2017年11月30日(木) |
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・昨日、良識の葬儀のブログをアップロードしました。
しかし、Google,Nifty,Yahooで検索したけれど、どれからもアップロードが確認できません。
やむなく、このブログのリンク先に設定したら、やっと確認できました。
ところが今日、何気なく開いた画面で「ryousikinosougi」で検索したら、「良識の葬儀の提案」という項目が現れたではありませんか。
そして、それをクリックしたら、紛れもなく「良識の葬儀」のトップページにつながったのです。
しばらくは理由がわからなかったけれど、いじくっているうちに、何気なく開いた画面は「Microsoft Edge」だったことが判明しました。
私はEdgeについての知識は全くありませんが、来週の半ばから本格的に良識の葬儀のブログをいじり始めるので、興味ある方は、Edge を使って直接検索してみてください。
とうとう1ヶ月書き続けました。
来月からは、他に仕事をしたいので、毎日は書けません。
でも、目新しいことがあったら書きますので、ご覧になってください。
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2017年11月29日(水) |
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・今日、J:COMから良識の葬儀用の契約電話番号が届きました。
0465-87-5722
です。
12月5日の午前中に工事が終わるので、それから使用可能になります。
骨組みだけだけれど、専用のホームページも作り、アップロードしました。
但し、アップロードしたてなので、検索にはかからないので、このブログからリンクするようにしました。
例えば、次をクリックすると開くはずなのでお試しください。
良識の葬儀
ところで、骨組みを作ってはみたものの、内容をどうするかが問題で、とりあえずは、ごく最近行った葬儀の明細書を掲載することにしました。
これらの葬儀は、既に良識の葬儀が決めた基準に則て施行されているので、これらの数字を見れば、我々が目指す葬儀がどういうものか、皆さんによく理解してもらえると思います。
今日早速、佐々木氏が2つの葬儀明細を届けてくれたので、来週から本格的に作業を開始します。
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2017年11月28日(火) |
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・午前中、一阿の墓に納骨を希望する人たちが訪れました。
今日亡くなった男性の親族で、私は忘れていましたが、1月に申し込んであったそうです。
日誌を見返すと、確かにそういう人たちが訪れた記録がありますが、万が一の場合にどうするかはまだ明確に決まっていなかったようです。
一阿の墓の納骨は、普通に葬儀を行ってからと決まっていて、お布施は10万円という規定になっています。
ところが、今日の親族は既に火葬式に決めてあったので、規定外のケースとなりました。
ただし私は、今までにさまざまな初体験をし、その都度柔軟に対処してきたので、今回も、まずは火葬場で荼毘のお経を上げ、寺に戻って戒名授与式を行ってから納骨するという案を考え、葬儀担当者に伝えました。
亡くなった男性には預金がなく、今までにも親族が援助していたようなので、お布施も配慮することにしました。
昨日、西湘霊柩の山崎代表から蓮台寺ホールを貸して欲しいと頼まれました。
東南アジアから働きに来た一家の大黒柱が亡くなり、遺体搬送を引き受けた彼は、せめて子供達にお別れ式をさせてあげたいと、その場所を依頼したのです。
当然引き受けましたが、「葬儀費用はどうする。」の問いに、「それについては住職に迷惑をかけるつもりはありません。最悪、私がかぶります。」の答えでした。
そのとき彼は、40時間睡眠を取っていなかったので「早く寝た方がいい。」と別れたのですが、数時間たったら、「ホールを借りなくてよくなりました。ほかに助けてくれる人が現れましたから」の電話。
それはとてもよかったのですが、結局彼は直ぐには寝られなかったのだから、そっちの方が気がかりです。
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2017年11月27日(月) |
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・今朝、5年ぶりの本堂畳替えが始まりました。
50畳ありますが、職人3人で行い、明日中には仕上がるそうですが、割り算すると、1人当たり17枚なので、私の予想では、終了は明日の午前中になりそうです。
今回の畳屋は、本堂の仕事は初めてです。
畳に限らず、寺や旅館などの職人仕事は、昔ながらの出入り業者が決まっていて、新規参入は難しいらしいのですが、私が住職になってからは、新しい業者を積極的に取り入れてきました。
はじめは小さい仕事から、それがよかったら、もう少し大きい仕事を、というようにです。
そして最後には、全ての仕事を任せることになります。
その典型が、大工の稲木さんです。
彼を知ったのは、内田建設の下請けとして一諸堂建設を行った時です。
実際は、彼一人で一諸堂を建てたことがわかった私は、次の仕事を直接頼んだところ、内田建設を通さなければと渋りました。
その時初めて私は職人の義理の世界を知りましたが、施主は私だと言い張って、内田建設の了解も取り、稲木さん独自の仕事が始まりました。
それ以来、山門、御彌名屋、新客殿、屋外トイレ、水屋2棟、西門、一諸堂くぐり門、本堂回廊などなど、「これでは稲木寺」と妻に言わしめたほど、たくさんの仕事をしてもらいました。
稲木さんは私より10才年長で、今は現役を退きましたが、私が最後までつき合ってもらった数少ない職人で、交流は今も続いています。
