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2018年10月31日(水)
・昨日「葬儀説明会」について書きましたが、これから書くのはその補足です。

今振り返れば、「葬儀説明会」は蓮台寺の葬儀にとっては分水嶺になっていて、その前後では葬儀のあり方が劇的に変わりました。
それ以前が目指していたのは、檀徒にとっての葬儀を良くすることに限っていて、協力業者も葬儀内容も、共に固定的でした。
協力業者のうち、葬儀担当はゆいの会・小田原市民葬葬、料理担当は東華軒、生花担当は花ふじ、返礼品担当はいなば園で、この同じグループで1年に28件の葬儀を行ったこともあったほどです。
内容についても、例えば料理では、通夜振る舞いはひとり当たり2160円の精進料理、火葬場弁当もひとり当たり2160円の特製弁当と、どの葬儀でも全く同じメニューを用意しました。
ただし、このグループが独占的になったのには理由があり、他よりも圧倒的に質の良い蓮台寺方式の葬儀を実践し、評判が評判を呼んだからです。
だから一時は、私が住職を辞めるまでは、この状態は確実に続くと私だけでなく皆が思っていたはずです。

ところが、49才で亡くなった男性の葬儀を機に、今までは蓮台寺だけにとどまっていた私の目は、西湘地区の葬儀にも向けられるようになり、昨年の葬儀説明会となりました。
タウン誌ポストに広告を出したのは、遺族に負担がかからない蓮台寺方式の葬儀を蓮台寺の中だけに止めてはならないの思いがあったからです。

ただし、初めての試みだったので参加者は20名程度と思っていた仲間もいましたが、蓋を開けたら本堂がいっぱいになるほどの集まりになりました。
ところで、この会に葬儀社として参加してくれたのはイヨダだけで、その説明が大評判となり、それ以降、蓮台寺ではイヨダの葬儀が増えて、それとともに今までは固定的だった蓮台寺の葬儀に変化が起こりました。
例えば、火葬場料理については、東華軒の特製弁当にこだわらなくなり、遺族の意向に沿ったいろいろな種類が試みられました。
私も一緒に食したので分かるのですが、遺族の負担を考えた思いやりが感じられる選択が続きました。
この方針は、今年から加わった門松葬祭にも引き継がれていて、今では1000円以下の忌中弁当が当たり前になってきています。
これによって、以前よりも多くが香典で賄える葬儀になりました。
すなわち、遺族に負担がかからないことを目指した蓮台寺方式は、イヨダによって進化したのです。

前から書いているように、蓮台寺では5年くらい前からダメ葬儀は一掃されました。
この評判は、国府津地区ではかなり広まっているそうなので、この地区ではダメ葬儀を選択するのは極々少数になっているはずです。
だから次の目標は更に広げて川東地区です。
私が住職をしている間には、少なくともこの地区からはダメ葬儀を一掃したいと思います。
それを実現するには、イヨダと門松葬祭だけでは手不足なのは明らかなので、そのための仲間を増やすのが当面の私の仕事です。
勿論当てはあるのですが、競争相手の葬儀社同志が協力体制を築くのは嘗てないことなので、容易だとは思っていません。
でも、これが実現したら、第2回葬儀説明会を開きます。
出来れば、本堂よりも、もっと広い会場を使って大がかりに行いたいと思います。
2018年10月30日(火)
・先日の法事の出席者に「還相護符」を送ったところ、親戚のおひとりから礼状が届きました。
「・・・。私の実家は曹洞宗で、こういう護符はいただいたことがないので、宗派によって違うのかと思います。お守りとして、たいせつに身(愛車)に付けておきます。・・・」

「還相護符」は私の発明品で、宗派には無関係、蓮台寺にも無関係で、私が住職を辞めたら消滅します。
蓮台寺の後継者が形だけ真似しても心がなければ効き目はないからです。
もし継承するならば、後継者の独自性を加えなければなりません。

「還相護符」を渡す際に私は、「ハンドバッグや机の引き出しなど、身近に置いてください。」と伝えてきましたが、まさか「車の中」とは思い及びませんでした。
これからは、ここも加えようと思います。
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昨日、仲間と葬儀説明会について話したとき、ふたりとも開いたのは一昨年だと思っていたけれど、日誌を見たら昨年でした。
それだけ、説明会がきっかけで、たくさんの変化が起こりました。
そのなかで大きいのはイヨダが葬儀に加わったことと、門松葬祭が独立して本堂葬儀を担当するようになったことです。

そもそも私が葬儀説明会を開いたのは、「良識の葬儀代表挨拶」に述べているように、ただ一点、葬儀に怯える人をなくすために、西湘地区のダメ葬儀を変えたいという思いからでした。
私がダメ葬儀の元凶とみなすのは、余分返し葬儀を行っている湘和とその亜流で、葬儀の正常化には、それに対抗する良識の葬儀グループが取って代わる必要があると考えての説明会で、蓮台寺のためという考えなど毛頭もありませんでした。
ただ、参加してくれたのは葬儀社としてはイヨダだけで、これが説明会に出席した人たちに強く印象づけられてイヨダへの依頼者が急増したのだと思います。
イヨダは、葬儀会館など十分な施設を所有している老舗の葬儀社で、少なくとも川東地区では大手ダメ葬儀社に十分に対抗できる力があるので、私にとっては力強い限りでした。

門松葬祭が独立したのには驚きましたが、私は別の人間に独立を勧めているくらいだったので、大歓迎でした。
その理由は簡単で、ダメ葬儀に取って代わるには、例えばイヨダのような既成の葬儀社だけでは足りないのは明らかなので、志を持つ葬儀社がいくつか立ち上がり、それらが協力してダメ葬儀に立ち向かう必要があると考えたからです。
ただ、実際に独立に踏み切るのは大変なことなので、折角の志を無にしないためにも、また、おそらく独立に踏み切ったのには私にも少しは責任があると思われるので、軌道に乗るまでの間、今は応援しています。

今度開く葬儀説明会には、この2社の他に、別の2社にも加わってもらおうと思っています。
2018年10月29日(月)
・昼食が終わった直後にふたりの女性が葬儀のことを伺いたいと訪ねてきました。
時間があったので本堂で話を聞くと、蓮台寺に来るのは今回が初めてではなく、昨年4月に開いた葬儀説明会に参加したことが分かりました。
そして、葬儀説明会は定期的に開かれると期待していたことを知らされ、ドキッとしました。
そういえば、そのとき私はそういうことを言ったような気がします。

