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2018年5月31日(木)
・午前中、突然一組の男女が訪ねてきました。
3日前におばさんの葬式を済ませたけれど、永代供養してもらえないかとの話でした。
蓮台寺には直接永代供養するシステムは無いので、私は3万5千円で納骨してくれるというイオンの墓を勧めました。
ただし、この話に先方は気乗りしないようだったので、一応蓮台寺のロッカー式墓地の説明をしたら、「是非お願いします。」となりました。

「ところで、葬式はどの葬儀社でやりましたか。」と尋ねたら、「イヨダの英会館でお別れ葬をしました。」の応えでした。
費用も聞いたところ、「イヨダに紹介されたお坊さんにお経をあげていただいて、全部で27万円でした。」には、その安さに私もびっくりして、思わず「イヨダにして、あなた方はラッキーでした。もし湘和に頼んでいたらその倍以上取られていましたよ。」と叫んでしまいました。

なお、更に詳しく聞くと、亡くなられた方は「if会員」で、その特典があったようです。
私は「if共済」についての情報を持ち合わせていなかったので、早速これについて調べたら、事前に払うのは入会金1万円だけで、特典として葬儀料の10%の弔慰金が出るそうです。
と言うことは、この場合の弔慰金は3万円以下なので、それを考慮しても上記の金額は「格安」です。
これなら、イヨダで葬儀をすることを前提にしてif会員になれば、必ず得になります。
なぜこういうことを言うかといえば、同じ互助会でも、湘和の場合は葬儀費用が高いので、互助会特典があってもイヨダの葬儀よりも高額になっているという調査結果があるからです。

ここで、入会金1万円と基本葬儀料に対する10%の弔慰金支給の2点を前提に、if共済加入の是非を考えてみます。
この2点のうち、大きな意味を持つのは弔慰金です。
普通に葬儀を行えば、一日葬でも基本葬儀料(葬儀施行費)は30万円はかかります。
だから、弔慰金は3万円以上になり、入会金を差し引くと2万円以上得になります。
一方弔慰金の最大を考えてみると、イヨダで行う葬儀の施行費は100万円以下と考えられるので、弔慰金の最高額は10万で、入会金を差し引いて9万円が得になります。
すなわち、イヨダで葬儀を行うことを前提にif共済に加入すると、葬儀の規模により2万円から9万円得することになります。

これは机上の空論と言われてしまうかもしれないので、イヨダに確かめた上、この情報を檀徒に知らせようと思います。
ともかく私の見立てでは、同じ互助会でも、今の湘和の互助会は加入すると損になり、今のイヨダのif共済は加入すると得になります。
2018年5月30日(水)


・上の2枚は、真教上人を描いた油絵で、今日、作者の森真一氏によって納品されました。
森氏には2年前に寺で個展を開いていただきましたが、私はその時の肖像画の数々が気に入って、この人ならば依頼しても大丈夫と確信し、700回遠忌の記念事業の1つとして真教上人の画像を残すことを決めました。

左側は、正面からの肖像画で、背景に、春になると山門の両側から迎えてくれる白木蓮が描かれています。
キャンパスの大きさは50号です。
その隣の絵も大きさは50号で、お砂持ちが描かれています。
いずれも、真教座像のお姿を元にしていますが、さすが肖像画の名人だけあって、真教上人の雰囲気がよく伝わってきます。
これなら寄贈予定者に自信を持って推薦できるので、早速2軒に来ていただいたところ、「こんなところに私たちが寄進したお金を使っていただくなんて」と大喜びされました。
これから長く蓮台寺の宝物として伝えるものなので、明日、今日の日付と蓮台寺所蔵の文字と寄進者名をキャンバスの裏に墨書します。 
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今日、ランケイ社より、蓮台寺案内板の訂正原稿が届きました。
「もう少し治したいんですけれど。」の問いかけに「結構です。原稿を頂ければ、1週間くらいで出来上がります。」の応えでした。
その訂正はもう出来上がっているので、明日FAXします。
と言うことで、早ければ来週中には出来上がります。
完成品は90cm×120cmの大型になり、これにも了解を得て、寄進者名が付きます。
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御本尊修復計画書が届きました。
修復内容は解体を伴う修復・欠損部分の修復・調査となっています。
又、「欠損状況・現状」の説明の中に次のような文があるのが興味を引きます。
1.「・・・・、当初は衣全体が金箔で仕上げられていた可能性があります。」
2.「像底の真ん中には数cmの穴が穿たれており、その穴から体内を覗くと、5cmほどの竹筒と墨書きされた木っ端や紙切れなどが確認できます。」

については、現状の姿をご覧になれば、なるほどと思っていただけると思います。
2については、体内から御本尊についての書き物が現れる可能性がある点が興味のあるところです。
ただし、芝崎氏によれば、穴の周囲にはネズミがかじった跡らしきものがあるので、紙切れなどは、ネズミが巣を作るために持ち込んだ可能性があるとのことです。

今回の修復の主目的は、御本尊の状態を維持することですが、それに付随して御本尊のルーツが少しでも解明できれば、それは私にとってとても嬉しいことです。
なお、修復費用については、「寄付を募らない」という原則通りにしますので、檀徒の皆様はご承知ください。
2018年5月29日(火)
・夕方、久しぶりに境内全体を見回ったら、南地域にある蓮鉢5鉢に1本ずつつぼみが立っているのを見つけました。
全て植え替えをサボった鉢ですが、花芽が立ちやすい小型種であることと水が涸れかかっているほどの状態だったことから蓮根部分の温度上昇があったからと思われます。
勿論、慌てて水を足しました。
今年になって施肥していなかったので、明日からは給水とともに施肥もこまめに行います。
ただ今の私には、蓮の手入れを前のようにはできません。
だから、今年の経過を見て、咲きやすい品種だけを残し、他は廃棄するか、もらっていただける方にお譲りしようと思います。

東斜面のアジサイの様子も眺めたら、昨年よりも明らかに大株に育っていて、まだ2分咲きくらいですが、満開になったら昨年以上になることが期待できて楽しみです。
ただ、所々にアジサイの空白箇所があるので、秋になったらここにも苗木を植えて、3年後くらいには、東斜面をアジサイで絨毯化してみたいです。

蓮台寺の代表花を目指すクリンソウの開花期は終わり、4月中に45本立ち上がった花芽の殆どが種を付けています。
5月になってからの花芽も期待したのですが、1本も立ち上がらなかったのにはがっかりです。
夏の暑さに弱いようなので、鉢植えは底水にして日陰に避難させればいいのですが、50本を超える地植え株をどのようにして夏越しさせるかが問題です。
直ぐそばに水道があるので、水やりはこまめにするけれども、真夏の強い日差しに対処するにはどうすればよいか。
今年は、クリンソウのための学習の夏になります。
2018年5月28日(月)
・今日、蓮祐の墓Ⅱの契約を行いました。
最近では遺骨の無い家が契約するのはめずらしく、そろそろ墓を持っておきたいという気持ちになったといいます。
「ところで、私が死んだ場合は、どこに連絡すればいいんですか。」と聞かれたので、「蓮䑓寺に連絡するのが一番です。」と答えると、「でもこの前、何度も電話したけれど出られませんでした。」と言われてしまいました。
確かに、例えば妻と二人で法事をしている時などは、1時間近く「電話空白」になってしまいます。
「そんな時には、イヨダに連絡してください。」と言いましたが、きちんとしたシステムを作らねばと思います。

