりました。
我が家には、電話が3回線あるので、別の電話機を接続してみたけれど着信も送信も出来なかったので、電話機でなく、その回線が故障したのです。
こう書いてしまえば、簡単に見えますが、結論を出すまではあーだこーだといじくり回して、3時間以上かかってしまいました。
結局、専門家に来てもらわなければならないのですが、サポートセンターへの連絡は昼間に限るので、それまでの電話をどうするか、と困ったのですが、私の携帯に転送することを思いつきました。
念のため、妻の携帯からかけたところ、無事通話出来たので、ひとまず安心です。

相変わらず、境内の水道は出たり出なかったりの気まぐれが続いています。
原因は、井戸の渇水と確信するようになりました。
水が貯まるまではちょくちょく見回りますが、夜は電源を切って、モーターを休ませることにしました。

今日、ブラザーのラベルライターが変調を起こしました。
印刷できないのです。
壊れたのなら、買い換えるのですが、まだ直りそうな気がするのが悩ましいところです。
電話機、モーター、ラベルライターと、機械に振り回された一日でした。
2019年1月19日(土)
・16日に載せた明細書を見て、一番返礼品の多い、すなわち参列者が一番多い実例2の葬儀施行費が一番安くなっているのを不思議に思った人がいるかもしれません。
これには理由があるので、説明しておきます。

まず、本堂での葬儀の場合、参列者数によって経費が極端に変わることはありません。
人数によって使用するスペースは変わらないし、変わるのは主に配置人員だけれど、そのうち交通整理要員は寺が用意するからです。
更に、実例2の場合は葬儀に費用をかけられないという遺族の特殊事情があったので、葬儀スタッフが
1.経費(施行費、返礼品代、飲食代)をギリギリに切り詰める。
2.参列者をなるべく多くし、香典収入を増やす。
の方針で臨んだからです。
いざとなれば、こういう心意気を示すのが、わが葬儀仲間の善いところで、結果的に寺への布施を含めた全費用が香典で賄え、遺族の希望は叶えられました。
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今日、新たに家族墓Ⅳが予約され、よい墓だと喜んでくれました。
ただし、この家は今の蓮台寺の方針をよく知っていて、次の質問を受けました。
「住職さんが代わると元に戻らないか心配なんですけど。」
私は、その心配はないと答え、例をあげました。
「境内はこんなにきれいになっているけれど、今の私はこれについては何もしていません。
すべては檀家さんがやってくれているのです。
もし住職が代わって勝手なことをしたら、檀家にそっぽを向かれ、この寺は荒れ寺になってしまいます。」

よく「住職が代わると心配です。」の質問を受けますが、これは裏を返せば、今の僧侶がいかに信用されていないかの証でもあります。
でも例え強欲の住職に代わろうとも、彼が余程のアホでない限り、今の体制のままの方が彼にとっても得だと分かるはずです。
確かに、付け届けを廃止したり葬儀料を減額したりしたけれど、その分、檀徒が増えているので、総収入は維持されているからです。
寺離れが急速に進んでいるこの時代では、それだけでも大成功と分かるはずです。
仮に彼が元に戻そうとするなら、自分で自分の首を絞めることになります。
だから、私が辞めても、心配はないのです。
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今日、「大きな凧がもう2枚見つかったけど。」の電話がありました。
「いいよ、引き取るよ。」といったら、「そうかい、それはよかった。」の嬉しそうな声が返ってきました。
既に寺には、彼の凧が3枚あるので、併せて15枚になります。
これだけあれば、臨時に凧展が開けるので、彼が元気なうちに見せてあげたいので、明日から取りかかります。
2019年1月18日(金)
・右は、今日撮った梅の写真です。
オートフォーカスでなくマニュアルフォーカスを使いました。
オートフォーカスで撮ろうとしたけれど、それには対象物が一定以上の大きさでなければならないらしく、3台のカメラで試したけれど、すべてピントが合いませんでした。
その1台にMF機能があったのでそれを使いました。
これなら、水面下にもピント合わせが出来るので、池の中も撮ろうと覗きましたが、卵塊は見つかりませんでした。
昨日も、鳴き声がしていたしバシャバシャもしていたのだけれど、まだオスだけで、メスがやってくるのを待っているのかもしれません。
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・昨日、新しいモーターに取り替えてもらい、一旦は水が勢いよく出るようになったけれど、今日、止まってしまいました。
同じ井戸に併設されている手押しポンプの弁を新品に変えたのだけれど、汲み上がってきません。
もしかしたら、晴天続きのために、井戸が渇水状態になっているのかもしれません。
そうだとすると、やっかいなことで、雨乞いするしかありません。
2019年1月17日(木)
・このブログにも書いた、昨年6月に余命半年と宣告された男性から電話がありました。
「大きな凧をお寺さんで引き取ってくれますか。」
「引き取るけれど、誰が持ってくるの。」
「酸素ボンベを使えば運転できるので、自分で持って行きますよ。」
奥さんと一緒だと思って待っていると、20分後にひとりで現れました。
「元気そうだね。毎日拝んでいるから。」
「うん、今月中は大丈夫そうだ。」