大工は棟梁と言われるように、建具、左官、鳶、屋根職、電気工事、水道工事などを束ねているので、稲木さんを通じてこれらの職人とも知り合いになりました。
特に左官廣川は、石張りも得意にしていて、今や私の自慢にもなっている山門前から本堂までの石畳は、彼の作品です。
彼も病に倒れ、引退しましたが、仕事を通じて檀徒になった彼とは、よいお付き合いをさせてもらっています。
私が住職になって昨年までに造った新しい墓は、家族墓129基、富士見墓29基、ロッカー式墓地3棟ですが、これらは全て、長谷部石材の作です。
長谷部との付き合いは、彼が老舗石材店から独立して直ぐに「仕事をください。」と飛び込んできた時に始まります。
新規参入を拒まずの私は、最初は小さい仕事をしてもらい彼の技量が確かめられたので、次第に大きい仕事を注文するようになり、最近は墓地に関する殆どを任せるようになっています。
ただ「新規参入を拒まず」は、長谷部石材以外にも適用されるので、今年の9月に完成した富士見墓Ⅲは新たに出来た石秀という名の石屋に注文しました。
これはデザインがよいこともあって、2週間で「完売」しましたので、石秀に任せたのがよかったと思っています。
更に、小松石の墓石セット7組の相見積もりを取ったところ、石秀を上回る石材店があったので、今度はそちらに注文しました。
この方針は、葬儀社に対しても同じで、一時は蓮台寺葬儀の7割以上を占めていた湘和の葬儀は、今では私の意向でゼロとなっています。
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2017年11月26日(日) |
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・昨日、秋の彼岸前に墓地を予約していた家と2ヶ月遅れで正式契約しました。
予約期間が長かったのには理由があります。
この家は既に秋田県内の寺に墓があるのですが、ご本人夫婦と子供達全員が小田原近辺に住んでいるので、墓を移したいという希望で蓮台寺を訪れました。
ご夫婦は直ぐに契約を望みましたが、以前苦い経験があったので、私は秋田の寺との話し合いが済むまで待つようにと、予約措置にしました。
苦い経験とは、横浜の寺に墓がある家がその墓を処分せずに蓮台寺と墓地契約し、いざ墓を移そうとした時、その家には払いきれない離檀料を要求されて蓮台寺の墓を解約せざるを得なかった事があったからです。
幸い今回は、法外な離檀料は請求されず、墓地を更地にする代金と蓮台寺の契約料を合わせても100万円以内に納まったので、今日の契約となりました。
一つの事例だけですが、これは神奈川と秋田の土地柄の違いなのでしょうか。
昨日はもう1件墓地契約がありました。
契約相手は、昨年ご主人を亡くされた奥さんで、1周忌法要で納骨したいと寺を訪れた時、たまたま後継者がいなくなって墓終いしたばかりの家族墓があり、気に入ってもらえたので、その家にふさわしいようにマイナーチェンジして使ってもらうことになりました。
先日紹介した私の両親の遺骨を納めた家族墓も同じタイプで、墓終い後でも更地にできる構造でなく、どなたかに使っていただくほかないので、こういう前例ができることは、将来的に、蓮台寺だけでなく、墓を求める人にとってもよいことだと思います。
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2017年11月25日(土) |
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・良識の葬儀専用電話の設置日が決まりました。
12月5日の午前中です。
この電話で葬儀相談を受け、良識の葬儀社を紹介することになりますが、問題なのは今の時点では、紹介できる葬儀社が3社だけで、急激に増える見込みもないことです。
私が問題にしているのは、葬儀価格よりも、むしろ葬儀の質です。
何度も繰り返しているように、通夜式の最中に飲み食いするような習慣は全国的見地に立てば、下の下の所業なのですが、西湘地区はそれをやらないとみっともないと思い込んでいる人間が圧倒的多数を占める愚かな土地柄で、これにつけ込んだ葬儀社の悪だくみによって、通夜式中に面前で生寿司を握って振る舞うというまでにエスカレートしている不様さです。
「小さなお葬式」に代表されるネット葬儀は、「葬儀施行費」だけを問題にしていて、そういった葬儀の質までは踏み込んでいません。
おそらく、全国的にはそのような馬鹿馬鹿しい習慣はないので、全国ネットとしてはその必要性を認めていないからだと思います。
しかし、西湘地区の場合、この馬鹿馬鹿しい習慣が葬儀費全体を高騰させてしまっており、葬儀を控えた人の「怯え」につながっているのを多く見てきました。
この現状を、少しでも変えたい、と言う思いが良識の葬儀を立ち上げた理由です。
単に、葬儀施行費を安くするだけならネット葬儀に任せておけばよいのですが、西湘地区には、葬儀の質を変えねば皆が安心できない、という特殊事情があるのです。
蓮台寺という狭い空間においては、20年かけて葬儀の質を変え、今では香典で葬儀費用が賄えるという昔の葬儀が復活していますが、果たして西湘地区全体にこれを広められるかどうか、広められたとしてもどのくらい時間がかかるか、必ずしも楽観できる状況ではありません。
なぜなら冒頭に、協力してくれる葬儀社が3社だけと書きましたが、現在の葬儀マンの多くは、西湘地区で育った西湘地区の住民で、彼ら自身がこの悪習慣にどっぷりつかってしまっているので、葬儀社の意識が変わるのが難しいという問題があるからです。
しかし時がたてば、住民の世代交代は必ず来るし、古い考えに凝り固まった葬儀マンも必ずいなくなるので、旗を掲げ続ければ西湘地区にも普通の葬儀が戻ってくるはずです。
私は、それを推進してくれるであろう、私の周りの若き葬儀マンたちに期待して良識の葬儀を造りました。
まもなく、そのための実質的1歩が12月5日に踏み出されます。
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2017年11月24日(金) |