ところで、今日で、今年の入檀は9軒になりましたが、全てがロッカー式墓地です。
これで残っているロッカー式墓地は19基になり、このままでは1年後には、提供できなくなります。
妻はこれ以上の入檀に難色を示していて、その気持ちはわかるのですが、一方で時代が求めているのだからそれには応えたいという思いもあります。
まだ具体的な計画は無いのですが、10年後までを見据えた準備に取りかかろうと思います。

一昨日、新規入檀の家から質問されました。
「主人の位牌を作った仏壇店に寺に納める位牌のことを聞かれましたが、どうしたらいいのですか。」
そういえば、20年前には本堂裏の位牌壇に納める位牌を造ってもらっていたのですが、いつの間にかそれを断るようになっています。
位牌壇を作った当時の檀家数は180軒で、そこに納められる位牌数は最大で195の造りになっています。
だから、檀家数が400軒を超えた今は、到底納めきれないのです。
「今は、寺用の位牌はなくしています。」と答えたら、相手はほっとした様子でした。

このように、檀家が増えたらそれなりの対応をすればよいので、全国的に見れば、檀家数が1000軒を超える寺だってあるのだから、その時はその時と腹をくくろうと思います。
2018年5月27日(日)
・全檀徒に、5月25日付で郵送された印刷物には、今までに無い2つのことが書かれています。
1つは、緊急連絡のためにメールアドレスの登録を依頼したことです。
昨年大大黒が亡くなり、その訃報を大事な人に連絡せずに失礼があったので、しっかりとした連絡網を作っておくべきと考え、その手段の1つにメールを考えました。
既に、役員間の連絡にはメールを使っていますが、今回の依頼で新たに10名が登録してくれました。
次にこの連絡網を使うのは、私の葬儀の時を想定していましたが、これから行う御本尊の修復経過の報告にも利用しようと考えています。
勿論、重要な局面については全檀徒に文書で報告しますが、文書では細かい経過までは不可能です。
その点、メールは小回りがきくので連絡が容易です。
今回登録した方で、このブログをお読みの方は、期待していてください。

もう1つは、このブログの存在と検索の仕方を、全檀徒に知らせたことです。
目的は、ここに書かれた葬儀情報を知ってもらうためです。
今回、初めてこのブログを開き、内容に納得された方は、そのことを周囲の人に広めることをお願いします。
2018年5月26日(土)
・今朝、山門下に置いた3枚綴りの減り方がいつもより多いのに気がつきました。
妻に尋ねると、昨日の寺庭婦人の方達が持っていかれたそうです。
それなら、内容は住職にも伝わるでしょう。
良識の葬儀の方針が賛同してもらえるかはともかく、湘和葬儀のダメな実態が静岡に伝わるだけでもよいことだと思います。
「数字が示す湘和のダメ葬儀」は、客観的なデータに基づいているので、影響は少なからずあることが期待できます。
2018年5月25日(金)
・右は先日行った葬儀の写真です。
今までは、遺影の前に花祭壇が飾られていたのですが、今回はそれを省きました。
おわかりのように、生花は無くても立派なものです。
こうしてみると、花祭壇が無ければダメというのは単なる思い込みだったというのがわかります。
これからは、これを標準にしようと思います。
私の葬儀の時もこうするように遺言します。
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今日は、静岡県寺庭婦人会による踊り念仏の会合が蓮台寺で行われました。
静岡県の仏教界は神奈川県よりもはるかに活発な活動をしていて、住職夫人達も月1回の躍り念仏の会をずっと前から開いています。
これを知った妻が10数年前から参加させてもらって、それがきっかけで、蓮台寺でも檀徒の躍り念仏の会が出来ました。
YouTubeでご覧頂けるように、平成の二祖像の開眼式では、その練習成果が、その日のハイライトになりました。
またその後も練習は続き、今では開山忌といえば二祖他阿上人に踊り念仏を奉納するのがメインと認識されるまでになっています。
これも、妻を温かく受け入れてくれた静岡県寺庭婦人会のお陰と感謝する次第です。
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踊り念仏が始まる直前、戒名授与式を行った後に蓮祐の墓Ⅲ(ロッカー式)への納骨を行いました。
家族墓にするかどうか迷っていた家で、ロッカー式を選んでくれてほっとしています。
ただし、この家は今日までに回り道をしたのが残念です。
3月初めに火葬式葬儀を行い、ある寺で49日法要をしてもらって、更に別の寺に遺骨を預けてもらい、今日の納骨となったからです。
私は、こんな回り道をした責任の一端は葬儀社にあると思います。
私が思い描くよき葬儀マンとは、依頼人の状態をよく把握して、その家に合う最適な葬儀形式を提案し、もし墓がないならそれについても提案できる人です。
一見難しそうですが、私の周りには実在するので、皆が目指して欲しいのです。
2018年5月24日(木)
・今日、二つの問題が解決しました。
1つは、昨日書いた花祭壇に飾る常花です。
書いて直ぐに仏具のカタログとインターネットで調べて、いくつかの候補を考えたけれど、今日の朝勤行の最中に、本堂にはやや小ぶりの常花があることに気がつきました。
早速それと写真を前机にセットしたら、「これで十分」と思える風景になりました。
近々写真を撮ってご覧に入れます。

もう1つは、新たに造る「蓮台寺案内板」の原稿を完成させたことです。
妻に見せたら「100点満点」と賞められたので、自信を持ちました。
これも近々、ここに載せます。
この作業で疲れて眠いので、今日はここまでにします。
2018年5月23日(水)
・今日の1日葬は、「ハマソウ方式」を採用しました。
花祭壇と施主花を飾らずに、棺に入れるお別れ花を切り花にしたことです。
今までの葬儀では、殆どで、花祭壇と施主花1対が飾られたので、これを無くしただけでも8万円が節約できました。
代わりに、マイクロバスを使いましたが、今の火葬場の状況を考えれば、こちらの方がずっと合理的でよい判断だったと思います。

「ハマソウ方式」は、先のハマソウ会館の葬儀で経験したので、今回初めて本堂でも試みたのですが、備え付けの常花がある本堂の荘厳は立派すぎるので、生花が無くとも何の違和感もありませんでした。
だからこれからは、施主花はともかくとして、花祭壇だけは省いた葬儀をスタンダードにしたいと思います。
ただ、それでは淋しいという意見も出そうなので、一応、花祭壇に代わる高級な常花を探して備品にしておくつもりです。
ともかく、一度ハマソウと葬儀をしてみたいと思っていた直感が、こういう形のよい結果を生んだのだから、私の勘はまんざらでもないことになります。

今回の葬儀を担当したのは門松葬祭。
20人分の返礼品と食事を用意しても、寺への支払いを含む総費用が48万円で納まり、喪主の希望が叶ったのは、今日のようなこぢんまりとした葬儀では、出来たての「ひとり葬儀社」の強みが発揮されるからだと思います。
2018年5月22日(火)
・「体に悪いから、そんなに興奮しないでくださいよ。長生きしてもらわなければならないんだから。」と、昨日檀家さんに言われました。
私自身は全く冷静だったのだけれど、彼のいるそばで怒鳴ったことは事実なので、傍目にはそう感じたのでしょう。

怒鳴った相手は、出入りの石屋。
私がその石屋を通さずに直接字彫り屋に依頼するようになったことに対し、それに応じた字彫り屋への不満を口にしたからです。
「そんなことを言うなら、あんたこそ、寺への出入りを差し止めにする。」
これが、怒鳴った内容です。