1枚だけかと思っていたけれど、車には何枚もの凧が積まれていました。
「これが残った最後で、あとはみんなくれてやってしまった。」
「じゃあ、葬儀の時にこれを飾るよ。」
「そうしてください。お願いします。」
とりあえず新客殿に運んで数えたら、10枚あり、そのうち2枚は今までにない大きさで、90cm×120cmありました。
本堂に飾る日が先になるように、彼のために祈りを続けます。


2019年1月16日(水)
・夕方、還る池から鳴き声が聞こえました。
近づくと、水面にさざ波が立っていました。
姿は見えなかったけれど、おそらくヤマアカガエルが産卵に来たのです。
明日か明後日には、卵塊が見られるはずなので、写真を撮っておこうと思います。
ただし卵塊は水中にあるので、水面にピントが合ってしまうオートフォーカスだとぼやけてしまいます。
今日、やっと手動でピント合わせが出来るカメラが見つかったので、梅の花と一緒に撮ってみます。
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昨日も2軒が蓮祐の墓Ⅳを契約しました。
そのうち1軒は、湘和の互助会を解約したそうです。
昨年から墓を予約してあったので、蓮台寺の檀徒になれば、解約した方がよいと確信したからです。
それでも湘和の担当者は解約を思いとどまらそうと、このままにしておいた方が得などと、あれこれ言ったそうです。
これを聞いた私は、可哀想な社員だと思いました。
なぜなら、彼は嘘をついているからです。
その嘘は、昨年、門松葬祭が本堂でおこなった2日葬の3軒のデータを見れば明らかです。
なお、昨年門松葬祭がおこなったあとの葬儀は全て1日葬でした。
返礼品の数で葬儀の規模が分かるので、「湘和がダメなわけ」の実例と比べてみてください。
解約せずにいるよりも、解約した方がずっとずっと得なのです。
だから、社員の言ったことは嘘なのです。
もし彼が事実を知らないで言ったのなら、それはそれで葬儀マンとして無責任すぎます。
更に無責任なのは、こんな社員をそのままにしている湘和で、哀れです。
なお、全ての葬儀施行費にはマイクロバス代が含まれているので、湘和との比較は、公平に出来ます。

  実例1  実例2  実例3 
 葬儀施行費 340,000円 281,000円 352,000円
 返礼品  190,300
(77個分)
 150,400
(115個)
 45,000
(30個)
 通夜料理  120,000
(60人分)
 60,000
(30人分)
 40,000
(20人分)
 火葬場弁当  62,000
(31人分)
 18,750
(25人分)
 12,800
(16人分)
 消費税  56,984  40,812  35,984
 本堂使用料  50,000  50,000  50,000
 合計  819,284  600,962  535,784

2019年1月15日(火)
・昨日綱川氏より、昨年暮れに依頼した石像の下絵がFAXされてきました。
この下絵は、綱川氏のブログにも掲載されていて、次の文が添えられています。