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・今日、墓地を探しに来た女性がいました。
彼女にとっては、飛びつくような物件がなかった様子なので、私の両親の墓がもうすぐ空くので、と言って案内すると、大喜びされました。
墓石もそのままでよいそうなので、墓地移譲の新しいタイプが誕生することになります。
今日は一日中、「良識の葬儀」のホームページ作成で、頭を悩ませました。
参考にしようと開けてみたのが、小田原市民葬祭と二宮の葬儀社マツモトのホームページです。
小田葬のは天貝社長が、マツモトのは社長の娘さんが作っているとのことですが、とてもよくできています。
自分たちが訴えたい事柄だけを掲載しているので、プロが作ったのよりもはるかにわかりやすいです。
私の方は載せる材料が少ないけれど、スタイルだけは両方を真似することにします。
遅くとも今年中に開設しますので、ご覧になってください。
もう1つ、「良識の葬儀」に関して新しい試みを始めることにしました。
専用の電話を置くことにしたのです。
今日、ウェブでJ:COMに申し込みましたので、今年中には引けるでしょう。
これについては、電話応対で時間を取られるのが嫌で、躊躇していたのですが、今は、そんなに数多く電話がかかってくるはずはないと思うようになり、決心しました。
もしたくさんかかってくれば、それはそれで結構なことで、そのときは若き同志たちに、転送させてもらいます。
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2017年11月23日(木) |
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・11月10日のブログで、「一日葬にもかかわらず香典で全費用が賄えた」と書きました。
参列者は20人余りだったのに、どうしてそうなったのか不思議でもあったのですが、昨日、葬儀を担当した佐々木氏から理由を聞くことができました。
亡くなったのは45才の独身男性で、埼玉の職場で仕事中に倒れたそうです。
寺に連絡してきたのは妹さんで、彼女が喪主を務めました。
このように若い人が急死した場合、全く予想もしなかったことなので、遺族は必ずといっていいくらいパニックに陥ります。
今回も例外でなかったようですが、真っ先に寺に連絡したことが幸いし、丁度別の檀家さんの本堂葬儀の準備をしていた佐々木氏に電話を替わってもらえたのが、その後の展開をスムーズにしました。
佐々木氏は電話のやりとりの中で、このケースは遺族の負担を軽くしなければならないと直感したようで、まずは埼玉からの遺体搬送費が一番安くなるような手配をしてくれました。
その後の返礼品と火葬場での食事も抑えたので完全に半返し葬儀が実現しました。
そして、何よりも大きかったのは、亡くなった男性の上司から問い合わせの電話を受けた時に、佐々木氏が事情を話して、香典で遺族を助けてやって欲しいと依頼したことです。
上司もこれを快く受け止めてくれて、予想以上の香典が集まった結果、遺族の負担が最小の葬儀が実現しました。
なお、この家は7年前に湘和で葬儀を行い、200万円近くかかったので、突然のお兄さんの死で、費用のことでもパニクったようですが、妹さんは、湘和との大違いをイヨダへの支払いの時に感謝したそうです。
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2017年11月22日(水) |
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・昨日、5尺×6尺墓地の契約を行いました。
契約金は、ロッカー式に移った元の契約者に返金することになっているので、その旨を伝えると「早いですね。よくそんな方が見つかりましたね。」と驚いていました。
これから満中陰忌が行われるので、そのときにこのいきさつを参列者に説明すれば、皆さんの墓に対する意識が少しは変わると思います。
私は今、境内に3つの墓地を契約しています。
その1つが、私の両親の遺骨を納めた家族墓ですが、今後この墓を使う人がいないので、母の13回が過ぎた今、来年早々の墓終いを考えています。
その後、この墓は寺の管理となり、新たな希望者を探して契約することになりますが、ここの墓石は自然石に「和」の一文字が刻されているだけで「○○家」はないので、そのまま使うことも可能で、それを了解すれば新規契約者の負担は小さくて済みます。
もし新規契約が決まれば、今までにない墓の移譲になるので、これも墓の観念を変えるきっかけになると思います。
今年の入檀は今日現在で34軒で、3年連続で30軒を超えました。
特に墓地面積を拡張せずにこれが実現したのには2つの理由があります。
1つはロッカー式墓地で、これは集合式墓地なので、狭い土地にたくさんの墓地ができます。
今年の入檀のうち、14軒がこのロッカー式です。
もう1つは広い墓地の分譲です。
これには、おそらく今までにない新方式(蓮台寺式墓地拡張法)を採用しているので、新しい墓地がスムーズに建設できました。
その方法とは、広い墓地を返却してもらう代わりに、工事費全額を寺が負担し、その一部にその家の墓地を新設し、残りの部分に分譲墓地を建設するというもので、建設費の大部分は新規契約料で賄います。
今年、この方式で造った墓地に入檀したのが16軒です。
ただし、ロッカー式29基を含め、今提供できる墓地は37基しか残っておらず、今の入檀ペースだと提供できなくなるのは時間の問題です。
寺としては、これ以上檀家を増やす必要はないのですが、一方で、求める人があればそれに応えたい、という使命感のようなものもあります。
ではどうすればよいか。
これからは、一挙に墓地を増やすことは無理なので、緊急性のある家だけに墓地を提供し、そうでない場合は待ってもらい、蓮台寺式墓地拡張法などで新設されるごとに順次入檀してもらうというのが今の時点で思い浮かぶ唯一の方法です。
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2017年11月21日(火) |