業界の慣例があるらしく、私が字彫り屋に直接仕事を頼みたいといった時、彼は一瞬躊躇しました。
躊躇の理由を察した私は、「石屋を通さずにあなたに直接頼んだ方が、寺にとってはずっといい。もし、これで石屋が文句を言うのなら、石屋の方を出入り差し止めにする。」と説得したのです。

実を言うと、山門建設をはじめとするたくさんの仕事をしてくれた稲木頭領との出会いも、字彫り屋と似ています。
稲木頭領とは、彼が一諸堂の建設に携わった時に初めて知り合いました。
この工事を請け負ったのは当時の内田建設で、頭領はその下請けとして働き、殆どひとりで六角堂を造り上げました。
それを見ていた私は次の工事を直接頼んだところ、「内田建設を通してくれ。」と言われました。
そこで私は、「どうせ内田建設は何もしないのだから、頭領に直接頼んだ方がいいに決まっているじゃないですか。」と説得し、まず御彌名屋を造ってもらいました。
それをきっかけに、今では妻が「蓮台寺は稲木寺」と言うくらいにたくさんの建物を造ってもらうことになりました。
こうなったのも、意気に感じた頭領が自分の手間賃を削ってまで安価で良質の仕事をしてくれたからです。
このときの教訓で、「職人仕事は中間を通さずに直接本人に頼むべし。」というのが私のやり方になっています。

今日、その字彫り屋が戒名彫りにやってきました。
今朝は蓮台寺の前に茅ヶ崎で仕事をし、蓮台寺の後には二宮で仕事をして帰るそうで、彼の順調さがわかってほっとしました。
ところで、今日の午後、昨日の石屋が謝りに来ました。
だから、出入り差し止めは見送ることにしました。
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今日、三つ折り機が届きました。
手動だけれど、5枚まで重ね折り出来るので、維持会資料を折るには有効です。
これで、来年は少しは楽してもらえると思います。
2018年5月21日(月)
・今朝は4:00に目が覚め、そのまま起きてしまいました。
ちょっと早すぎたけれど、もう眠れそうもなかったし、今日は特別の予定がなかったので、眠くなったら寝ればよいと思ったのです。
直ぐに始めたのは、昨日印刷した「住職からの報告」を三つ折りにする作業です。
手作業なので、430枚を折り切るのは大変で、100枚ほど折ったところで、訃報の電話が入り、仕事は中断しました。

電話をかけてきた家は、事前相談で、本堂での葬儀を希望していたので、まずは寺に遺体を搬送し、その後に遺族の希望を聞いて葬儀社を決めることにしました。

この家は2年前に本堂で二日葬を行い、香典で全費用が賄えたそうですが、今回は事情が変わり、親族だけの一日葬を希望したので、香典収入が見込めないために、寺への支払い、返礼品代、食事代を含めた全費用が50万円で収めてくれる葬儀社を選ぶことにしました。
この条件は、葬儀社にとって厳しいものですが、選ばれた葬儀社は、本堂にある荘厳を生かし、花祭壇、生花を省く代わりにマイクロバスを使っても余裕で条件をクリアーする見積もりを出してくれました。
ここまで切り詰めた葬儀は初めてですが、おそらくこういうスタイルでも、参列者は満足してくれて、これからの蓮台寺にとって良い例になると思います。
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と言うわけで、中断した紙折り作業を続ける余裕が無くなったので、紙折り機に頼ることにして、どうにかやり遂げました。
それならはじめから、機械を使えばよいのにと思うでしょうが、この機械は旧式で、三つ折りをセットするのはものぐさな私には面倒くさいことなのでそれよりも手折りを選んだのです。

ところで私とは別に、午後に、維持会理事が集まって、維持会費請求や檀徒総会の資料を郵送するための作業を行ってくれました。
こちらは4人の共同作業でしたが、枚数が多いので、三つ折り作業は大変だと思い、途中、皆さんに機械を購入することを提案しました。
しかしその答えは、「いいですよ、滅多にこういうことは無いし、みんなでやればハカがいきますから。」でした。
でも、大変でないはずは無く、今日4人が費やした時間はなんと5時間でした。

いくら何でもこれでは申し訳ないと思い、早速インターネットで、三つ折り機を探しました。
すると目にとまったのが、手動の三つ折り機。
これを使うと時間が五分の一に短縮できるとのレビュー。
それなら今日の作業も一時間で終えられたはずなので、注文してみました。
明日中に届くそうなので、楽しみです。
2018年5月20日(日)
・明日、維持会役員によって、平成30年度の維持会費請求用紙が郵送されます。
その中に、「住職からの報告」を同封させてもらうことになっています。
その報告の内容は、新総代の名簿、葬儀料改定に伴う諸費用の表、そして檀徒への次の呼びかけです。

「檀徒の皆さんへ
葬儀の事前相談を勧めます。
最近のデータによると、西湘地区最大手葬儀社の湘和で葬儀を行うと、イヨダで行うよりも5割から10割も高額になります。
ですから 湘和互助会に入っている家にも事前相談を勧めます。
 
蓮台寺ホームページには、これに関する葬儀情報が逐次掲載されていますので、インターネットをやる方は是非ご覧になってください。
検索は
       kyarakissen.com 又は
       時宗蓮台寺
で行ってください。

なお、現在、「良識の葬儀」と言う名の冊子を作成中なので、施餓鬼申込用紙とともに、7月中旬に全家庭に郵送いたします。」

このブログの存在を知っている檀徒は極めて少ないはずなので、今回の通知によってこのブログの読者が増えれば、西湘地区のダメ葬儀退治に役立つことが期待されます。
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今日、佐々木氏が蓮台寺本堂で葬儀を行う場合の「費用計算冊子」を作ってきてくれました。
力作です。
これを吟味して、本堂に常備するとともに、冊子「良識の葬儀」にも掲載するつもりです。
とにかく、ダメ葬儀を終わらせるには、手を尽くして正しい情報を広めなければなりません。
2018年5月19日(土)
・今日の話は、昨日の続きです。
修復を依頼するのは、鎌倉在住の芝崎慶太氏です。
氏は、瀧本光國氏の工房で、重文・真教座像と一遍上人像の解体修理に携わりました。
そのときの、仕事に対する真摯な姿勢に注目し、間もなく独立した氏には、何かあったら仕事を頼みたいと思っていました。
そしてこれは運命なのでしょうか、半月前に御本尊の指が欠けているのを見た時、真っ先に頭に浮かんだのは芝崎氏でした。
ただ、インターネットで探しても、芝崎氏の活動は出てくるけれど、連絡先はわからず、2週間苦労した末に、やっとメールをもらいました。
その後はトントン拍子で、昨日の写真のごとくになりました。
あのように並べたのは、芝崎氏夫妻です。

ところで、私が芝崎氏に頼んだ理由は、氏の人柄を見込んだこともありますが、有能な若い人材に育って欲しいという私の願いがあるからです。
人が育つに欠かせないのは、「実践」なので、その機会を芝崎氏に持ってもらいたかったのです。
同じ考えで、今日、ひとりの若き学芸員に今回の修復計画をメールで知らせました。
学芸員の目で、修復全過程を研究者の目で見てもらいたかったからです。
このアイディアを芝崎氏も歓迎してくれているので、これが実現すれば、私のもう一つの楽しみになります。
2018年5月18日(金)
・蓮台寺の御本尊は、阿弥陀三尊像で、専門家の見立てでは、江戸期の作と言われています。
でも、もしそうであるならば、それ以前の御本尊はどうなったのかという疑問が残ります。