あとでこのことを葬儀仲間に話したら、「あれから住職も蓮台寺もずっと進化したし、新しい仲間も増えたので、開く意味はあると思いますよ。」と言われ、なるほどと思いました。
ただし、前回説明してくれた葬儀社はイヨダだけだったので、参加者は一点に集中できたけれど、次回は4社くらいが見込まれるので、どのようなスタイルで会を進めるかが悩ましいところです。
でも開催する意味はあるはずなので、明日から準備に入ります。

ところで、今日のおふたりは、やがて来るであろうご家族の葬儀を心配して訪ねてきたので、とりあえず、数日前に印刷した「本堂での葬儀」と「蓮台寺の葬儀」を渡し、「万が一があった場合は、イヨダに連絡するか、直接蓮台寺に電話してください。」と伝えました。
更に、「時宗蓮台寺」で検索すれば、このブログが見られることを付け加えたので、次回見えられるときには、方針をいくつかに絞られていると思います。
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今日の「ゆうの葬儀」第1回は、つつがなく執り行われました。
限られた費用でしたが、よい葬儀でした。
お別れ花がなかった代わりに、葬儀スタッフ手作りの模様の異なる折り鶴をめいめいが手向けました。
これが私には新鮮でした。
火葬場では、これもスタッフが入れてくれたコーヒーだけで、他に飲食は全くない、これも新鮮で、実に気持ちのよいものでした。
参列者は5人で、無駄な気遣いをしないで済む間柄だから、よい葬儀になったのだと思います。
2018年10月28日(日)
・午前中、ご夫婦が見えられ、蓮祐の墓Ⅱを契約されました。
2年前に入檀した檀徒に紹介されたそうで、これも口コミです。
来年に真教座像が京都国立博物館に展示されることやご本尊体内で見つかった墨書の話をすると、こういうことに興味があるようで、いいお寺を紹介してもらったと大喜びでした。
これで、蓮祐の墓Ⅱに残っているのは3基だけで、このままでは足りなくなってしまうと、新規に蓮祐の墓Ⅳを企画した見通しは正しかったと言えます。
新規のロッカー式は蓮祐の墓Ⅱと全く同じサイズの44基からなっていますが、全部を公開募集するのではなく、7基は現在の檀徒が墓替えするための予備にしようと思います。
従って、この墓については既に3軒が予約しているので、空き数は34基になります。
これを葬儀と連動させ、「蓮祐の葬儀」として募集するつもりです。
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昨日、近所の方が、身寄りのない知人が危篤状態なので、万が一の場合は葬儀と納骨をお願いしますと頼みに来ました。
私は咄嗟に、「ゆうの葬儀」で対応することを考えて引き受けました。
そして今日、その方の訃報が入り、明日の午後、初めての「ゆうの葬儀」が行われることになりました。
2018年10月27日(土)
・10年以上前から、卒塔婆を書く墨汁は、卒塔婆用の「墨の華」と、これも卒塔婆用の濃墨を混ぜて使っています。
「墨の華」は卒塔婆用なのに単独では滲むし、濃墨は粘度が高すぎて筆運びがスムーズでないからです。
両方の墨汁は近くで手に入らないので、通販に頼ってきました。

ところが今日、先日カインズホームで買った学童練習用墨汁「書光」を試しに使ってみたら、驚いたことに、滲まないし、スムーズに筆が動くしの、私にとっては理想の墨汁であることが分かりました。
この墨汁は、卒塔婆書きでなく、柿渋に混ぜるのが目的で、そのときは100均に行く余裕がなくて購入したのです。
これなら、近くで買えるし、安いし、混ぜる手間がないしのいいとこずくめで、墨汁に神経を使った今までの10年間は何だったのかと思いました。
更に、卒塔婆用墨汁と銘打った商品は、一体何だったのかとも思った次第です。

ところで、卒塔婆書きに必要なもう一つの道具は筆です。
これにも、卒塔婆用筆なるものがありますが、私は昨年から100均の筆を使っています。
高級品に比べれば長持ちしませんが、1本で200枚は十分に書けるので、私にふさわしい筆だと思っています。
2018年10月26日(金)
・昨日までアシタバにいたキアゲハの幼虫2匹が、今朝見たら姿を消していました。
まだいないかと、くまなく探したけれど見つかりませんでした。
スダチの幼虫は1週間前にいなくなっているので、年によってばらつきがあるだろうけれど、アゲハチョウの幼虫が見られるのは10月までと結論づけられそうです。
暦の上では、秋はあと1月あるけれど、急速に冬になるような予感がします。

来月から蓮台寺の駐車場を使って巡回販売するという「しまむら」のスタッフが挨拶に来ました。
尋ねたら、来るのは火曜日と金曜日だそうです。
火曜日は11:00頃に魚屋が、15:00くらいに豆腐屋がくるので、かち合ったら困ると思ったのですが、相手も事前に調べてあったらしく、中間の13:00にするそうなので安心しました。
どんな品揃えなのか、どのくらい利用されるかが、興味あるところですが、少なくとも魚屋は大繁盛なので、やり方次第では、しまむらにとっても、近所の皆さんにとっても、よい結果になると思います。

久しぶりに「タイヘイの葬儀」のホームページを閲覧しました。
あとで佐々木氏に確認しますが、葬儀内容がよくなっているように感じました。
ただし、インターネットの効果はわずかなもので、口コミにはかないません。
もし、よい方向に舵を切ったのなら、私が口コミの先頭に立とうと思います。
2018年10月25日(木)
・20年前、本堂に雨漏りが見つかったので、屋根替え工事を行いました。
この時の経験を聞きに、同じ工事を計画中の組寺の住職と4人の役員が訪れました。
約1時間半話しましたが、「大変参考になりました。」と口々に言って帰られました。
このような計画で一番問題になるのは資金調達です。
蓮台寺の場合は、檀徒に寄付を割り当てて賄いましたが、支払いを拒否する家も出て、まだ住職でなかった私は大変苦労しました。
その経験から、「長期積立金」のシステムを導入し、それ以後は「今後寄付を募らない」の大方針を打ち出しました。
実際に、それ以後に行った擁壁工事、一諸堂建設、山門建設、平成の二祖像製作には、いずれも1000万円を超える費用がかかりましたが、寄付無しで済ませました。
特に、平成の二祖像の場合は、金融機関からの借入金で賄い、既に完済しています。