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・1ヶ月前、大磯町の檀家さんが、入院中の家族に万が一があった場合に備えて、葬儀の事前相談にみえられました。
ただし、そのときはまだ緊急を要する状態でなかったので、蓮台寺の基本方針を説明するだけにとどめて帰ってもらいました。
今日その家から、家族の状態が悪化したと電話がありました。
こういう場合、私が家族に言うことはただ1つ、「よい葬儀社を選ぶことが最も大切で、あとは全てを任せればよい。」です。
今日も、「万が一の場合、病院が紹介する葬儀社に頼まないように。真夜中でもいいから、寺に連絡しなさい。」と念を押しました。
更に、葬儀の場所は本堂を使うように勧めました。
1ヶ月前の事前相談のあと、私はインターネットを使って、大磯近辺の葬儀会場を探し、カタログを取り寄せたりしたのですが、本堂よりよい条件の場所はなかったからです。
今は、小さいお葬式やイオンのお葬式など、低価格のインターネット葬儀がたくさんありますが、これらはいずれも、葬儀施行費をしばっているだけで、返礼品代と飲食接待費には触れていません。
例えば私がカタログを取り寄せた葬儀社に問い合わせたところ、今の蓮台寺で定番になっている東華軒の通夜料理と同等の料理は、その価格では提供できないとの回答でした。
おそらくその葬儀社も、過剰接待の風潮から抜け出ていないのでしょう。
「葬儀社さえ決めれば、そこに全てを任せればよいので、あとは何も心配する必要ありません。」の言葉にほっとしたのか、受話器の向こうは号泣に変わっていました。
それだけ葬儀を目前にした家族の精神的負担が大きいことを、葬儀業界は重く受け止めて欲しいものです。
このあと直ぐに私は、現時点で最良の選択肢である、イヨダの佐々木氏に事前連絡しました。
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2017年11月20日(月) |
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上のグラフは、西湘地区(小田原市、南足柄市、箱根町、湯河原町、真鶴町、大井町、開成町、山北町、松田町、中井町)に住む蓮台寺檀家のこの10年間の葬儀社別葬儀件数です。
最初の4年間は湘和の件数が一番多かったのですが、小田原市民葬祭が本堂の葬儀を受け持ってからは、この葬儀社の施行数が急激に増えました。
理由は、費用が圧倒的に安い上に遺族への対応もよかったからです。
評判が評判を呼び、私が勧めなくても、檀徒自らが小田葬を指名するようになりました。
当時は、湘和の互助会に加入している檀家も多かったのですが、もっとよい選択肢ができたことから、多くが退会してしまったようで、この4年間の湘和の葬儀はゼロになりました。
世間では湘和のシェアが5割あると言われている中、正確な情報が行き渡っている蓮台寺の檀徒の選択は、世間とは真逆になっています。
地元の葬儀社イヨダには、固定したファンがいて、一時的に施行数が減ったものの、今は回復傾向にあります。
これは私にとっては、次の理由で、歓迎することです。
私は、今の湘和のやり方には反対で、法事や葬儀のたびに「反湘和」の説法をしています。
直裁に申せば、湘和を使うな、ということです。
この説法には、実態調査に基づいた理屈が伴っているので、人々は素直に受け入れてくれるでしょう。
そうなれば、必然的に湘和を離れる人が増えるので、その人達を受け入れてくれる、湘和と体質が異なる葬儀社が必要になります。
そこで私が期待するのがイヨダです。
今のイヨダは、蓮台寺方式に沿った葬儀を実践してくれていますし、何よりも、経済的にゆとりのない遺族に対して寄り添った葬儀を行った実績があります。
それに加え、大きな葬儀を行える会館を持っているので、湘和と対極の葬儀マン達のリーダーになってくれる可能性があります。
私は、湘和に代表される「過剰接待葬儀」を西湘地区から放逐しようと思っています。
そのために私は、イヨダや小田原市民葬祭のような良識の葬儀社が、互いに足を引っ張り合うのでなく、伴に伸びていくような関係を築くお手伝いをさせてもらおうと思っています。
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2017年11月19日(日) |
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・3年前までは腰痛とは無縁で来たけれど、蓮の植え付けで荒木田土を持った時から、腰痛を覚えるようになりました。
このときは特に治療もせずに半年くらいで治りましたが、今は何が原因かわからないのに、2ヶ月前から腰痛になっています。
じっとしていればそれほどでもないのですが、体を動かすと痛みます。
きっと老化現象で、死ぬまで治らないような気がします。
だから、直そうなんて気を起こさずに、ただし、悪化させるような行動は慎みながら、腰痛と上手につき合っていくつもりです。
今の私にとって、腰に負担のかかる最大の仕事は、蓮の植え替えです。
蓮鉢はもう100鉢以上になっていて、種類も15くらいあります。
これだけあれば、来年の種蓮根は数百鉢取れます。
それなのに腰痛のせいで蓮栽培を止めるのはもったいない気がしますし、何よりも蓮根だって生き物なので、それを全てゴミにしてしまうのはかわいそうです。
では、どうすればよいか。
今日の散歩での考え事はこれがテーマでした。
そして、次のような、試してみたいことを思い付きました。
1.植え替えは、今から少しずつ行う。
そうすれば、1日1鉢のペースでも、5月までには
100鉢以上植え替えられる。
2.腰に負担をかけないために、植え付け用の土は、蓮根が浮かない程度の最小量にとどめる。
3.更に、半分の鉢には土を一切使わず、蓮根を重し用の石にくくりつけて水に沈める。
4.このように植え付けた鉢を、順次希望者に提供する。
たった3年間のささやかな経験ですが、蓮花を咲かせるのに土は必ずしも要らない、より大切なのは蓮根が生長しやすい空間だと思うようになりました。