日本のアニメ界のフロンテアと言う大藤信郎さん。
 蓮台寺とは縁のある人物で境内にお墓がある。
 今回蓮台寺の発案で大藤信郎の像を造る事になった。
 そして出来たのがこの下絵なのだ。
 大藤さんが指す先に代表作くじら、黒ニャゴ、団子べぇのレリーフ。
 年末からずっと考えていてやっと完成して蓮台寺の合格を頂いた。
 製作は来月になるが今から楽しみでしょうがない。」

FAXを受け取ったのは妻で、それを見せに来た彼女の第一声は「いいのが出来たわよ。」でした。
境内には綱川氏の作品がたくさんあるけれど、この像が完成すれば、飛び抜けた人気者になると、私も思います。
2019年1月14日(月)
・今日、墓地契約を留保していた8軒に連絡しました。
そのうち4軒が蓮祐の墓Ⅳ,残りが家族墓Ⅳです。
すると早速2軒が寺を訪れて、それぞれ蓮祐の墓Ⅳと家族墓Ⅳを契約しました。
家族墓Ⅳは2ヶ月前に完成していて、留保していた家は契約開始を待っていた状態なので、残りの3軒も今週中に決まりそうです。
家族墓Ⅳについては、現物を見てもらわなければならないので、少し時間がかかりそうです。
いずれにしても、両方の墓とも一般募集せずに、埋まるのをゆっくり待ちます。
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何度も繰り返していることですが、蓮台寺だけを考えるならば、「良識の葬儀」を作ることはありませんでした。
蓮台寺の葬儀は、現時点ではどこにもないくらいに完成しているからです。
ただ他所に目を向ければ、葬儀社に必要以上の無駄な経費を誘導された人達が多数います。
具体的には「湘和がダメなわけ」に掲載したような人たちのことです。
蓮台寺の檀徒になったこの人達は、これに懲りて、2度と湘和で葬儀をおこなわないでしょう。
ただ、この人達は縁あって、蓮台寺の檀徒になったから善かったけれど、それ以外の人たちの多くは、もっと善い葬儀があることを知らずに再び同じ轍を踏むかもしれません。

葬儀を生業としている我が身としては、そういった現状を看過すべきでないとして「良識の葬儀」を立ち上げました。
ただ、理想を掲げても効果がなければ意味がないので、活動内容は「ダメ葬儀に代わる葬儀社を応援する。」という1点に絞りました。
その葬儀社が現時点では、イヨダと小田セレなのです。
この2社は、川東地区でどのような規模の葬儀にも対応可能な施設を持っているので、ここが良識の葬儀を実践すれば、この地区の「葬儀被害者」をなくすことが出来ると考えました。