ところで、長期積立金は既に2000万円近く貯まっていますが、それでも、明日大地震があって本堂が倒壊した場合、地震保険を入れても再建するには足りません。
その場合も、不足分は借入金で賄い、返済は長期積立金を続けてその資金を当てるつもりなので、「寄付を募らない」の原則は守れます。
以上のことを話したので、「大変参考になりました。」の言葉になったのだと思います。

もう1つ皆さんが興味を持たれたのは、「本堂での葬儀」です。
おひとりが、本堂のエアコンに気が付き、これは葬儀のために設置したという説明から、蓮台寺の葬儀に話が及びました。
本堂には、これに関するパンフレットが常備されていますが、私が勧めたのではないけれど、役員の方全員が持ち帰られました。
皆さんが数字を見て「こんなに安く出来るんですか。」と驚かれていたので、「大変参考になりました。」に、このことも含まれていれば、その寺でも応用してもらえるかもしれません。
2018年10月24日(水)
・今日、ご夫婦が見えられて、ロッカー式墓地を契約されました。
蓮台寺にとって、1ヶ月ぶりの入檀です。
お二人とも他県出身なので、前から墓地を探していたけれど、知人が少なく、墓地情報が入りにくかったそうです。
ところがつい最近、たまたま奥さんが美容院で蓮台寺のことを知らされて昨日が初めての訪問だったのに即決し、今日の契約となりました。
昨日私はそんなに丁寧に説明しなかったのですが、こんなに早く決まったのは、美容院がよほど信用されていたのだと思います。
これこそ、口コミの典型です。

これで今年の入檀は18軒になりましたが、そのうち10軒が他所で葬儀を行い、納骨場所として蓮台寺を選びました。
これからは、そういうケースは断ることに決めたので、来年からは入檀は半分以下に落ち着くはずで、妻の気持ちも落ち着くでしょう。
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今日、ちょっと嬉しいことがありました。
前に書きましたが、檀家さんにいただいた「湯河原そば」が気に入って、この辺の店をくまなく探したけれど、どこにも売っていませんでした。
車を使っていた頃なら、ひとっ飛びの距離なのですが、今は生憎、電車を使うしかありません。
でも、今の私はそば買いに半日を潰すほど暇ではありません。
だから通販で買えれば一番なのですが、その気配はありませんでした。
ところが今日、最後の1束を食しておいしかったので、再び調べたところ、なんと、通販を始めているではありませんか。
多分、私以外にもファンが多くいて、その要望に押されたのだと思います。
これが今日の嬉しい出来事で、早速10束を注文しました。
2018年10月23日(火)
・今朝、昨日印刷した全檀徒向けのご本尊公開案内状を投函しました。
この企画を思いついたのは、真教座像の前例があったからです。
修復中に頭部内に墨書が発見されたとき、折角だから、修復費を寄進してくれた檀徒の皆さんにも見てもらおうと、本堂で公開したのです。
この時は、現神奈川県立歴史博物館館長の薄井先生も参加され、お話もしていただきました。
ただその時点では、このお像の重要性は檀徒には十分伝わっていなかったので、参加人数は100人余りでした。
その後、重要文化財になったことで、参加すればよかったと後悔する声を度々耳にしました。

今回はその経験を踏まえて、ご本尊内部で見つかった墨書の内容を熊野権現祭の通知を使って直ぐに知らせ、更に今日の案内状を全檀家に配って周知徹底しました。
また、檀家数が前回の時の2倍になっていることもあって、参加人数は前回よりも大幅に増えることが予想されます。
そのために、前回の実質的な公開時間が2時間だったのに対し、今回は、23日の午後と24日の午前と午後に公開するというように、時間をたっぷりとりました。
だから、車を使うという贅沢をあきらめれば、相当の人数が公開に参加することが出来ます。

今日妻が近所の店に惣菜を買いに行ったら、店主が既にご本尊のことを知っていたそうです。
もう、噂となっているのです。
今回の公開については、檀徒にしか通知しませんでしたが、ご近所や寺に縁ある人にも是非ご覧になっていただきたいと思っています。
だから、このブログを読まれた方は、このことを周囲にお伝えください。
そのために、公開時間をたっぷりとりましたので。
ただ、駐車場のスペースには限りがあることも忘れずにお伝えください。
2018年10月22日(月)
・今日は一日中、事務仕事で終始しました。
ひとつは、はがき430枚の印刷。
本尊の内部を公開することを知らせる全檀徒への案内状ですが、枚数が多すぎたためか、途中でプリンターの調子がおかしくなって、イライラしました。
それでもどうにか印刷し終えたので、明後日には各家庭に届くと思います。
ここまで徹底的に檀徒に知らせたことがないので、当日、見学者が集まりすぎるのが心配ですが、きっと、維持会がうまく裁いてくれると思っています。

もうひとつは、階段上墓地の区画整理の案内文の作成です。
この問題は1年以上前に発生したのだけれど、9軒が関わるので、どのように運ぶべきかを思案してきました。
ところが最近、よい案を思いついたので、今日中に一気に仕上げようと、はがき印刷の合間に頭を巡らせました。
こういう場合、私はできあがった文を必ず妻に見せますが、お墨付きをもらったので、私にとっての最大の仕事がいよいよ始まることになります。
2018年10月21日(日)
・昨日、満中陰忌法要の後に納骨が行われました。
その家の墓地は、墓石の下にカロートがある旧来型のもので、普通は石屋に頼んで納骨してもらうのですが、施主と相談して自分たちでやることにしました。
前日あらかじめ私がバールで蓋石を浮かせておき、当日は2人の男性参列者で作業を行いましたが、蓋石が重いのと地下カロートなので骨壺を納め難く、思っていたよりも苦労して納骨を終えました。

その点、新型の墓地である、家族墓Ⅰ,Ⅱ,Ⅲと富士見墓Ⅰ,Ⅱ,Ⅲは地表より上にある形式のカロートなので、納骨は極めて容易で、ロッカー形式の蓮祐の墓Ⅰ,Ⅱ,Ⅲは尚更です。
だから今まで、新型墓地への納骨は自分たちで出来るので、業者に依頼したことはなく、また墓誌に刻字することもないので、旧式墓地の遺族よりも葬儀に関する負担は軽くなっています。