小型蓮には小さな鉢でもよいのですが、大型蓮には大きな鉢を用意しなければ、花は咲かないようです。
今日の散歩で、100均の直径45cmの洗面器を5個買ってきました。
早速、先日の池の大掃除で掘り出した大型蓮根を、この洗面器に植え付けます。
土を使わず、石に縛り付ける方法で。
これで花が咲くかはわかりませんが、それを期待しつつ来年の7月を待つことにします。
なお、小型種は、直径25cmの容器でも咲くことがわかっているので、これに土を使って植え付けたものと石を使って植え付けたものの2つを作り、両方を希望者に提供しようと思います。
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2017年11月18日(土) |
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・今日から「今月の標語」というコーナーを始めました。
9月に立ち上げた「良識の葬儀」は、少なくとも半年間は月刊タウン誌神静民報の最小枠に意見広告を載せることにしました。
ただし、枠が小さいので、文字数が限られます
そこで考えたのが「標語」。
これなら短い字数で主張が伝わりやすいと考えました。
このコーナーの第1回は、来週配布される神静民報12月号の標語を先回りして載せました。
このコーナーに載せる回数は月に2回くらいを予定しています。
アイディアが枯渇したらこのコーナーは閉めますが、とりあえず来月分までは作り置きがありますので、このブログを開いたなら、注目なさってください。
5尺×6尺の墓地が空いたことを、一昨日の白蓮会で男性会員に話したら、早速今日、彼の友人夫妻が見えられて即決して帰られました。
正式契約は来週早々にもされますので、元の檀家さんには満中陰忌前に代金をお返しすることができます。
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2017年11月17日(金) |
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・今年の6月初め、中学の後輩で、学科は違いましたが同じ学部の大学の後輩でもあった4才年下の男性の葬儀を行いました。
彼が高校1年生の時、私は夏休みだけという条件付きで数学の家庭教師を引き受けました。
彼は優秀だったので、どうせなら予習をやろうと言うことで、その頃の高1の教科書「数Ⅰ」を夏休みの終わりまでに終えてしまいました。
その後冬休みと春休みにも頼まれ、冬休みの期間中には「数Ⅱ」を、春休みには「数Ⅲ」を予習し終え、とうとう3年生までの教科書を全て完了してしまいました。
今から思えば、どうやってこんな短期間で予習し終えたのか不思議なのですが、まさしく事実なのです。
こうなれば、もう私には手に負えなくなり、彼は2年生からは、大学の数学を独学するようになっていたようです。
こんな彼の葬儀を私が執り行うことになるとは想像だにしなかったことで、彼への思いが強かったからでしょうか、葬儀から数日経った夜半、散歩から帰った私の眼前を蛍が飛んだのです。
場所は還る池の縁で、3度光っただけで、見えなくなりましたが、私が境内で蛍を見たのはそのときが初めてです。
瞬間、私の頭をよぎったのは「彼が還ってきた」でした。
しかし冷静に考えれば、数百メートル離れた沢には蛍が生息していると聞いているので、そこからの1匹が飛来したとみるのが自然です。
ただ、そういうことは希有なため、23年間で初めての光景になり、それが偶然に彼の死と重なって私をそう思わせたのでしょう。
数年前、還る池で蛍を飼おうとし、いくつか試みましたが失敗しました。
その後、蛍を興味本位で人工飼育すべきでないという正論があるのを知り、もっともと思い、2度と試みまいと思っていましたが、あの蛍は、彼が私に何かを伝えたかったのではないか、もしかしたら、還る池でも蛍が飼えるよ、というメッセージだったのかもしれないと思いました。
昨日、還る池の大掃除をしたきっかけは、少なくともカワニナが繁殖できる環境を作ろうとしたからです。
井戸水を常時流しているので、それは十分可能でしょう。
そういう環境を長く続けていけば、いつか還る池の水が甘いと気づいた蛍が、住み着いてくれるのではないか。
もしそれが実現すれば、彼に対する最高の供養になるので、彼の奥さんが元気でいるうちに実現するよう夢を見させてもらいます。
昨晩ヨドバシカメラに注文した汚水用ポンプが届きました。
昨日の還る池掻い掘りで使ったポンプが途中で動かなくなりました。
連続運転の限界になってしまったのが原因のようで、途中からはバケツリレーに切り替えました。
これでは困るので、連続運転8時間可能なものを注文しました。
もう使わなくて済むかもしれないけれど、万全を期しました。
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2017年11月16日(木) |
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・今日は白蓮会の日。
男性3人、女性6人が集まってくれました。
主な仕事は還る池の大掃除。
ここには、ポンテデリアが強固に根を張っていたので、まずはそれを取り除くことから始めました。
次は、蓮根の取り出し。
3年前に植え替え時に余った蓮根を植えるのでなく還る池に捨てただけにしておいたら、大型の蓮で花付きが特によい品種ではないのだけれど、自然に根付き1年目から花が5個咲きました。
そして、2年目の昨年は花数は倍以上に増えました。
しかし、3年目の今年は、花数が減少してしまいました。
春に2節ほど(30cmくらい)を植え付けた蓮根は、夏に10mくらいに成長して花を咲かせ、一部を残して枯死します。
その枯死した部分をそのままにしておくと、翌年の新しい蓮根の成長が邪魔されるので、蓮花の鉢栽培では毎年植え替えが必要といわれるのは、これが主な原因と私は思っています。
そういう意味で、鉢に比べれば還る池には余裕があったのだけれど、普通の長靴で入れるぐらいの浅池なので、放っておくのも2年が限界だったようです。