重文・真教座像は、蓮台寺が開かれて間もなく、当寺の住職が真教上人にお願いして作ったもの、と言うのが私の考えです。
それとは別に、当時の教団が複数体寿像を作り、全国の主な寺に配置した、と言う説がありますが、次の点が疑問です。
1.出来て間もない時宗教団に、果たして複数体の寿像を作る資金的余裕があったのか。
2.それほど大々的な企画なら、時宗にそのことについての記録がないのはおかしい。
3.もしそうだとしても、それではなぜ寿像は蓮台寺にしか残っていないのか。

以上を考えると、やはり、真教像は蓮台寺が資金を出して造ったと考えた方が合点がいきます。
それだけ当時の蓮台寺には経済的余裕があったと考えるべきです。
だとするならば、真教像を造る前に、蓮台寺には御本尊があったはずで、今の御本尊が江戸期の作だとするならば、それ以前の御本尊はどうなったかと言う疑問が残ります。

蓮台寺は江戸時代に火災に遭っています。
そのときに消失したとも考えられますが、余程巨大な御本尊でない限り、先ず真っ先に御本尊を避難させたはずです。
真教像と一遍上人像は無事だったからです。
また、明治時代の記録には、その火災で多くの宝物、書物が消失したと記してありますが、御本尊消失とは書いてないので、普通に考えれば、真教像などと一緒に避難させ得たのではないでしょうか。

それでは、今の御本尊は、なぜ江戸期なのでしょうか。
一つの仮説ですが、次のように考えれば説明がつきます。
「今の御本尊は、遅くとも鎌倉時代の末期までに出来たもので、修復を重ねるうちに江戸期のものと間違われるように変貌してしまった。」

修復前の真教座像が、胡粉で塗られて人形の風貌になっていたため、「江戸中期以降の作」と専門家を見誤らせた例もありますので。

突然こんなことを書いたのは、今日、ずっと前から気になっていた御本尊の傷み具合を専門家に見てもらったからです。
下の写真は、調査のために、祭壇から下ろした様子を撮ったものです。
これによってわかったことは、この御本尊は制作時のままでなく、解体修理の手が少なくとも一回は入っていること、指が欠けていたり、接着が弱くなったりして本格的修理の時期に来ていることでした。
それならば、これを私の最後の仕事とするべく、役員会を開いて了承していただくことにしました。

2018年5月17日(木)
・今日は8:00から白蓮会で、男性2人、女性5人が集まってくれました。
男性二人はエンジン式草刈り機で芝刈り、女性はもっぱら植え込みの草取りをしてくれました。
私は、10:00から法事があって、長い時間働けないので、朝顔の種まきだけで終わりましたが、法事が終わった10:40に墓参りのために境内に出てみると、まだ皆さん帰らずにいるではありませんか。
「ずいぶん長い残業ですね。」と声をかけましたが、皆さん笑って帰って行かれました。
そして皆子さんは一人残って、更なる残業で、午後も働いていました。
「きれいな寺ですね。」と賞められるはずです。
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今日は、竹林石材が2軒の家族墓に、自然石墓石の設置に来ました。
2軒とも、家族がみえられて確認し、大喜びでした。
一時は、この自然石墓石の仕事は、他の石屋2軒がやらせて欲しいと言ってきたので、試しにやらせてみましたが、納期などが不安定な上、価格も有利でなくなってきたので、これからは、自社で採石場を持ちそれを加工する工場を持つ竹林一社に絞ることにします。
そして今日、たまたま墓参りに来ていた檀家さんが、墓の修理を社長に頼んだことがわかりました。
今までこういう修理仕事は、決まった石屋に頼んでいましたが、これからは相見積もりをとって、条件が良ければ、これも竹林に移します。
ともかくこういうことは、業者優先でなく、檀家優先が蓮台寺の基本姿勢で、葬儀社に対しても全く同じで、良いものは勧め、悪いものは排除します。
2018年5月16日(水)
・今日、日本アニメの草分け・大藤信郎氏の墓の前に案内板が建ちました。
総ステンレスの頑丈な作りです。
ここをクリックすると拡大した写真が見られます。
この案内板を設置しようとした動機は、小学生が授業の一環として参観に訪れるようになったからです。
制作したのはランケイ社。
小学生のことを配慮して、大藤氏の制作時の写真とアニメキャラクターを載せてくれました。
これは私には気がつかなかったことで、文字だけよりもずっと読みやすくなっています。

これに刺激されて、蓮台寺の案内板を作ることにしました。
これには、重文・真教座像の写真と頭部内に書かれた南無阿弥陀仏の真筆を載せるつもりです。
他に、今現在蓮台寺で行われている踊り念仏などの活動も書こうと思います。
時代が変わって、活動が継続不能になったならば、内容は変えられるそうなので。
早速今日、ランケイ社に見積もりを依頼しました。
原稿は今月中に書き上げるので、遅くても来月末にはご覧頂けます。
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午後、先日家族墓を申し込んだ家が内金を納めに来ました。
しかしまだ迷っているようなので、ロッカー式墓地を強く勧め、もう一度家族とよく相談してから来なさいといって、帰ってもらいました。
この家については、絶対にロッカー式がふさわしいので、また家族墓というようならば、入檀を断ろうと思います。

この家は、家族が自宅で心臓発作のために急死したので、警察案件になりました。
葬儀社はどうして選んだのかと尋ねたら、警察に葬儀社リストを見せられ、その中から「エイヤ!」と選んだそうで、全く警察の誘導は無かったそうです。

なお、葬儀社リストの中で唯一知っていたのはイヨダだけだったけれど、15年前の知人の葬儀で高額だと聞いていたので他を選んだそうです。
私は、昔はともかく、今のイヨダは私が推薦する葬儀社で、もしイヨダを選んでいたら香典で費用が賄えるようにしてくれたかもしれないと伝えると、「そうなんですか。よく覚えておいて、これからはそうします。」と信用してくれました。
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今日はもう一つ出来事がありました。
綱川氏制作の3体のお地蔵さんが新たに設置されました。
仮称「樹翁地蔵」、「謡曲地蔵」、「数学地蔵」です。
このうち、樹翁地蔵は今日設置された案内板の直ぐそばに設置してもらいました。
大藤信郎氏を蓮台寺に紹介し、大藤氏が亡くなった後も、墓守をしてくれた和田雅男さんに似せたお地蔵さんだからです。
2018年5月15日(火)
・最近の葬儀は火葬式が増えているけれど、それを積極的に望む人は少なく、殆どがやむを得ない事情でそうしています。
しかし、昨日紹介した「43万円もかかって」と不満を漏らした遺族は、火葬式にこんなにお金がかかるとは思っていなかったのだと思います。
おまけに火葬式の場合は、香典が見込めないので、全費用が遺族の負担になります。

今日この明細書について意見を求めた葬儀マンは、「この葬儀料の是非を言う前に、果たしてこの葬儀が火葬式で妥当だったか調べる必要があります。」と言いました。
そして、イヨダの佐々木さんが行った実例を挙げ、「普通に葬儀をやっていたら、香典で浮いてしまったかもしれないですよ。」と続けました。
なるほど、そういう考えもあるかと感心しました。
明日、遺族が訪ねてくることになっているので、質問をぶつけてみます。