今、蓮台寺の本堂には、「推薦する葬儀社のパンフレットです。自由にお持ちください。」の張り紙と共に、イヨダと小田セレのパンフレットが置いてありますが、着実に持ち帰ってもらっています。
だとするならば、別の葬儀社のパンフレットを置いても善いのではないかと考えました。
そして今日、葬儀仲間を介して、心当たりの葬儀社に声をかけることにしました。
イヨダと小田セレとは競合しない地区なので、参加してくれれば、その地区の人たちにとっても善い結果が生まれると期待しています。
2019年1月13日(日)
・右は、今日撮った家族墓Ⅳの写真です。
今までに、家族墓と名付けた墓には3タイプありましたが、それとは異なるので、家族墓Ⅳとしました。
前の3タイプには、墓石はなかったけれど、今度は刻字だけすれば完成墓になります。
明日早速、留保している4軒に通知して、希望するかを尋ねます。
同時に、既存の墓地からここに移りたいという家があるかも調べます。
これが済んでからなので、一般募集できても、3月以降になりそうです。
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今日、梅が開花しているのを見つけました。
上を撮ったのと同じカメラで撮ろうとしたけれども、ピントが合いません。
もう1台を取りに行って試したけれど、やはりダメでした。
被写体によっては、自動ピントは働かないことが分かりました。
どこかに手動でピント合わせができるカメラがあるので、探して見つかったら、明日、紹介します。
ところで、1月13日の梅の開花は、私の経験では、早からず、遅からずです。
2019年1月12日(土)
・今日偶然、インターネットで「僧康勝」という文字を見つけました。
六波羅蜜寺の空也上人像の体内に墨書されているそうです。
康勝とは運慶の四男で、その作品が国宝にも指定されているほどの仏師で、空也上人像も康勝の作とされ、重文に指定されています。
「僧」は当時の仏師が多く用いた肩書きだそうなので、蓮台寺の本尊の「僧阿念」の墨書も「阿念」という仏師の作という可能性を秘めています。
でもいくら調べても、「阿念」という仏師は見つかりません。
専門家の見立てでは、他に類例のない作風だというので、大げさかもしれないけれど、埋もれていた美術史のページを開くきっかけになるかもしれません。
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夕方、新しいタイプの家族墓Ⅳが完成しました。
全部で6基です。
明日写真を紹介しますが、とてもおしゃれな墓です。
ただ、4軒の申し込みを留保しているので、その全部が希望すれば残りは2基で、それもまずは、檀徒で墓地の移転を望む家を優先するので、新規の入檀は可能性が低いです。
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境内の水道は、モーターで井戸水をくみ上げています。
そのモーターが不調で、昨日は断水になりました。
こういう場合の対応は経験済みなので、直ぐに直しましたが、今日は2度も止まりました。
だましだまし使っても、もう限界と諦めて、夕方新しいモーターを注文しました。
ただし、交換までには数日かかります。
だから、日曜日の明日は墓参も多いのに水は確実に止まってしまうので、それに備えて一日中、近くで庭いじりをして過ごします。
天気がよければいいのですが。
2019年1月11日(金)
・昼過ぎに、ハマソウ社長が迎えに来ました。
福祉葬なので、直接火葬場へ向かうと思っていたのですが、到着したのはハマソウ会館。
入り口には、故人の名前を記した看板が立っていました。
中に入ると、棺は花で飾られた祭壇の前に安置されて、列席する親族のために、お別れ式の時間もとってあるとのことでした。
それならばと、急遽予定を変更し、その場で戒名授与式をおこないました。
読経のあと、用意された切り花を棺に手向けて式を終えました。
これなら、火葬式でなく、立派な1日葬です。
尋ねたら、これがハマソウでの火葬式の標準だそうです。

参列されたおふたりの親族は湘南地区の方で、火葬場での待ち時間にたっぷりと話が出来ました。
そのうちのおひとりは、3年前に湘和で葬儀をやり、相当の出費をされたそうです。
「眼の前で天ぷらを揚げたり、お寿司を握ったりでねえ。」
それでも、ご自身は互助会の会員だというので、私は退会を勧めました。
「でも、代わりの葬儀社がわからない。」と言われたので、早速情報を集めて知らせることにしました。
納骨まで見届けたおふたりは蓮台寺が気に入ったようなので、きっと私の意見を聞いてくれて広めてくれると思います。
2019年1月10日(木)
・右は、初めて写真を公表する「水子の墓」です。
この墓は、埋葬に困っている若者達がいるという話を佐々木氏から聞いて昨年造ったもので、この存在は檀徒でも殆どが知リません。
まだ、佐々木氏の紹介による一体しか埋葬されていませんが、佐々木氏によると若いカップルはちょくちょくお参りに来ているそうです。
供えられている黄色い花は、おそらく彼らのものでしょう。