さて作業を始めると、蓮根の殆どが枯死しており、それが池底にびっしり張り巡らされていました。
そして水は異臭を放っていました。
還る池には、井戸から汲み上げた水が常時流れていて、蓮根を入れる以前はこういう異臭はしなかったので、おそらくこの臭いは蓮根の腐敗臭だと思われます。
これを放置しておくと、腐敗は更に進み来春のオタマジャクシに影響が出かねません。
還る池は、元々はトンボと蛙のための池なので、撤去した後は再び蓮根は育てないことにします。
ともかく、3時間の人海戦術で、還る池の大掃除は完了し、砂利も取り除かれたコンクリート面だけの池底が現れました。
これから還る池をどうするか、早速「鯉を飼いましょう。」の意見も出ましたが、皆で考えるのが楽しみです。
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2017年11月15日(水) |
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・数年前、初めて福祉葬という言葉を耳にしました。
生活保護を受けている人が死亡した場合は、行政の福祉部門が葬儀費用を賄うという仕組みで、税金を使うので、葬儀形態は火葬式に限られるそうです。
ただ、西湘霊柩代表の山崎氏によれば、福祉葬で葬儀が行えるのはまだ良いほうで、福祉以下の人が大勢いるそうです。
福祉以下とは、生活保護を受けるのに十分な資格があるにもかかわらず、そうせずに頑張っている人たちのことで、こういう人たちが亡くなった場合、葬儀費用を工面するのが大変なのだそうです。
しかし、先日書いた望月社長の言葉通り、この人達に対しても誰かが葬儀をやらねばならないのです。
小田原市民葬祭は、こういう人たちの葬儀を引き受け、それぞれに応じた工夫をしてきたようです。
山崎氏が、会社を立ち上げる前から「福祉以下の人のためになりたい。」と口癖のように言っていたのは、彼の心を痛める経験が少なからずあったからだと思います。
言葉通り、彼は会社設立後間もなくして、孤独死して警察案件になった福祉以下の人の面倒をみています。
私が彼を信用する所以です。
今日、嬉しい話を聞きました。
半月前、私の知り合いの寺の福祉以下の檀徒が亡くなりました。
ここ数年付け届けが滞っているような家で、普通の葬儀は到底無理でお布施も払えない状態でした。
どうすればよいか思いあぐねた末に寺に相談したところ、葬儀は火葬式でよい、葬儀料は払わなくてよい、墓への納骨は認める、のこれ以上ない回答を得たそうです。
この話を葬儀を担当した葬儀社スタッフから聞いて、私は思わず拍手してしまいました。
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2017年11月14日(火) |
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・私は8週間に1回の割合で、眼の定期検診に通っています。
今日が、その日。
検診の最初は視力検査から始まります。
子供の頃は両眼とも2.0だった眼の良さも、今は裸眼だとやっと0.2に届く程度。
数値の低下は老化によることは勿論だけれど、私の場合は乱視がひどいのも影響しています。
それでも日常生活には困らないけれど、影響を受けるのは運転免許の検査の時。
そのために眼鏡を作ったけれど、この前の検査の時はギリギリのパスでした。
このことがいつも頭にあり、私にとって視力検査は、8週間に1度の憂鬱事となっていました。
しかし今は、視力の数値は気にならなくなりました。
それは、運転免許を返上してしまったから。
返上の理由は視力のことだけではないけれど、ともかく大きな気がかりが1つ取り除かれたことは確かです。
このことは、どうせ残り少ない時間だから、その時間を過ごす良いヒントだと思っています。
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2017年11月13日(月) |
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・今日は、重要文化財真教座像の話です。
私は、このブログの真教座像のコーナーで、このお像はいくつか造られたものの1つと書きましたが、今は考えを改めています。
結論として今の私は次のように考えています。
①真教座像制作の発案は、当時の蓮台寺住職が行い、制作資金は蓮台寺が持った。
②頭部内部の銘文のうち「南無阿弥陀仏」のお名号は真教上人がお書きになり、その説明文「文保二年二月十 三日干時御歳八十二」は蓮台寺の住職が書いた。
理由
①お像制作には当時でも相当の費用がかかったはずで、真教上人が無量光寺に独住されてから10年少しで、全国に真教像を配置するという大がかりなプロジェクトを企画するほどの余裕があったとは考えにくい。
もし資金があったなら、もっと基礎的な教団作りに回したのではないか。
②もしプロジェクトがあって複数のお像が造られたなら、蓮台寺以外に寿像が残っていないことが説明しにくい。
③もしプロジェクトが存在したなら、おそらくその第一号が蓮台寺のお像になり、第二号以後は真教上人がお亡くなりになったために中止になったと考えるべきだが、なぜ蓮台寺が第一号になったのかがわからない。
④それよりも、1297年開基の蓮台寺には当時から資金があったと考えた方が説明しやすい。
初代住職がどういう人であったかは、記録がないので想像でしかないが、当時のこの地の豪族の一員が真教上人に帰依して蓮台寺が開かれたことはあり得ることで、一族の後押しで真教上人像が造られたと考えれば説明しやすい。
今となっては、証明しようもない仮設ですが、これからは檀徒にはこの説で押し通すつもりです。
そして、開基当時から蓮台寺には資金があったという仮説に立てば、ご本尊が真教像よりも後に造られたとは考えにくいので、これについても調べてみる価値はあると考えています。 |
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2017年11月12日(日) |