なお、費用については、もっと安い葬儀社があると言われましたが、特殊なケースなので、葬儀社を選べなかったのだと思います。
このことについても、明日遺族に尋ねてみますが、このように、つぎつぎと新しいケースが現れます。
これらを、丁寧に検証し、これからに生かそうと思います。
2018年5月14日(月)
・5月12日に入檀が決まった家の葬儀形式は、火葬式でした。
「それなのに43万円もかかって。」と遺族は不満を漏らしました。
しかし明細を見ると、この中には遺体の検死料8万8千円と横浜までの遺体搬送往復の金額が入っています。
こういう特殊事情があったのでこのような金額になったと思われますが、念のため、知り合いの葬儀マンにチェックしてもらいます。
その結果、合理的な値段であったなら、遺族のモヤモヤは晴れると思いますので。
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先日葬儀を行った葬儀社から、戒名彫りについての相談がありました。
「蓮台寺さんには、出入りの業者さんがおられますか。」
「業者はいますが、3万円以内なら、そちらの業者に頼んでも構いません。」
折り返し電話があり、「うちで頼むと4万円になりますので、お寺さんにお願いします。」

先日も別の家から戒名彫りを頼まれました。
その家は、以前長谷川のお仏壇に頼んだら5万円だったそうで、その差額に驚き、感謝されました。

私がその戒名彫りに頼むようになったきっかけは、彼が仕事に来た時に話したことでした。
「私は石屋に3万円払っているけど、あなたの取り分はいくらなの。」
彼は口ごもりましたが、相当に低い金額だったので、「これからは、石屋を通さずに私が直接頼むから、少々難しい仕事も全て3万円でやってください。」と交渉し、引き受けてもらいました。

この辺の戒名彫りの価格は、おおよそ決まっていて、安くても3万5千円はするようです。
それを敢えて3万円でやってもらっていたのは「私が仕事を取ってきてやるので、営業する必要が無い。」と言って、強引に石屋を説得したからです。
今度は「産地直送」で中間業者が入らないので、彫り屋の収入は増えるし、他よりも安い価格で安定して注文できるので、寺にとっても都合のいい方法です。
もう一つ良いことは、急ぎの仕事の場合に、無理を聞いてもらえることです。
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今日の午後、続いていた法事の最後が終わって、疲れ果てて寝込んでしまい、起きたのは午後5時過ぎ。
今日は一度もジョリを外に出してやれなかったので、それから彼女を連れて境内を散歩しました。
熊野社の扉を閉めてから山門に行くと、3枚綴りのパンフレットが3部無くなっていました。
少しずつですが、着実に広まっているという手応えを感じています。
2018年5月13日(日)
・今日の午後4時、墓のことで話を聞きたいと電話予約があった相手が訪ねてきました。
みえたのは、40代と思われる男女4人。
「どういうご用件ですか。」と尋ねると、「先月母が亡くなったんですが、遺骨を預かっていただけますか。」の答え。
「うちには、そういうシステムはありませんし、預かる場所もありません。」と応じると、困ったような表情だったので、「それよりもうちには10万円の墓があるので、そこに納骨することを考えなさい。」と勧めました。
するとちょっと間を置いて、「将来、ちゃんとした墓に移すことはできるんですか。」と聞いてきました。
「とんでもない、10万円でもちゃんとした墓ですよ。墓を立派にしようとするなんて、時代遅れの考えです。」と説教し、その後しばらく時間をかけて、その墓を契約した場合の手続き等について説明すると、最初はこわばっていた4人の顔は明るくなり、「お願いします。」となりました。
最後に墓を案内すると、「何だこんなに立派だったんだ。」と大喜びでした。

多分この家は入檀することになるのでしょうが、「もし気持ちが変わったら、連絡せずにそのままでもいいですから。そんな人は今までに何人もいましたから。」と言って、帰ってもらいました。
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今日は朝5時半に起きて、朝の読経のあと、午前と午後にある法事の準備をし、次いで、境内清掃に加わりました。
私が受け持ったのは、草刈り機を使った芝生の中の雑草取り。
地面よりちょっと浮かせて操作すると、芝生よりも高く伸びた雑草が刈れるので、見た目にはきれいに仕上がります。
「腕が上がったねえ。私の出番がなくなりますよ。」と髙木氏に声をかけられて、嬉しくなりました。

この頃の境内清掃の作業内容は役員に任せきりですが、今日は久しぶりに「新しく伸びた竹を切ってください。」とお願いしました。
数年前までは、タケノコの季節になると、掘りまくったものですが、今年は全く足を踏み入れていないので、そこいら中に新竹が伸びていて、せっかくのアジサイ美観を損ないそうだからです。
「危ないので、若い人だけにお願いします。」と念を入れましたが、今日の参加者には元気な人が多くいたらしく、新竹はきれいに片づいていました。
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今日は法事が2軒ありましたが、昨日も2軒あり、明日も平日だというのに2軒あります。
この6軒のうち、旧檀家は2軒、新檀家は2軒、葬儀を他で行って入檀した家が2軒です。
「年を取るに従い忙しくなっているのはだれのせい?」と妻に皮肉を言われる昨今ですが、これを見れば、その通りと言わざるを得ません。
だからこの頃は、入檀に対して消極的な気分になっています。
2018年5月12日(土)
・今日、1軒の入檀が決まりました。
今年初めての、家族墓の契約です。
今年になってからロッカー式でない墓地の入檀には制限を付けました。
それは、今現在に納骨しなければならない遺骨がある家に限って墓地契約を認めるというものです。
そうでない場合は、登録だけしてもらい、いざという場合は寺が責任を持つというものです。
この間は、会費を納めなくても葬儀情報や新規墓地情報は送るので、その方達にとって有利な方策と思っています。

今日の方は、3月に息子さんに急死されたご両親と娘さんです。
火葬式葬儀を行った後、あるお寺に頼んで俗名のまま49日法要をしてもらいましたが、納骨場所に困り、知人の紹介で蓮台寺を訪れたそうです。
最近私は新規入檀の場合、必ずロッカー式墓地を勧めるのですが、この家はどうしても家族墓にしたいというので、「納骨しなければならない遺骨がある」という基準を満たしていることを考慮して、これを認めました。
ただ、墓石に戒名を彫りたい、家紋を彫りたいという要望に対しては、時代遅れなので止めなさいと説得し、了承してもらいました。

他で葬儀を行い蓮台寺に墓を取る場合に納めなければならない初期費用は墓地契約料だけで、殆どの場合が俗名のままなので、改めて戒名授与式を行ってから納骨することになっています。
そのことを伝えると、「もっと早く知っていれば良かった。」の言葉がありましたので、「間に合っただけでも良かったですよ。」と返してやりました。
なお、この家は入檀を受け入れる条件となっている「葬儀費用明細の提出」をしてくれたので、早速良識の葬儀としてのチェックをさせてもらいます。

2018年5月11日(金)
・今日のサンライフでの葬儀は、正式には明細書を見せてもらってからわかることだけれど、少なくとも返礼品と忌中弁当に関しては、良識の葬儀の方針通りにしてくれたようです。
サンライフには自前の火葬場弁当があって、今日の価格は¥2160でしたが、私にとっては新鮮さもあって、十分すぎるものでした。