負担と言えば、もう一つ、寺に置く位牌があります。
どこの寺院もそうだと思いますが、檀徒が亡くなると通常、家庭用と寺院用の二つの位牌を作ります。
蓮台寺にも本堂の裏に位牌壇があります。
ただし蓮台寺の場合は、45年前に位牌檀改修を機に方針を変え、寺に置く位牌は、個人のものでなく、各家先祖代々のものになり、同一名字を区別するために戸主名が記されました。
すなわち、檀家数と同じ数の位牌が並ぶことになりました。
「平等」を目的とすると言うことで、位牌の形と大きさは全て同じで、当時の檀家数160軒に対して、位牌壇は最大195の位牌が並べられるように造られました。

私が住職になった当時は、この方針を引き継ぎ、入檀者には位牌を作ってもらい、戸主が交代した場合は戸主名を書き直してもらっていました。
ただし、これを強制することに疑問を持つようになり、位牌を作るか作らないか、戸主名を変えるか変えないかを檀徒に任せるようにしたら、次第に両方の希望者は減り、間もなくゼロになりました。
この傾向に輪をかけたのが、檀家数の増加で、400軒を超えた今、従来の方式は物理的に不可能となり、位牌壇は形骸化しています。

こうなった今、だからといって、宗教的に困ることは生じていないので、少なくとも蓮台寺においては、位牌壇の役割は終わったと言えます。
この点においても、結果的に檀徒の負担は軽くなりました。

このように、墓誌、墓の構造、位牌はどんどん簡略の方向に進んでいます。
葬儀もまた然りです。
これを苦々しく思う人もいるでしょうが、もはやこの流れを食い止めることは出来ません。
そうであるならば、葬儀関係者がとるべきは、唯一、己を変えることだと思います
2018年10月20日(土)
・昨日、ひとりの男性が、今年亡くなった友人の墓を教えて欲しいと訪ねてきたので、案内すると、「さっき来たけれど、墓誌に名前がないので、別の墓だと思いました。」と言われました。
この方は以前にもこの墓にお参りしたことがあるけれど、墓誌を見て間違いだと思ったようです。
蓮台寺の旧来の墓地には全て墓誌があり、亡くなれば必ず定型事項を刻してきたので、この男性が誤解したのは無理からぬことです。

ところが、私が住職になって新しく造った墓地には、特別な数軒以外は墓誌がありません。
それでも、墓参りに迷う人はありません。
昨日の男性も、墓誌さえ無ければ、以前の記憶通りに墓参りを済ませたと思います。
墓誌が無いと墓参りに困る人が出る、と思う人が殆どでしょうが、逆に、なまじ墓誌があるから墓参りに迷う人が出る、というのが私の考えです。
勿論、几帳面にその都度墓誌に刻せば、昨日のようなことは起こらないでしょうが、そういう滅多に起こらないことのためにいちいち墓誌に刻すのは費用の無駄です。
また、いずれは墓誌に刻すスペースがなくなるときは必ず来ます。
その都度墓誌を新調していたら、設置スペースはなくなるし、もし古いものは廃棄するのなら、何故墓誌を作るかを問い直すべきです。

私は墓は故人と「ゆかりある人」が手を合わせるためにあると思っています。
決して不特定多数のためにあるのではないのだから、そこに誰が眠るかの表示は不必要です。
ゆかりある人が知っていさえすれば、それで十分だからです。

良い例が、今は境内で半数を超えた墓誌のない墓への墓参に全く混乱がないことです。
ちなみに、昨年亡くなった大大黒が眠る墓には石仏があるだけで、墓誌はありません。
やがて、私と妻もこの墓に入ります。
2018年10月19日(金)
・夜になって、生まれて初めて、ヤフーオークションで注文を行いました。
直ぐに出品者から丁寧な連絡があり、品物は遅くとも、月曜日には届くそうです。
明日と明後日は近くの郵便局が休みだけれども、遠くにある休日も取り扱ってくれる局に行ってくれるからです。
ともかく初体験なので、一抹の不安がありましたが、メールをもらって安心しました。
手続きも分かったので、これからはちょくちょく使いそうです。

注文した品物は改造赤外線カメラで、目的は、ご本尊の墨書きを撮影するためです。
木簡などに書かれた古い文字は、赤外線撮影すると可視光線で見るよりも明瞭になることが知られているので、来月の展示までに準備しておこうと思ったのです。
既に試してありますが、手持ちのカメラでも、暗闇で赤外線照射して撮影すると木に書いた文字ははっきりします。
今日注文したカメラも、この目的に関しては、同程度の性能かもしれないけれど、試してみなければ分からないので、注文しました。
たとえこの目的での性能は同程度であっても、注文したカメラなら、赤外線で見た風景が撮れるので、撮りまくって面白い写真が見つかったなら紹介します。
なお、このカメラの値段は、送料込みで、9200円です。
2018年10月18日(木)
・今日は白蓮会の日。
男性3人と女性5人が参加してくれました。
いつもは全てお任せで仕事をしてもらうのですが、今日は最初に、植え替えしなかったために今年は花が咲かなかった小型のビニール鉢の整理をお願いしました。
10数個ありましたが、そのうち6鉢には、来年に使えそうなレンコンが残っていたので、新しい土を入れて植え込みました。
今施肥しても、芽吹く頃には肥料切れしてしまうだろうから、今日は無肥料で植えて、3月になったら肥料を施そうと思います。
もしそれで来年花が咲けば、水が温かいうちに植え替えできるので、蓮の管理はずっと楽になります。

この後は全てお任せで、階段上の芝刈りとあちこちにある植え込みの草取りをしてくれたので、とてもきれいになりました。
さすがの白蓮会です。
私も、草取りを担当しましたが、途中、墓地を求めにご婦人が訪ねてきたので、そちらの応対に回りました。

その方は、6月にお母さんを亡くされて、その遺骨を納めることを希望していました。
そういうケースはお断りすることに決まったので、私は、イオンの墓を検討するように伝えました。
もっと早く来ればよかったのにと、残念がっていましたが、寺としてもこうしなければ、パンクしてしまうので、仕方ないことです。
ただ、何か良い方法があるかもしれないという直感が働いたので、しばらくの間、知恵を絞ることにします。
2018年10月17日(水)
・昨日は一日葬について書きましたが、今日は二日葬の明細の1つを紹介します。
このケースは、喪主が若く、葬儀費用を工面するのが難しいというので、非檀家であったけれど本堂での葬儀を引き受けました。
こういう場合私たちのグループは、こぢんまりとした葬儀よりも、なるべく参列者が多くなる葬儀を提案します。
香典で、遺族の負担を軽くするためですが、このケースも香典で全費用が賄えたそうです。
なお今回も、表の数字は、全て税込み金額です。