「ねむ」の裏には2年前に亡くなった私の叔母の名前が刻字されています。
この墓は、叔母の寺への寄進で造ったからで、写真を公表する気になったのも、昨日が叔母の3回忌だったからです。
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朝起きて直ぐに、昨日の夕方の続きをおこないました。
54本に荷札を付けておいたので、あとは、荷札を付けなくともたやすく数えられて、階段下の境内の株数は94であることが分かりました。
これで昨日付けた荷札の役割は終わったので、取り外して東斜面に使います。
2019年1月9日(水)
・今日、荷札が届きました。
とりあえず、通し番号を100まで書いて、東斜面を除く境内のアジサイに取り付け始めました。
始めた時間が遅く、54番目を付けたところで続けるのが危険なくらいに暗くなって止めましたが、まだ30株は残っていそうなので、思っていた以上に数が多いことが分かりました。
東斜面は元気な人たちに任せようと思っていたけれど、今日の作業で、早く結果が知りたくなり、自分で始めるかもしれません。
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今日、神静民報と「数字広告」の打ち合わせをしました。
2月号に年1回の葬儀特集があるそうなので、そこに載せることにし、レイアウトしてもらうことになりました。
それまでに、希望者に配布する完璧な資料を作ろうと思い、早速作業を開始しました。
資料作りは前から考えていたことだけれど、なかなか実行に移せませんでした。
しかし、「数字広告」を出すからには完成させなければならないので、よいきっかけになりました。
もう1つ、この広告がきっかけで、一阿の墓のロッカー式版のアイディアを思いつきました。
当面、「葬儀と墓のセット」の希望者には一阿の墓で対応しますが、数が多くなれば新墓地建設に着手します。
2019年1月8日(火)
・まずは、次の「数字広告」を神静民報に載せてみようと思います。
明日、見積もりをとってもらうことになりました。
複数回載せてみて、その反応を見て、葬儀説明会を開くことにします。
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良識の葬儀

私たち良識の葬儀グループは、西湘地区で当たり前のように行われている過剰接待葬儀を止め、無駄のない上品な葬儀をおこないます。

・施行例(金額は全て税込み価格)
    1日葬(参列者20名)  2日葬(親族30名、一般30名) 
 葬儀施行費    355,320円
(マイクロバスを含む)
 491,040円
(マイクロバスを含む)
 返礼品代    43,200円(2160円×20)  129,600円 (2160円×60)
 通夜料理代  0  70,800円
( 飲み物代を含む30人分
ひとり当たり2360円)
  忌中弁当代  47,200円
( 飲み物代を含む20人分
ひとり当たり2360円)
 70,800円
( 飲み物代を含む30人分
ひとり当たり2360円)
 総費用  445,720円   762,240円

・返礼品と食事についてはご希望に応じて更に低価格のものを用意いたします。

・墓地のない方には読経、戒名授与、納骨・永代供養をセットにした葬儀も行います。

  読経・戒名授与 納骨・永代供養 備考 
ケース1  10万円  無料  2年間骨壺のまま合同墓に安置し、その後は合祀墓に合祀
ケース2  10万円 墓地契約料15万円   ロッカー式墓地で
年会費5千円、限定35基

 詳細をご希望の方は、下記にご連絡ください。資料を送らせていただきます。
  0465-87- 5722

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昨日、ヨドバシカメラに荷札900枚を注文しました。
通し番号を付けて、アジサイ1株ずつにくくり付けます。
同じようなことを前にもやりましたが、改めて数をはっきりさせたくなりました。
ただし、私には当時の体力がないので、通し番号は用意しますが、くくり付けは4月の最初の境内清掃でお願いしようと思います。
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今日、ハマソウからゆうの墓への納骨を依頼されて引き受けました。
他市町村の生活保護者だそうです。
火葬は11日で、その日は他に予定がないので、荼毘と収骨に立ち会うことにしました。
2019年1月7日(月)
・夕方、熊野社を閉めにいったら、幕が取り外されているのに気がつきました。
暮れと正月、春の彼岸、お盆、秋の彼岸の年4回と、例えばご本尊公開のような臨時のイベントにも、必ず、山門幕、熊野社幕、本堂幕が張られ、駐車場には五色の吹き流しがたなびきます。
ありがたいことに、この作業は全て維持会役員が担ってくれています。
昨年暮れには、いつものように私が知らないうちに、幕だけでなく正月飾りも4カ所に飾られましたが、今日もいつものように私の知らないうちに片付けられていました。
だから、戒名一律や葬儀料の数式化などの新しい決め事も、私がいなくなったあとにも、皆さんが引き継いでくれると安心しています。