ただし、初めて訪れた小田原式典総合ホールが立派すぎて、その建物の維持費を考えるだけでも、サンライフが全ての葬儀を良識の葬儀の価格で行うのは無理のような気がしました。
それでも私は昼食後の待ち時間に、知人として参列していたサンライフの役員に話し合いを申し込み、「参列者が多くなるほど赤字になる今の葬儀は見直すべき。」の持論を話しました。
既にその役員には「数字が示す湘和のダメ葬儀」が渡っているので、私の論旨はよく理解してくれたはずです。
しかし、サンライフは湘和と並ぶ大組織であるがゆえに、簡単に方針転換できるとも思えないので、私は役員に一方的に考えを伝えるだけで、敢えて意見を求めませんでした。

今日の住職控え室は、今までに経験してないほど居心地の良い作りでした。
おそらく、葬儀にふんだんに金が使われたバブル期に作られたものと思われます。
しかし今や、「広い式場、大駐車場の時代ではありません。」とその役員も言っていたように、葬儀はどんどん縮小化されています。
でもいくら縮小化されても、弔問を希望する人までも排除する葬儀をはやらせてはいけません。
そのためには、「半返し」の文化を復活させるべきで、それを実行に移せる葬儀社以外は、間もなくそっぽを向かれるようになるでしょう。

「葬儀にシャンデリアはいらない。」と言った葬儀マンがいます。
私もその通りだと思います。
火葬式が増え続ける今、サンライフの中枢が今日の葬儀をどのように考えるか、興味があります。
2018年5月10日(木)
・トリップアドバイザーという旅行サイトに、どういうわけか蓮台寺が載っていて、訪れた人の批評が投稿されています。
蓮台寺は観光寺でないので、投稿者は少なく評価も高くはないのですが、特別にお一人が評価点5を付けて次のコメントを添えてくれました。

「すばらしいお花のお寺です。
訪れた日、地元の檀信徒の方が、お庭の手入れをしていました。たくさんの花に彩られた静かなお寺です。心静かにお参りができると思います。」

このように書かれると、やはり嬉しいものです。
地元の檀信徒の方とは、皆子さんのことで、彼女が手入れしている時に訪れたのでしょう。
このように書いていただけたのは、まさしく彼女のお陰です。
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午後、クレマチスの苗が届きました。
早速箱から取り出してみたら、9種類14鉢もありました。
目的の苗は、ロウグチだけだったのですが、「一万円で送料無料」の誘いに乗せられて、やたらにクリックした結果です。

先日、ゆうの墓へ納骨した方の縁者が墓参りに来て、金一封を差し出しました。
お断りしたのですが、「どうしても。」と言われたので「では、花を買わせていただきます。」と受け取りました。
今日のクレマチスを大事に育て、その方が今度訪ねてこられたら見ていただこうと思います。
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午後、私の依頼で佐々木氏が訪ねてくれました。
私が望んだのは、本堂での葬儀見積書の作成です。
湘和スタンダードとは全く異なる葬儀が可能なことを世に知らせるために、まずはこの見積書を全檀家423軒に郵送します。
合わせて、湘和互助会に加盟していた4軒の葬儀明細書を付けるので、互助会を退会した方が、はるかに良いことがわかります。
そして付記として、「このことを周りの人に伝えてください。」と書くことにします。
それほど私は、湘和のやり方に怒っています。
2018年5月9日(水)
・蓮台寺の葬儀料(お布施)は何度も述べているように、次式に従っています。

 葬儀料=10万円+2.5万円×墓地面積率
       但し、墓地面積率=畳半畳の倍数

この実態を理解していただくのに丁度よいので、今年の葬儀に当てはめてみたのが下の表です。

  軒数 面積率 葬儀料 
旧檀家 27  97.5 万円 
 新檀家 57.5万円(62.5万円)
 非檀家 56万円(70万円)
 計 15 32  211万円 
( )内の数字は計算式通りの金額。実際は事情を考慮した。

説明
1.旧檀家の葬儀料の内訳は40万円(墓地面積6畳)が1軒、32.5万円(4.5畳)が1軒、25万円(3畳)が1軒で、旧檀家の中でも比較的広い家の葬儀が続きました。
2.新檀家の葬儀料の内訳は、15万円(家族墓Ⅰ)が1軒、12.5万円(家族墓Ⅱ、家族墓Ⅲ)が3軒と5万円(墓地面積0と見なす蓮祐の墓Ⅱ)が1軒です。蓮祐の墓Ⅱの場合の葬儀料は10万円ですが、事情を考慮して半額にしました。
3.非檀家の葬儀料は10万円と決まっていますが、事情を考慮し、1軒は6万円、1軒は0としました。
4.現時点における葬儀料の計算式は、1年間の葬儀収入が共通負担分200万円、墓地面積負担分が179万円、総額379万円になることを前提にしていますが、5月現在で既にその半分以上の211万円に達しています。これは非檀家の葬儀が多かったためです。
5.また計算式は、1軒当たりの葬儀料の平均が19.5万円になることを前提にしていますが、実際は葬儀料0の家をのぞいても15万円と低くなっています。これも、想定外の非檀家の葬儀が多かったためです。
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今日、小田原セレモニーホールの社員二人と話しました。
既に彼らは、私が湘和のダメ葬儀を喧伝していることを知っていたので、話はしやすかったです。
私が湘和被害を無くすための伝道を行うから、湘和から離れた人たちの受け皿になって欲しいこととイヨダと足を引っ張り合うのでなく協力し合って現状を変えて欲しいと要望しました。
二人は承諾してくれましたが、実際にどうすべきかは難しく、楽観はしていません。
しかし、そういう意欲で取り組んでいってくれれば、活路は必ず見つかると信じています。
この方針は、葬儀で苦しむ人を無くす真っ当な道で、仏は必ず味方してくれるはずです。
2018年5月8日(火)
・これから行う11日の葬儀を含めると、今年の葬儀は15件になります。
それを次のような表にまとめてみました。

   2日葬 1日葬  計 
旧檀家  2  3 
 新檀家 3  5 
 非檀家 5  7 
 計 10  15 

旧檀家とは私が住職になる前の檀家、
新檀家とは私が住職になってからの檀家、
非檀家とは葬儀を行った時点では檀家でなかった家で、非檀家7軒のうち入檀が確定したのが2軒、入檀しないことが確定したのは3軒、残りの2軒は考慮中です。

なお、この表から次のようなことが分かります。
1.蓮台寺の葬儀では、2日葬にした方が香典収入で遺族の負担が軽減されるはずなのに、旧檀家、新檀家、非檀家のいずれにおいても、2日葬よりも、1日葬の方が多くなっています。
個々の家で、その理由は異なりますが、通夜なしの葬儀が増える傾向にあることは間違いありません。
2.15件のうち、ほぼ半分の7件が非檀家から依頼された葬儀です。
個々に事情は異なりますが、殆どは蓮台寺でないと葬儀を受け入れてもらえないと思って蓮台寺にやってきた家です。
こういう場合、私は分け隔て無く受け入れてきましたが、老齢のためそろそろ限界に来ています。