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・ブログを再開してから葬儀に関することばかり書いてきましたが、今日は話題を変えます。
私は、23年前に山梨から戻って直ぐに「花の会」という名の5人のグループを立ち上げました。
私以外の4人はすべて私よりも10才以上年長でしたが、畑仕事が好きな人ばかりで、境内の草ぼうぼうの空き地を花畑にするなど、みるみるうちに境内はきれいになっていきました。
その頃にも、寺には世話人会があったのですが、とっくの昔に形骸化していたので、花の会の活動は、世話人会とは全く無関係でした。
しかし4年後に私が住職になってからは、世話人会との関係が密になり、花の会の活動は「境内清掃」という名で世話人会に引き継がれることになり、冬場を除いた年7回、文字通り境内清掃を行ってきました。
集まる人数は、30~40人で、檀徒間の交流の場ともなっています。
その境内清掃が、今日行われました。
集まったのは35人。
この頃は、めいめいが役割を心得ていて、勝手に動いてくれるので、私は歯車の1つになりきれるので、とても楽です。
今日の主な作業は、樹木の剪定。
芙蓉とサルスベリをはじめとする、今が剪定時期の樹木を、剪定する人、それを片付ける人と、自然に仕事が分担されて、境内は瞬く間にきれいになりました。
17年間続いているので、最初の参加者のうち、老齢で参加できなくなった人も相当数いますが、その代わりに必ず誰かが現れて、参加人数30人は必ず保たれています。
今日も、入檀したばかりのご夫婦が参加してくださいました。
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2017年11月11日(土) |
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・今の蓮台寺の葬儀料は、年間葬儀料の総額を400万円に抑えることを前提にして、その半分200万円を共通負担、残りの200万円を墓地面積に応じた負担にしています。
すなわち、個々の檀家の葬儀料は
葬儀料=200万円/(檀家数/20)+2.5万円×墓地面積率
の数式に従います。
ここで、(檀家数/20)とあるのは年間に予想される葬儀数で、一般に年間葬儀数は檀家数の5パーセントといわれている数字を使いました。また、墓地面積率とは畳半畳の倍数のことです。
ところで、「年間葬儀数は檀家数の5パーセント」と言うことは、感覚的にその通りだと思っていたから採用しただけのもので私自身で確かめたのではありません。
こんないい加減な決め方は元物理教師であった人間のすることではありませんが、この数式を採用した時は、毎年20軒以上の入檀が続いていたので、檀家数と葬儀数の関係を導き出すのが難しかったのです。
ところが数日前、この関係は私が住職になる前の檀家180軒に限って調べればよいことに気がつきました。
早速その180軒の、私が住職になってからの19年間の葬儀数を調べたところ、174件でした。
だから、この間の檀家数に対する年間葬儀数の割合は
174/180/19=0.0509
となり、ほぼ5パーセントのピッタンコになりました。
通説は、正しかったのです。
なお、将来にわたって、この180軒の追跡調査を行えば、データ数も多くなるので、もっと納得できる値になるはずです。
ところで、今年の9月に檀家数が400軒を超えたので、
共通負担は
200万円/(400/20)=10万円
となりました。
なお、現在の墓地面積率の総数は1438なので、年間の墓地面積負担の総額は
2.5万円×1438/20=180万円
で、共通負担より少なくなっていて、当初考えていた「共通負担と面積負担は半分半分」とは異なっていますが、今更これを変えるつもりはないので、檀家さんはご承知ください。
数字が続いたので、読む気がなくなった方もおられるでしょうが、我慢できる方はもう少しお付き合いを。
最後に、現在の葬儀料公式に当てはめた1軒当たりの平均葬儀料を算出します。
平均葬儀料=10万円+2.5万円×(1438/410)
=19万円
(1438/410)は現在の檀家数410軒で割った1軒当たりの墓地面積率。
そして、予想される葬儀料の年間総額は
19万円×(410/20)=389万5千円
です。
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2017年11月10日(金) |
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・8年前にイヨダで行った葬儀の通夜式で、私が会館を去った後、葬儀担当者が蓮台寺方式を破りました。
そのことを知った私は今後イヨダで葬儀を行わないことに決め、イヨダを指定した檀家には別の葬儀社に変えさせることにしました。
その頃には、本堂での葬儀が定着していて、イヨダに頼る必要はなくなっていたからです。
しかし間もなくして葬儀が発生し、故人の遺言でどうしてもイヨダ会館を使いたいと遺族に懇願されました。
そうまでされて、方針を貫くほど私は頑固馬鹿でないので、イヨダ会館に限りイヨダの葬儀を認めることにしました。
ただし、本堂の葬儀の評判がよく、殆どの檀家が本堂使用を望むようになったため、蓮台寺におけるイヨダの葬儀は激減しました。
それでも、古くからある唯一の地元葬儀社であるイヨダにはファンもいて、イヨダによる本堂葬儀を望む家もあったので、その場合は、本堂から会館に場所を変えさせて葬儀を行ってきました。
ただしイヨダによる本堂での葬儀は絶対に認めませんでした。
ところが2年前、イヨダで葬儀を行ってからロッカー式墓地を求めた2軒に明細を見せてもらったところ、私が想像していた以上に遺族に寄り添う葬儀を行っていたことが判明しました。
湘和の明細とは大違いでしたし、小田葬の社員も驚いたくらいです。
今の葬儀社の多くは、遺族に寄り添うどころか、余分返しを押しつけて遺族を泣かせていることが、実態調査でわかっています。
一事が万事と言いいますが、イヨダの葬儀を経て入檀した2軒ともが、「助かりました。」と言っているからには、イヨダは他とは違う、私の考えを改めなければと思いました。