この2年間、私は東斜面に登っていません。
今は500本近くあるアジサイも、そのおよそ半分は私が植えたのですが、それを引き継いでくれる人たちが出てきて次第に足が遠のき、ついには登らなくなりました。
ただし、今でも皆さんが手入れを続けてくれていて、だんだんと見栄えがよくなっています。
昨年は、河津桜も植えられました。
こちらは、私がいなくなる前に、咲き誇る姿を見せてもらいたいものです。
2019年1月6日(日)
・3年前の1月、葬儀を依頼した非檀家の家が、葬儀直後にロッカー式墓地を契約し入檀しました。
墓地がないままに家族に不幸があった場合のよくあるケースで、その家も同じと思っていましたが、昨日、その親戚から思いがけない話を聞きました。
既にその家は霊園に170万円かけて墓地を確保してあったのに、その墓地を捨てて、ロッカー式を選んだというのです。
後継者などの問題があったようですが、そういう事情は霊園に墓地を求める段階で分かっていたはずなので、その家の墓地に対する考え方が変わったというのが一番大きい原因と思われます。

10年前、私の姉夫婦が墓地を求めに来ました。
私はその当時では一番小さい家族墓Ⅰを勧めたのですが、昔の観念にこだわった姉たちは、当時では一番広かった1坪墓地を契約しました。
しかしロッカー式が出来た今は、「これ(ロッカー式)でもよかった。」と考えが変わっています。

ロッカー式墓地を作った張本人の私でさえ、住職になりたての頃は、墓地事情がこんなに大きく変わるとは思ってもいませんでした。
それが今は、檀徒を含めて、墓地に対する意識が「簡素化」へと広がりを見せています。
この傾向を受けて、そんなに遠くない将来、現時点では思いも付かない新スタイルの墓地が蓮台寺境内に出現するような気がしてなりません。
2019年1月5日(土)
・午前中、2年前に入檀した家の奥さんが訪ねてきて、月末に手術をするので祈祷して欲しいと申されました。
その際、彼女から善い話を聞きました。
昨年末に、その家は家族墓Ⅲに墓石を建てましたが、その完成をご夫婦で見に来て私と会った途端、今まで殆ど聞こえなかったご主人の耳が聞こえるようになり、今でもその状態は続いているそうです。
「耳の中で、ポンという音がして聞こえるようになったようです。」

ご婦人は、私と会ったからよくなったと申していましたが、私は、墓が完成して安堵したことが聴覚改善の理由と思っています。
でも、私のお陰と信じている彼女だから、明日入魂する熊野権現札は、彼女を強力に支えることになるでしょう。
理由はともかく、これで、人間の体が精神に大きく作用されることの実例がまたひとつ増えたことになります。
2019年1月4日(金)
・今年の正月は、私にとって今までで一番善い正月でした。
年始の挨拶をせずに済んだからです。

山梨にいた頃も、私は正月は必ず4日まで寺にいました。
元旦から3日までは年始客に応対し、4日は年始回りをするのが私に課せられた役目だったからです。
お彼岸やお盆に訪れる檀徒には妻たち女性陣が応対していましたが、正月だけは男でなければいけないと言われて務めましたが、正直言って苦痛でした。
それでも、20年間続けたので少しは慣れましたが、最後まで重荷であることに変わりはありませんでした。
4日の年始回りも、義務感だけでこなしてきました。

ところが数年前に「付け届け」を廃止してから、様子は一変しました。
当然のことながら、それを機に年始客は激減し、更に「付け届け」の返礼として行っていた年始回りも取りやめたからです。
ただし最初は趣旨が徹底せず、従来と同じように「付け届け」を持参する年始客がいたので、これには私が応対していましたが、説得することにより次第に数が減り、とうとう今年の三が日は全てを妻に任せられるくらいになりました。