施行費  353,480円   本堂使用料、マイクロバス代、
生花1基の代金を含む
 会葬御礼 38,232   324円×118個
 香典返し  124,200  1080円×115個
 通夜料理  64,800  30人分
 忌中弁当  20,250  810円×25個
 合計  600,962  

解説
1.参列者は、100人を超えたけれど、施行費は353,480円でした。
この規模の「小さな一般葬」の施行費は643,000円ですが、これにはマイクロバス代が含まれていないので、この葬儀は、実質的には小さなお葬式の半額で済んだことになります。
この金額で施行したのは、スタッフの、遺族の負担をなるべく小さくしたいという思いがあったからですが、100個を超える返礼品と20人を超える食事代を含めても、小さな一日葬の施行費より少額で済んだことは画期的と言えます。
2.香典返しと忌中弁当の値段を見れば分かるとおり、一般参列者へのお返し額は1500円以下、親族に対しては5000円以内に収まっていて、完璧に、半返し葬儀が実践されました。
3.こういう葬儀を行った経験は、これからいろいろな事情を持つ遺族に向き合っていかなければならない私たちにとって、良き財産です。
2018年10月16日(火)
・昨日、門松葬祭から、今年本堂で行った9軒の明細が送られてきました。
いずれ整理して、そのファイルを本堂に常備して、檀徒皆さんの参考にしてもらいますが、とりあえず今日は、最も新しい葬儀のデータを紹介します。
これは先週の土曜日に行った一日葬で、これからの蓮台寺の典型的な葬儀になると思われます。
なお、表の金額は、全て税込みです。
施行費 333,480円 本堂使用料、マイクロバス代、生花1基の代金を含む
生花1基  16,200 遺族の希望で追加 
香典返し  54,000  2160円×25個
忌中弁当  47,528  2160円×22個
 合計  451,200   
解説
施行費の中の「本堂使用料」は、葬儀社にでなく、寺に納めるものだけれど、今後葬儀料のスタンダードになるであろう「小さなお葬式」と比較するために、敢えて含ませました。
小さなお葬式では会館使用料が標準仕様になっているからです。
一方蓮台寺の葬儀では、小さなお葬式には含まれないマイクロバス一台を標準仕様としています。
現在新築中の小田原斎場の駐車スペースを考えたからですが、建物が完成した後も、このスタイルは続けようと思います。
バラバラに車で行くよりも、まとまりが良いからです。
その分代金はかかりますが、それでも小さな一日葬よりも低料金になっているので、説明すれば、遺族に納得してもらえると思います。

香典返しと忌中弁当の値段は、いずれもが、蓮台寺方式の最高限度額でした。
他の葬儀では、返礼品が1080円、忌中弁当が810円の場合もあるほどで、門松葬祭は「半返し葬儀」を完璧に実践してくれています。
2018年10月15日(月)
・今年は蓮の植え替えを2鉢しかしなかったので、昨年に比べ花芽の数は5分の1に激減しました。
その蓮もそろそろ休眠期で、昨日の境内清掃で、50くらいある全ての蓮鉢の葉がきれいに刈り取られました。
ということは、これ以上レンコンは生長できないだろうから、今から植え替えても良さそうに思うので、水が冷たくならないうちに始めて、来年の結果を見ようと思います。

ところで、現在境内には、15種類くらいの蓮がありますが、花はよく咲いても全く実が採れないものもあり、種類によって結実し易さが大層異なります。
同じことがリコリスにもあって、普通の彼岸花は結実しにくいようですが、黄色の大輪が咲くオーレアは実ができやすく、毎年種を採って播くのを楽しみにしています。
但し、播いても花が咲くまでは5,6年かかると言われ、今年、種からの2株にやっと花が咲いたのには感激しました。

その2株を含めて、境内にはオーレアが15株ありますが、今年は球根を15球買い足しました。
種をたくさん採ろうと計ったのです。
植えた球根全てから花芽は立たなかったけれど、おかげで、新たに7株に花が咲きました。
但し花が咲いても、播けるまでに種が成長するのは12月中旬なので、それまで、オーレア達の花殻が無事でいてくれるかが心配になっています。
というのは、今日、1本が根元から切り取られているのを見つけたからです。
他にも犠牲があるかもしれないけれど、今日は怖くて調べられなかったので、明日、生き残った株を見つけて全てに支柱を添えることにします。
2018年10月14日(日)
・今日は境内清掃の日。
予報では雨の可能性が高く、実際明け方まで降っていたけれど、開始予定の8:00には、箱根連山がくっきり見えるほどに回復していました。
でも、出席者はいつもより少なく、20名でした。
欠席者は途中で降る心配をしたのかもしれません。
ただし、男性出席者が多かったので、珍しく私の方から仕事を頼みました。
歴代住職墓の縮小工事で余って使わなくなった敷石を芝生の中に設置してもらうことです。
敷石は大きめの根府川石なので、設置には時間がかかると思って、まずは3枚を頼んだのですが、あっという間に終わり、残りの3枚も設置し終わりました。
嘗ては私も、もっと小さな丸石でしたが、芝生の中の敷石設置を得意としていました。
その私が驚く手早さで、仕上がりもきれいで、おかげで、根府川石が生きて、それだけで芝生が引き締まった感じになりました。
このままでも、敷石は十分に役割を果たしているのですが、これからはこの上に花鉢を飾ってみようと思います。

ところで、縮小した歴代住職墓の跡地には、間もなく、ロッカー式墓地44基が完成します。
4番目のロッカー式なので、前にならって「蓮祐の墓Ⅳ」と呼ぶことにします。
造りは、今ある蓮祐の墓Ⅱと全く同じですが、契約料は5万円高くなり、15万円になります。
今回は建設費が前よりも余分にかかるからです。

今日、2組がロッカー式墓地を求めてやってきました。
私は空きがある蓮祐の墓Ⅱと蓮祐の墓Ⅲを案内し、ついでに蓮祐の墓Ⅳの計画を話したところ、2組とも、既設のロッカー式でなく、蓮祐の墓Ⅳを予約して帰りました。
前にも1軒予約があったので、これで予約は3軒になりました。
3軒ともが、同じ造りで契約料が安い蓮祐の墓Ⅱでなく、何故蓮祐の墓Ⅳを選んだかは、はっきりとは分かりませんが、一部に批判がある歴代住職墓地を縮小したことへの良き回答だと安堵しています。
2018年10月13日(土)
・今朝、昨日の夕方ハマソウ社長から預かった遺骨の戒名授与式を行いました。
遺骨を預かったのが夕方になったのは、昨日はハマソウの葬儀がもう1件入ったからだそうです。
その時間は、私も今日の準備(法事と葬儀)で忙しかったので、福祉関係の遺骨だという以外、詳細は聞きませんでした。
ただ、昨日、その火葬時間に小田原斎場で目撃した人の話では、参列者が全くいない寂しい葬儀だったようです。