別の角度からも表にしてみました。

   本堂の葬儀 会館の葬儀  計 
 旧檀家  1  2  3
 新檀家  2  3  5
 非檀家  3  4  7
 計  6  9  15

この表についても一言。
1.会館の葬儀9件は、全て葬儀社が異なります。
すなわち、イヨダ、マツモト、ハマソウ、小田原市民葬祭、誠行社、成田セレモニーホール、サンライフ、ひたちなか市の葬儀社、横浜市の葬儀社です。
このうち、イヨダ、マツモト、ハマソウは私が遺族に紹介しました。
イヨダでの葬儀は、参列者が多く見込まれたので会館を使いましたが、「香典で全費用が賄える葬儀をします。」と佐々木氏が大見得を切って、その通りになった模範的なケースでした。
マツモトでの葬儀は、二宮在住の檀家から事前相談があったために、前もってマツモトのスタッフと話し合って行いました。
結果的に、遺族からたいそう喜ばれた葬儀をしてくれました。
なお、マツモトを選んだ理由は、同じ二宮の原香栄堂は今までの経験から紛う事なき湘和の亜流と判断したからです。
ハマソウに依頼したのは、経済的に余裕のない家だったため、即金払いが不可能であることを承知してくれたからです。
前にも書いたとおり、私にとって目からうろこの良い葬儀をしてくれました。
マツモトもハマソウも私にとっては初めての葬儀社でしたが、機会があればこれからも一緒に仕事をしたい相手です。
2.本堂の6件のうち5件は門松葬祭が担当しました。
今年になって出来たばかりの葬儀社ですが、湘和に対抗するにはこういう新鮮な葬儀社が必要と確信して、ここを軌道に乗せることを優先させた結果で、私に葬儀を依頼して来た場合、本堂で行うのが良いと判断したものを全て担当してもらいました。
勿論、完全に良識の葬儀の方針に則って行い、遺族にもたいそう喜ばれ、実績を作ってくれました。
2018年5月7日(月)
・昨日檀徒の訃報が入り、11日にサン・ライフの小田原式典総合ホールで1日葬を行うことになりました。
喪主は蓮台寺の方針を知っていましたが、サン・ライフを選んだのは、そこの役員と幼友達だからだそうです。
それでも私は、今日打ち合わせに来た喪主に、「良識の葬儀の方針」、「湘和から葬儀社を替えた成功例」、「数字が示す湘和のダメ葬儀」の3枚綴りを手渡し、それを役員に見せて、交渉するように勧めました。
ついでに、サン・ライフは小さなお葬式に加盟しているので、その値段でやってもらうように忠告しました。

湘和と同じくサン・ライフも互助会組織を持っているので、私はここも湘和と似たり寄ったりだと思っていますが、小さなお葬式に加盟している点が湘和と違っているので、今回の葬儀明細がどうなるかを注目しています。
また、今回は3枚綴りがサン・ライフの中枢に渡りますが、その文中の湘和をサン・ライフに置き替えれば、多くが当てはまるはずなので、その批判を中枢がどう受け止めるかにも興味があります。
2018年5月6日(日)
・境内には季節毎にいろいろな花が咲いていますが、その殆どは苗を購入してまで増やそうとしたのではなく、例えばアジサイは、法事の供花と挿し木だけで増やし、今は東斜面を覆うほどになっています。
水仙も20種類くらい咲きますが、殆どがいただいた球根が元になっていますし、ホメリアとダンドクも球根と種をいただいて増えました。

その反対がクレマチスで、殆どが購入株です。
購入するきっかけになったのは、10年前に妻がクレマチスの丘で買ってきたロウグチという種類の1年苗を私が大型プランターに植え替えて育て始めたことです。
最初の3年くらいは開花せずに終わりましたが、それ以後は大株に成長し、独特の花を咲かせるようになりました。
これに刺激されて、別の種類をホームセンターや通販で手に入れて、地植えや鉢植えで楽しむようになりました。

ところが、そのロウグチが今年は芽が出ず、枯れているのが見つかりました。
10年間、植え替えせずにいたのがいけなかったのでしょうか。
それならば、もう一度育ててみようと思い立ち、今日、通販に注文しました。
1年苗しかなかったので、開花するまでに数年かかってしまいますが、それを見るまで元気を保とうという気になっています。
なお、商品をクリックしているうちに、「1万円を超えれば送料無料」の表示につい誘われて、他に7種類も注文してしまいました。
5月10日に届くそうなので、「金の土」を使って、全てを一回り大きな鉢に植え替えて大事に育てようと思います。

ところでクレマチスと言えば、境内の生け垣に絡ませた白万里という種類が姿を消してしまったようです。
落葉樹なので、つる性雑草と間違われて、引っこ抜かれたのかもしれません。
同じようなことが、アジュガにも起こっています。
この植物は春先にピンと立ったむらさきの花を咲かせるのが気に入っているのですが、花の時期でないと雑草と思われてしまうのでしょう、好意でやることなので仕方ない面もあるのですが、対策を考えるか、諦めてしまうか、思案のしどころです。
2018年5月5日(土)
・「小さなお葬式」のホームページを見ると、逗子市の誠行社は加盟葬儀社であるかのごとくになっていますが、実際は加盟してないそうです。
これは昨日、ギフト会社の社員から聞いた話で、小さなお葬式に加盟していなくとも誠行社の業績は着実に上昇しているそうです。

さもありなんと私が思うのは、誠行社のパンフレットです。
私が今までに見たことのないパンフレットで、これを見れば、誠行社が行う葬儀費用が、依頼者にはっきりとわかります。
パンフレットには、6つの葬儀プランが載っていて、各プランにはその内訳として、例えば「ご家族葬プランA」には「御骨壺セット18000円、遺影写真製造代17000円」のごとく、項目毎の代金が明示されているのです。
そのほかに別途費用として、返礼品、通夜料理、精進落としの単価が一種類だけ載っているので、依頼者は、葬儀プランを決め、参列者の人数さえつかめば総費用が直ぐに計算できるという仕組みです。

なお、骨壺セットを例に取れば、プランによって提供する値段が10000円、18000円、30000円、40000円、80000円の5種類ありますが、他の葬儀社によくある「込み込み価格」でなく項目毎の値段が明示されているので、骨壺だけ別プランのものを選ぼうとする場合は、その差額分をプラスかマイナスすれば良いので、依頼者にとっては分かり易く安心なシステムです。

湘和に対抗するには、各葬儀社がこういった分かり易い明細パンフレットを作るのが一つの方法だと思いますが、それよりも先ず、私自らが本堂における葬儀パンフレットを早急に作り、全檀徒に配ることにします。
その価格は、今の湘和価格の半分になるはずなので、これも大きい影響を及ぼすことでしょう。
2018年5月4日(金)
・今日の葬儀は、火葬場から一旦寺に帰って初七日忌を行い、お経の後、いつものように戒名の説明と反湘和キャンペーンを聞いてもらいました。
今日は納骨がなかったので、それで解散となりましたが、その後しばし、小田葬・ゆいの会の関係者と話しをしました。
その中で私は、今の私にとっての最重要課題は湘和による葬儀被害を無くすことであり、そのためには湘和に代わる葬儀社が健全な葬儀をしてくれなければならず、代わるべき葬儀社が湘和と同じことをしていたら、相変わらず湘和が大手を振るだけと申しました。
だから、小田葬・ゆいの会もそれを念頭に動いて欲しいと要望しました。

望月前社長が小田葬を設立した当初の目的は、既存葬儀社の葬儀価格では葬儀を行えないような人にも手厚い葬儀を提供することだったと思います。
それは立派なことですが、今はそんなゆうちょなことではなく、私が考えているのは、湘和に取って代わる健全な葬儀グループを作ることなのです。
全ゆる階層が、湘和を捨ててそのグループに向かわなければならないのです。
そうしない限り、葬儀難民は後を絶たないからです。
良識ある葬儀マンが優先すべきは、そういう人たちへ目を向けることであり、それが葬儀業界を救うことにもなると思うのです。