付け届けも含めて「今までの方がよい」という檀徒もいますが、付け届けを廃止してから急に入檀が増えたことを考えれば、この変更は時代に合っていたと思っています。
何よりも、私が楽になったことは大変いいことでした。
2019年1月3日(木)
・昨年11月23,24日に解体した本尊を公開した際に、西湘地区の葬儀を憂う私の文とイヨダ、小田セレ、門松葬祭のパンフレットを同封した角2封筒を蓮台寺ホールに置き、自由に持ち帰ってもらうようにしました。
封筒の表には、「葬儀を変えましょう 良識の葬儀代表 蓮台寺住職 吉川晃」と書き、責任の所在を明確にしました。
ただし参加者の殆どは直接本堂に向かい、ホールに立ち寄る人は少なかったので、折角作ってもらったパンフレットも多くが余ってしまいました。
そこで引き続きその封筒を山門に置き、「住職のメッセージです。自由にお取りください。」の張り紙をしておきました。
すると今日までに、150部が持ち帰られました。

封筒に、葬儀パンフレットだけでなく私の文章を入れたのには意味があります。
そこで私が強調したのは、3社の推薦でなく、ダメ葬儀社のダメさ振りで、葬儀社の固有名詞もはっきりと書きました。
私が目指すのは、特定の葬儀社の業績を伸ばすことでなく、葬儀の現状を変えることなので当然と言えますが、ダメ葬儀社を明示したことには特別の意図があります。

人が善い評判と悪い評判を聞いたとき、どちらに影響されやすいかと言えば、圧倒的に悪い評判の方です。
例えば、悪い評判がたった病院があれば、その評判の真偽にかかわらず誰もが尻込みしてしまうはずですが、善い評判に対しては余程の確証がなければなかなか信用しません。
葬儀社に対しても同じです。
私は文章の中で、実態調査を踏まえてダメ葬儀社のダメぶりを「論理的」に指摘しているので、「噂レベル」の評判よりもはるかに影響を与えるはずです。
だから、私の文を読んだ人は、ほぼ100パーセントがダメ葬儀社に疑問を持ち、ではどうすれば善いかの対案を考えるはずです。
今回の封筒には、まさしくその対案が載ったパンフレットが同封されているので、その効果はパンフレットだけの場合よりもずっと大きいと考えます。
私は葬儀や法事でも、ダメ葬儀社の名前を挙げるので、その悪い評判は静かに広まり、人々はそこから離れ、良識の葬儀社へ向かうでしょう。
昨日、私が側面から強力に応援すると書いたのはこのことです。
2019年1月2日(水)
・昨年私が行った最初の葬儀はひたちなか市の一日葬でした。
参列者は亡くなられた方の親族6人だけで、典型的な家族葬でした。
それでも、あとで送られてきた明細書には、葬儀料は100万円になっていました。
火葬場で、私を含めて7人が食事をしましたが、それ以外の費用は全て施行費で、蓮台寺の標準葬儀の2倍以上でした。

もし、事前相談があれば別の選択を勧めたのですが、遺族は私が当地に赴ないと思っていて、第一報では「こちらの時宗のお寺を紹介してください。」と言ったくらいなので、全てが決まったあとで私への連絡になりました。
ただし、その家は経済的余裕があり故人への思いも強かったので、そうなったのだと思います。

この1軒を除く他の27軒では、次の原則に則った葬儀が行われました。
1.葬儀施行費は、「小さなお葬式」並にする。
2.返礼品代と食事代を合わせて、「余分返し」にならないようにする。

葬儀マンでない私には、葬儀施行費の妥当な額を云々する資格はないけれど、次のようには判断できます。
「小さなお葬式」に加盟している葬儀社は、2割近くの紹介料を払っているといわれているので、「小さなお葬式」を通さずに直接依頼する家に同じ価格で施行すれば、最低でも紹介料分の利益が得られるはずなので、この価格には合理的な裏付けがあるはずです。
この頃、「小さなお葬式」に加盟していない葬儀社が、次々と「小さなお葬式」と同じ価格を打ち出してきているのはその合理性の証であり、これは「標準価格」になりつつあると思います。
だから項目1は、もう特別のことではなく、そうでない葬儀社はいずれ淘汰されると思います。
但し項目2については、項目1を打ち出している葬儀社でも、返礼品や食事の欄を見ると、相変わらずの「余分返し」のままです。
これでは、弔問客が増えるほど赤字になるという「葬儀の悲劇」はなくなりません。
ただし、悲劇がなくなることを望んでいる人は圧倒的に多いはずなので、早くこれに気付いて項目2を打ち出してくれる葬儀社が増えることを私は願っています。