ところで、一昨日、その遺骨を受け入れることを知った葬儀仲間が、もし私が読経に行くならば、送り迎えすると申し出てくれました。
そのときは、葬儀の詳細が分からなかったので、余計なことをしたくないという計らいが先に立って断りましたが、そんなにさみしい葬儀だったのなら、却って荼毘回向だけでもさせてもらえば良かったと後悔しています。

先ほど、今回のことを機に、近々ハマソウと話すことになりました。
多分これからも同様のケースは起こるだろうから、それに備えて、後悔しないような方法を考えたいと思います。
折角、送り迎えを申し出てくれるような善意のバックアップがあるのだから。
2018年10月12日(金)
・昨日夕刻に檀徒が亡くなられ、明日、本堂で一日葬が行われることになりました。
遺族のやむを得ない事情で、明日しかないことが分かったので、門松葬祭にこの日程での施行を頼みました。
明日は午前中に法事が入っているので、それが終わってから葬儀の準備をするという私の記憶では初めてのケースですが、本堂での葬儀を何度も経験している門松葬祭に躊躇はありませんでした。
会場設定の時間は1時間しかありませんが、「大丈夫です。」の心強い言葉が返ってきました。

門松葬祭は花祭壇のない葬儀を何度か経験しているし、マイクロバス代金と本堂使用料を含めた施行費が333,480円という明確な数字を公表しているので、打ち合わせも短時間で済ますことが出来ました。
遺族のひとりが、手際の良さに驚いていましたが、これも、慣習にこだわらず、葬儀仲間とともに遺族ファーストをモットーに積み上げてきた経験のおかげです。
2018年10月11日(木)
・今日、全盲の女性が小田葬の2人の社員に連れられて、寺を訪れました。
今年3月にご主人を亡くされて小田葬で葬儀を行い、そのまま蓮台寺の檀徒になりました。
葬儀後しばらくして、小田葬の女性スタッフから、彼女の祈祷を頼まれました。
「いくら祈祷が効くからといっても、視力が回復することなど無理。」と一旦は断ったのですが、別の症状のためというので、祈祷札を作って渡しました。
すると昨日、その女性スタッフから、彼女が私に会いたがっていると電話があり、今日の面会になりました。

会うなり彼女から、「住職さん、私、目が見えるようになりますかねえ。」と言われたときには、絶句しました。
後で、嘘でもいいから「大いにあります。」と言ってやればよかったと思いましたが、私は正直に、私には病気を治す力は無く、良くなるのは自分の力だと、自説を述べてしまいました。
そう言われても彼女は私の力を信じているらしく、毎日お札を拝んでいるおかげで、こんなに良くなったと、一生懸命伝えてくれました。
今までは毎日息苦しくなっていたのが、お札のおかげで、完治とはいかないけれど、すっかり和らいだというのです。
更に「左目に、光を感じる様になった気がします。」とも話しました。
このことが、彼女に希望を持たせたのかもしれません。
「もしそうなったら、初めてのケースなので、是非報告してください。」というのが、私の精一杯の答えでした。

3年前に女性スタッフから祈祷を頼まれたことがあり、お札を作って差し上げたことがあります。
しばらくして「とても効きました。」の報告を受けましたが、実態がどうなのかは知らなかったので、今日、改めて尋ねました。
すると、祈祷対象者は、全身に癌が広がり余命2ヶ月と宣告された女性で、祈祷の後元気を回復し、寿命が2年延びたと言うことで、関係者には奇跡が起こったと受け取られたようです。
今日の女性も、このことを知らされ、自分にも御利益があると信じたので良い結果が出たのだと思います。

でも私が一番嬉しかったのは、小田葬の女性スタッフの対応です。
自分が葬儀を担当した遺族に、ここまで面倒を見るのかと正直驚かされました。
こういうスタッフがいる限り、小田葬も安泰だと思います。
2018年10月10日(水)
9月25日の写真を見れば分かる通り、今のご本尊の衣服は黒ずんでいますが、造像時は全身が金箔に覆われていたらしいことが、今日、修復師に電話して分かりました。
どのように修復するかは彼に任せていますが、彼は造像時の姿を再現するつもりのようです。
ということは、全身が金色になりそうです。

ところで、彼は今、江戸時代の修復時に塗り固められた黒の衣装を剥がす作業を行っていますが、今月末には、ご本尊を解体するそうです。
そうなれば、体内に書かれた墨書の不明部分は読み解かれるでしょうし、竹筒中の板片の正体もはっきりするはずです。

これを檀徒の皆さんに見てもらうために、11月の23,24,25日の3連休のいずれかに解体したままのご本尊を持ってきてもらうことになりました。
陳列するのは、ご本尊だけでなく竹筒の中身も加わえるので、大型の展示になりそうで、準備が大変です。
今は、3日間を使うことが決まっただけで、スケジュールの詳細はこれから維持会役員と相談して決めますが、もし決まったなら全檀徒に通知するつもりです。
当日は、修復師と私が付きっ切りで説明しますので、檀徒の方は楽しみにしてください。
2018年10月9日(火)
・今日も朝から草取りを始めました。
場所は、熊野社の前で、ここはオオバコがびっしりと生えています。
オオバコが1年草なら種を持つ株を狙って除去すればいいのですが、あいにく多年草なので、1本1本根こそぎする必要があります。
ところが、半分くらいやり終えたら、髙木氏が残りの場所を刈りに来てくれたので、私の作業は2時間で中断となりました。
氏の腕前はさすがで、芝生の緑を残しながら、しかもオオバコが無くなったように刈り込んでくれました。
これならここは後回しにして、明日からは別の場所で作業します。

午後は、今年最後の施餓鬼会で、厚木の組寺に行ってきました。
普通、法要が終わった後は食事をするのですが、ここ数年は、時間の無駄なので席に着かずに直ぐに帰ることを徹底しています。
行きは本厚木駅からタクシーを使いましたが、帰りは歩いてみました。
何分かかるか、あらかじめ時計を見て出発したら、ホームに着くまで丁度40分でした。
途中、赤ちゃんを抱いた小柄な女性に追い抜かれたので、歩くスピードが落ちたとつくづく思いました。
元気な頃なら、おそらく25分の距離だったと思います。
でも歩こうと思っただけまだましと思っています。