それにはどうすれば良いか。
葬儀施行についてはプロでない私がとやかく言えないけれど、基本を一つだけ言わせてもらえば、どんな些細なことでも、湘和の亜流の真似事をしては絶対にダメと言うことです。
良いことはどんなに積み重ねてもなかなか伝わらないけれど、一つのミスは、瞬く間に広がりダメージを回復するには長い時間を要するからです。

私は今の湘和のやり方はめちゃくちゃだと思います。
それがひどすぎるが故に、ちょっと正気になりさえすれば、それを阻止する対案など容易に見つかるはずです。
私事を言わせてもらえば、今の仏教界がひどすぎるが故に、普通にしただけで、今の蓮台寺があるからです。
2018年5月3日(木)
・明日の葬儀の電報が配達されました。
受け取ったのは妻。
配達員に通夜のことを聞かれたので、一日葬と答えると、この頃は他でも一日葬が増えていると言われたそうです。
それを聞いた妻は反射的に、「それはどちらのお寺さんですか。」と尋ねたら「会館です。」と返ってきたそうです。
それを聞いて、殆どの寺が一日葬に反対であると思っていた妻も、一日葬は寺によらない全般的傾向であることを理解したそうです。

私は無理に通夜式を行わなくても良いという考えですが、一般会葬者が参列するのは殆どが通夜式のため、香典で遺族の負担が軽くなると判断して、特別の理由が無い限りは二日葬を勧めています。
ただし、これはあくまでも私の感覚的な判断で、数字の裏付けはないので、一日葬の流れに逆らうには、説得性のあるデータが必要と思い立ち、早速取りかかることにしました。
これには、葬儀社の協力が必要なので、イヨダと門松葬祭にお願いすることにします。

この頃のプリンターにはポスター印刷という機能があって、拡大印刷ができます。
今日この機能を使って、「数字が示す湘和のダメ葬儀」をA3用紙4枚分の大きさに拡大して山門前と華匠苑の掲示板に貼りました。
これなら、視力が0.1と0.2の私でも、明瞭に読み取れるので、反響が期待できます。

私たち夫婦が好きな葬儀マンの中に、ギフト会社の社員がいます。
今日妻が、私のやり方では、彼が困るのではないかと、尋ねました。
これに対して、私はこう答えました。
「過剰な返礼をすれば、出費を抑えるために、葬儀の規模はどんどん小さくなり、返礼品の数も減少してしまう。
それに対し、半返しにすれば、普通の葬儀をするようになり、参列者が増えて返礼品の数が増えるので、この方が採算が採れるはず。」

葬儀自体も同じで、高額葬儀の葬儀社は実態が明らかになるにつれて利用者が減るのに対し、良識の葬儀社には利用者が増えて、低価格でも健全経営を保つことができます。
今私が目指しているのは、このことを証明することです。
2018年5月2日(水)
・嘗てハマソウの社長が蓮台寺ホールを見て、驚きの声を上げましたが、今日葬儀を行ったハマソウ会館は蓮台寺ホールよりも一回り狭く感じられました。
今日の参列者は8人だったので、余裕がありましたが、20人を超えるとぎゅうぎゅうになりそうでした。
でも、その規模の葬儀なら十分すぎるくらいで、私は気持ちよく読経を行えました。
式の後に時間をもらって、戒名の説明や湘和のダメさを話しましたが、参列者が間近なので、演説調でなく、会話調に語れたのが新鮮でした。

今日の葬儀は、遺族の事情を考えて相当価格を抑えたと聞きましたが、それを達成できるのは、ハマソウ独自の工夫があるからと理解できました。
葬儀施行費のなかで大きな割合を占めるのは生花ですが、今日の葬儀ではそれが無く、代わりに2対の造花が飾られていました。
そして、参列者が棺に入れるお別れ花としては、あらかじめ切り花が用意されていました。
これならば、生花から切り取る手間が省けるし、費用も抑えられるので、とても合理的で、早速本堂の葬儀でも応用しようと思ったほどです。

私の経験では、口では遺族のためといっている葬儀マンも、とかく優先順位を自分たちの業者仲間(花屋、返礼品業者、ケータリング業者など)に置いてしまう傾向があります。
そういう葬儀マンは、生花を無くしたら仲間の花屋が困るだろうと二の足を踏むでしょうが、そんなことでは葬儀マンとして失格です。
勿論、生花を使いたいという遺族もいるでしょうから、そのときにはたっぷりと使ってもらえばいいけれど、生花なしの選択肢も提示することが、真に「遺族のため」の葬儀だと思うのです。
この点に関して、ハマソウ社長は立派な葬儀マンだと思いました。

昨日私は、小田葬の返礼品カタログの提示にクレームを付けましたが、彼らに「ハマソウに見習いなさい。」と言っておきましょう。
2018年5月1日(火)
・昨日の夕方、小田原市民葬祭から檀徒が亡くなったという電話がありました。
ただし、そのような苗字の檀家はいないので、間違いだろうと言って電話を切りました。
そして30分後、再度電話があり、後継者のいない墓地を引き継ぐことになっている姪の家族が亡くなったことがわかったので、葬儀を引き受けることになり、5月4日に本堂で1日葬を行うことになりました。
これで今年になってから私が導師を務める葬儀は14件になりますが、このうち1日葬は9件で、6割以上です。
ちなみに、1日葬が増えたと感じた昨年でも、その割合は3割でした。

1日葬を、遺族の経済的負担という面で考えると、湘和に代表される「余分返し葬儀」では、2日葬よりも1日葬の方が負担が軽くなります。
しかし蓮台寺方式では、半返しを実践しているので、2日葬の方が負担は軽くなり、香典で葬儀費用が賄えることが多くなっています。
だから通常私は、2日葬を勧めるのですが、それでも1日葬が急増しているのは、経済的負担を越えた何かが大きくなっているのだと思います。
この傾向は更に進み、近い将来、葬儀から通夜式はなくなっていくような気がします。
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午後、今回の葬儀の喪主が挨拶に見えられました。
既に、小田葬との打ち合わせが済んでいるというので、返礼品の金額を聞いたら、「2500円の品と500円のタオルを合わせて3000円です。」と答えました。
どうしてそうしたのか聞いたところ、見せられたカタログには2500円の品が最低だったそうです。
そんなはずはないので、もっと値段を下げたいのなら交渉し直すことを勧めました。
そして、結果的にはトータルで2000円になったそうです。別のカタログにはもっと安い品があり、ここから1500円の品を選び、タオルと合わせて上の値段になったのです。
これでやっとイヨダの標準になりました。

遺族の中にはごく希に高額の返礼品を望む家があるけれど、それは例外中の例外で、普通はなるべく負担が少ないことを望みます。
だって、葬儀には日常生活では考えられない、途方もないお金がかかるのだから、削れるところは削りたいと思うのが当たり前です。
だから今回の小田葬のように、あたかも2500円以下の返礼品はないかのように遺族を誘導するのはけしからん話です。
今回は蓮台寺の檀徒だから事なきを得ましたが、おそらく他でもこんなことをしているはずで、こういう姑息をしているようでは小田葬も湘和の亜流です。