以上を踏まえて、昨年の葬儀社別葬儀軒数を表示します。

  本堂 会館 
 イヨダ
 小田原セレモニーホール
 門松葬祭 11
 小田原市民葬祭
 その他
 計 17 11

蓮台寺の場合、葬儀が発生するとまずは寺に連絡する場合が多く、それを受けて、昨年も私が葬儀社を選ぶことが半数以上でした。
門松葬祭の件数が多かったのは、出来たての門松葬祭が育つことが西湘地区の葬儀のためになると考えたからです。
イヨダと小田原セレモニーホールは、上述の項目1と項目2を実践してくれる葬儀社なので、今は、側面から強力に応援しています。
2019年1月1日(火)
・先日の葬儀で出た返礼品は131個で、この頃にしては多い数です。
それだけ弔問客も多かったはずで、最大で25台しか駐められない蓮台寺駐車場の状態はどうだったかが気になっていました。
今日、通夜式で交通整理してくれた仲間にそのことを尋ねたら、やはり開式前後の15分間は大混雑したそうです。

これを解決するには、駐車スペースを増やすのもひとつの案です。
例えば、今の貸し駐車場を全てキャンセルすれば、倍のスペースが生まれます。
但し、借りている人は困るでしょうし、寺の収入も減ります。
一年に1度か2度の15分間のために、そんなことをすれば物笑いの種です。

だから、駐車スペースが足りなくなる恐れのある葬儀には本堂を使わないのもひとつの案です。
幸い今は、広い駐車場を持つイヨダと小田セレが協力してくれるので、どちらかの会館を選んでもらおうと思います。

もうひとつの案は、葬儀で車を使う事への意識改革です。
滅多にないことなので、葬儀のときくらいマイカーを使わないで、徒歩かタクシーを使う習慣が広まればよいと私は考えています。
今は、殆どの人が葬儀会場には、駐車場が用意されているのが当たり前と思っているでしょうが、駐車スペースを確保するには相当の費用が必要です。
駐車場の維持費だけでなく交通整理の人件費もかかるからです。
当然、それは葬儀料に跳ね返ります。

だから本堂で葬儀を行うことを望むならば、蓮台寺は国府津駅から約1kmなので、参列者は徒歩かタクシーを使ってもらうようにすればよいのです。
先日、私は中学の同級生の通夜式列席のために中里のイヨダ会館に徒歩で向かいました。
それを見つけた檀家さんが行きは車で送ってくれましたが、帰りは徒歩でした。
マイカーを持たない私はこうするより外なかったのですが、自分の考えを実践する気持ちもありました。

ただし、これから葬儀が発生した場合、「葬儀で車を使わない」という私の考えが直ぐに徹底できないこともあるでしょう。
だからそのときは会館を使ってもらいます。
その代わり、本堂での葬儀よりも割高になることは覚悟してもらいます。
その覚悟が出来ずに、やはり本堂にこだわるならば、今までは寺がサービスで行っていた交通整理を遺族に行ってもらい、寺も葬儀社も責任は一切負わないことにしようと思います。

私は「遺族ファースト」を掲げていますが、それは業者の利益よりも遺族の利益を優先するという意味で、遺族の要望を何でも叶えてやるということではありません。
今私が問題にしている「余分返し」の底にあるのは、葬儀社自身の利益の外に、仲間の業者への配慮があると思っています。
高額の返礼品を勧めるのはそれを扱う業者のため、高額な料理を勧めるのはケータリング業者のためという意識が葬儀マンに働いているように思えてならないのです。
私はその対極として「遺族ファースト」を掲げたのであって、遺族の言うことを丸呑みにしようとしたのではありません。

昨日の明細では、返礼品はひとり当たり1800円、料理は通夜振る舞いと忌中払いを併せて3300円でしたが、これぞまさしく、「業者ファースト」でなく「遺族ファースト」で、良識の葬儀が目指すところです。