小田急の電車の中で携帯が鳴りました。
ハマソウの社長からでしたが、車中だったので後からかけ直しました。
要件はゆうの墓への納骨依頼でした。
もし葬儀を済ませた後の納骨なら断りましたが、これから葬儀だというので、「ゆうの葬儀」に準ずるとして引き受けました。
金曜日に遺骨が届くので、翌朝戒名授与式をして納骨します。
このごろは、ちょっと力が戻ってきたようなので、私ひとりでも納骨できそうです。

施餓鬼会が全て終わると、「拘束感」が無くなり晴れ晴れとした気分になります。
多分これは私の持ち味なのでしょうが、明日から私は生き生きと動き回ります。
2018年10月8日(月)
・今日は朝から朝食抜きで、草取りの王道に励みました。
5時間かけて、境内の20分の1ほどを済ませたでしょうか。
これからは、草取りした後に新しく芽吹くことは少ないだろうから、今日と同じ作業を20日行えば、原理的には、境内は見違えるように美しくなります。
それが11月中に終われば、自分を褒めてやりましょう。

午後は、葬儀仲間が物置を整理してくれるというので、捨てる物と残す物を分別するために立ち会いました。
この物置は、この10年間閉めっぱなしで、調べたら、今は使うことがはばかれるものばかりという状態でしたが、私には嬉しいものが見つかりました。
それは、使い切ったローソクの残骸。
これがたっぷりあったのです。
前住職が私の趣味のために遺してくれたおみやげです。
早速、夜、これを溶かしてローソク作りを始めました。
ただ、長くほこりにまみれていたので、多くは表面が茶色になっていました。
このままでは、薄汚れたローソクになってしまうので、一瞬躊躇したのですが、今日は午前中の労働のおかげで頭がさえていて、溶けたろうを雑巾で濾(こ)すことを思いつき、試したらこれがぴったしで、淡く色づいたけれど、立派なろうそくが出来ました。
こんなに頭がさえるのなら、明日も午前中、5時間頑張ろうと思います。
2018年10月7日(日)
・今日は、寺としては、ちょっと忙しい日でした。
法事が午前と午後にあり、厚木の上依知にある組寺に施餓鬼会があったからです。
午前の法事は妻と一緒に行いましたが、午後の法事は妻に任せて、私は施餓鬼会に向かいました。

今の私は車を運転しないので、上依知の寺には電車で行くしかないのですが、最寄りの駅の相模線の原当麻で果たしてタクシーを捕まえられるかが不安でした。
この頃はどこに行ってもタクシーの数が減っているようだからです。
そこでダメで元々と、近所の青年に頼んだところ、快くアッシー君を引き受けてくれました。
おまけに施餓鬼会が終わるまで、「車の中で寝ていますから。」と待っていてくれたのです。

そして帰り道で、彼に「ゆで太郎」というそばチェーン店を教えてもらいました。
入店したのは15:00でしたが、客の数は20人くらいで、この時刻にしては多いので人気があるのだと思いました。
私は、えのきのかき揚げが付いた冷たいそばを注文しましたが、味はしっかりしているし、値段も破格なので、これははやるはずだと思いました。
気に入って、彼に「病みつきになりそう。」と申しましたが、私のところから一番近い店は大井松田なので、おそらく今日が最初で最後になると思います。

午前の法事の前は、封筒詰めを行いました。
昨日の熊野権現祭の祈祷札は、直接手渡せなかった家には郵送するのですが、昨晩思い立って、その封筒に新たにご本尊の資料を同封することにしたからです。
これで、祈祷札を注文した151軒に、ご本尊のニュースが届くことになりました。

ところで、熊野権現祭は、私が住職になって一時中断しました。
理由は、マンネリ化です。
以前は「熊野講」という組織があって、檀徒は全員入会し、檀徒でない家も20軒以上が会員になっていました。
そして会員には、会費を納めてもらう代わりに、祈祷札が配られました。
講が出来たのがいつかは分かりませんが、発足時には高揚感があったのでしょうが、年数が経ち、代も変われば、重荷と思う人も出ていたようです。
会費を徴収する役員がいやな思いをすることも出てきていたようです。
祈祷や祈祷札に関する考え方が人様々で、邪魔にさえ思う人も出てきていたのです。
これが中断した理由です。

それを私が復活させたのは、自分自身が祈祷の効果を体験したことと、「檀徒全員」でなく「希望者に限る」と方針を変えたからです。
祈祷というものは、信じる人には絶大な効果をもたらすこともあるけれど、信じない人には茶番でしかないからです。
今現在、蓮台寺の檀徒数は427軒です。
そのうちの151軒が祈祷札を申し込みました。
この数字は、私が想像する以上の多さです。

人が自然科学的知識を身に付けるほど、祈祷を望む人は減るのが当たり前のような気がします。
だから今時、3割以上の家が申し込むのが驚きなのです。

でも一方、祈祷によって、重篤の患者に奇跡が起こったことを目の当たりにしている私には、自然科学が更に進歩すれば、祈祷の効力が証明されるときがやがて来るような気もするのです。
ともかく、まだ151軒もあるのだから、来年元気だったら、また一生懸命頑張ろうと思います。
2018年10月6日(土)
   
・午後二時より熊野権現祭が開かれました。
出席者は30人。
熊野社で般若心経を読経し、各家の家内安全を祈祷した後に、本堂で、ご本尊修復の経過報告をしました。
写真はそのときの模様です。
全員に、ご本尊体内に書かれた文字の写しを配り、それについて説明しました。
写真の中の右側にあるホワイトボードには、「延應元年」、竹筒、文字が書かれた薄板などの写真を貼り付けました。
皆さん、とても興味を持ったようです。

今の情報はファイバースコープによるものなので不完全ですが、解体すればたくさんのことが分かるはずです。
修復作業が順調ならば、今月末には解体されるだろうから、そのときには中身を公開したいので役員に協力ををお願いしたところ、先ほど、維持会会長より次の心強いメールが届きました。
「ご本尊内部のお披露目は、日時を決めていただき、万全の協力体制で取り組むことを 役員で確認しました。 修復作業のスケジュールに合わせて計画をお願いします。 」

既に落葉の季節に入り、熊野社の脇にあるしだれ桜はひっきりなしに葉を散らかしています。
今朝は、男性役員が早くから来て、熊野社の周囲の掃き掃除をしてくれましたが、掃くそばからの落葉で、読経が始まる直前まで、数人の男性役員が箒とちりとりを持って、掃きまくってくれていました。
こういう人たちなので、「万全の協力体制」は確実なので、なるべく多くの人に見てもらえるように計画を立てようと思います。
2018年10月5日(金)
・明日は熊野権現祭です。
朝、熊野社の鍵を開けに行ったら、榊が古くなっていて、社の周りも落ち葉で汚れていました。
午前中は、残っていた権現札の封筒詰めをしなければならないので、午後に掃除をしようと思っていたら、午後はあいにくの雨。
ならば、明日は一日中晴れの予報なので、掃除は午前中にしようと決めて、夕方鍵を閉めに行ったら、榊は新しくなっているし、社の中は拭き掃除されていました。
後で妻に聞いたら、近所の女性檀徒がしてくれたとのこと。
彼女は今年83才。
誠にありがたいことです。

右の写真は、ご本尊体内にある竹筒の内部を撮ったものです。
昨日紹介した木の薄片と同じようなものが10数枚納められています。
私にとっては、これに何が書かれているかが、これからの一番興味あるところです。
おそらく、寄進に関することだと思うけれど、この時代は名字を許された家はごくわずかなはずなので、現在の檀徒とどう結びつくのかなど、興味津々です。
2018年10月4日(木)
・今日、ご本尊に関する新たな写真が送信されてきました。
その中で興味深いのは、下の3枚の写真です。
体内に散らばっていた木の薄片をつなぎ合わせたら、「銀子拾五」、「小田原」の文字が明瞭に現れました。
おそらくこれは、元禄六年の修復時の寄進名札と思われます。
竹筒の中には10数枚がほぼ完璧な形で残っているので、それを読み解けば、当時の蓮台寺を支えた人々が浮かび上がってくるように思います。

     
 体内に散らばっていた薄片  「銀子拾五」  「小田原」
2018年10月3日(水)
・毎年10月の第一土曜日は(今年は10月6日)、熊野権現祭です。
この日は、希望する檀家には家内安全の祈祷札を配ります。
一昨年までのお札作りは妻と女性檀徒に手伝ってもらっていましたが、昨年は私ひとりでやりました。
お札なので、1軒たりとも不出来なものを渡しては申し訳ないので、自分でチェックしながら作ろうと思ったからです。
ただ、数が多くなると作業は大変で、今年の希望軒数は151だったので、まる2日かけて先ほど終了しました。
このほかに、約40人の健康祈願のお札も作るので、これで明日の1日は潰れます。
お札は、当日出席した人には手渡しますが、欠席者には郵送するので、金曜日には同封する文章作りをしようと思います。
ご本尊の体内に造像の時を記した墨書があったことは、ごく一部の檀徒しか知らないので、このことを書くつもりです。
今日、修復師に電話したら、新たな像内写真を送ってくれるというので、その中によいものがあればそれも載せます。

今日の修復師との電話で分かったことは、ご本尊は江戸時代の修復で、表面を塗り固められているけれど、出来るだけそれを剥がして、造像時の姿に戻すことを試みるということです。
その作業は今月末には終わるので、その後は解体して寺で内部を公開しようということになりました。
公開の範囲を檀徒以外にも広げようと思いますが、これには維持会の協力が不可欠なので、権現祭の日に相談して決めようと思います。
2018年10月2日(火)
・今日、3年前に入檀した檀徒が墓を求めたいという女性を伴って訪れました。
既に近くの霊園墓地にご主人の遺骨を納めてあるのだけれど、足が不自由で墓参りが出来ないので、蓮台寺に移りたいというのです。
これからの入檀は葬儀をすることを前提に引き受けることにしていたので迷いましたが、滅多にないケースなので、とっさに例外規定(既に墓地のある場合は葬儀を伴わなくても墓地契約を行う)を作り、認めることにしました。

入檀を引き受けたので、いつものようにご主人の葬儀はどこで行ったかを尋ねたところ、夫婦で互助会に加入していたので、湘和で行ったそうです。
費用がかかったので、自分の葬儀の時は別の葬儀社にしたいけれど、掛け金が損になるからと迷っていました。
私が、「退会すれば全額ではないけれど、掛け金は戻ってくるし、蓮台寺方式だったら湘和の半額で葬儀ができます。」といったら、「えっ、掛け金が戻るんですか。」と驚き、同時にほっとした様子でした。
一時期、湘和の互助会に多くの人が加入したと聞いていますが、この人のような誤解で、今でも湘和の葬儀が多いのかと思いました。
正式な入檀契約の時には、湘和と門松葬祭の実践ファイルを示して詳しく説明するので、必ず納得してもらえるはずで、このことを周りの同じような人達にも伝えてもらおうと思います。

なお、仲介した檀徒は、別の知人がご主人の納骨場所を探していると話しましたが、そちらの方は新しい規約通りにお断りしました。
2018年10月1日(月)
・蓮台寺ホールには、ここを造ったときに購入したスタッキングチェアが20脚と折りたたみ椅子が20脚あります。
ここで会議などするために揃えたのですが、どちらにして良いか分からなかったので2種類にしてみました。
ところが使ってみたら、スタッキングの方がずっと座り心地がよいので、こちらを優先して使い、足りない場合だけ折りたたみを使ってきました。
でも提供する側としては、折りたたみに当たった人に申し訳ない気持ちを持っていました。
だから、スタッキングを10脚追加しようと思っていたところ、今日、思いがけなくピッタリ10脚が手に入りました。

私の葬儀仲間が、資金繰りに困った知人から預かった家具類の中にそれがあったのです。
葬儀仲間は、その家具類を処分して知人を助けようとしていたので、その心意気に感じたこともあって、私が引き取ることにしました。
さっき、リサイクルショップではこういう品はどのくらいの値段で引き取ってくれるかをネットで調べたけれど、分からなかったので、私は7割で引き取ることにしました。
彼は、無料でもよいと言ってくれましたが、こうすれば、寺にとってもよいだけでなく、なるべく高額で処分して知人を助けたいという、彼の心意気に応えることも出来ると思います。

こうして今日、思いがけなくもスタッキングチェアを手に入れるラッキーに恵まれたのですが、それにも増して私が嬉しく思うのは、こういう人物が仲間であったことが確認できたことです。