そこで、蓮台寺方式に違反した社員は既に退社し大幅にスタッフが入れ替わっている今、いつまでもイヨダを拒否するのは檀家の不利益になると判断した私は、社長と会い協力を依頼しました。
その後、社員の佐々木泰樹氏が窓口になり、詳細な葬儀見積もりを作成してくれて、公表してもよいとの了解を得たので、湘和の実態調査と比較したパンフレットを作成し、秋の彼岸には200部を配布しました。
それによると、イヨダの葬儀費用は湘和の半分になっているので、この効果はじわじわ現れると思います。
なお、明細書に沿った本堂での葬儀もいくつか行われていて、つい最近の葬儀では一日葬にもかかわらず、香典で全費用が賄えたという報告を得ています。
これは、佐々木氏が遺族に寄り添う葬儀をしてくれたおかげです。
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2017年11月9日(木) |
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・私が今、小田原市民葬祭とイヨダと提携しているのには理由があります。
そのエピソードを紹介します。
今は退社して西湘霊柩を立ち上げた山崎代表が市民葬祭にいた頃、葬儀依頼の電話がありました。
その家は、少し前に葬儀を行ったけれど、支払い困難で分割払いの最中でした。
直ぐに応答できなかった山崎氏は、望月社長に相談したところ、「うちが引き受けなくて、どこが引き受けるんだ。」と怒鳴られたそうです。
私も同じような台詞を望月社長から聞いたことがあります。
10年前、望月社長に頼まれて、孤独死して数ヶ月たった男性の葬儀を行いました。
十分に処理してあったにもかかわらず、その棺からはかすかに匂いが漏れていました。
「現場ではさぞ大変だったでしょうね。」という私の問いに、「ええ、ドロドロでした。でも誰かがやらねばならないことですから。」というのが望月社長の答えでした。
トップがこのような考えで、自らが現場で働く会社なので、この姿勢が社員に伝わり、遺族に寄り添う葬儀が実践された結果、業績が伸びたというのが私の考えです。
イヨダについては、明日書きます。
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2017年11月8日(水) |
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・西湘地区での葬儀社のシェアは、湘和がダントツで、50パーセント近くを占めると言われています。
しかし20年前は、川東地区には足がかりはなく、本格的に湘和を使った寺は蓮台寺が初めてというのがスタッフの話でした。
当時私が湘和に注目したのは、通夜料理に精進料理しか出さないことでした。
これに感銘を受けた私は、直ぐにこの方式を取り入れ、それ以後、全ての通夜式で一度もぶれることなく貫き通しています。
当時の湘和スタッフは、蓮台寺では初めての葬儀説明会を開いてくれて、現在の葬儀の8割に上る本堂での葬儀の基礎を作ってくれました。
葬儀価格も、他社よりも抑えてくれたので、私は自信を持って檀徒に勧めることができました。
そして私が何よりも気に入ったのは、スタッフがその仕事に誇りを持っていたことで、それは精進料理を貫いていた会社の方針に起因していたと思っています。
それが社員の士気を高め、会社の信用にもつながり、シェアを伸ばしたというのが私の見解です。
一時は、湘和と蜜月時代があった私ですが、今はひどく嫌っています。
そのきっかけは、湘和で葬儀を行い蓮台寺に墓地を求めた家の明細書を見せてもらったことです。
「もう湘和の葬儀は2度とごめんです。」と遺族が怒っていたように、その葬儀の規模としては破格の数字が計上されており、支払いのために、一時はサラ金まで考えたそうです。
「相手を思いやる気持ちはあるのか。」私も、私が親しくしていた社員だったらこうはしないだろうと怒りました。
大きな会社だから、たまたま対応した社員がいけなかったという弁解もあるでしょうが、そういうことは1度だってあってはならないことです。
それ以後、他で葬儀を済ませて入檀する人から明細書を提出してもらっていますが、湘和の葬儀は現在蓮台寺が提携している葬儀社(イヨダと小田原市民葬祭)よりも2倍の価格であることがわかっています。
おまけに、精進料理の旗を降ろした湘和は今はおもてなしと称して通夜中に面前で生寿司を握るなどの不様さです。
精進料理の旗を高く掲げて伸びてきた湘和も、この有様では先が見えているというのが私の考えです。
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2017年11月7日(火) |
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・私が住職になる前の今から30年前、5尺×6尺のサイズの新墓地が本堂の東隣の旧庫裏の跡地に24基造られました。
その墓地は、当時では最も小さな墓地で、境内にはこれ以上の墓地増設は考えにくい状況であったためか、檀徒の分家にあたる家が希望して、殆どが契約済みとなりました。
但し時代は移って、今の最小の墓地はロッカー式になっています。
もし、そのときにロッカー式があったなら、間違いなくそれを選んだであろう家までが、新墓地を契約しました。
10月26日、新墓地を契約した家の葬儀がありました。
その家は、将来的に墓地を後継するめどが立たないので、私はロッカー式の墓地へ移ることを提案しました。
すると、その家もそのことを考えていたようで、自らは言い出し難かったけれどと、喜んで同意してくれました。
新墓地はカロートはできていますが、完成墓にするには、墓石、花立て、線香立ての一式を新設しなければなないので、相当の費用がかかります。
一方、ロッカー式の場合は、当面費用はかかりません。
私の提案は、未使用の新墓地を希望する人に新たに契約してもらい、その契約金からロッカー式墓地の契約料15万円を差し引いた全額を、その家にお返しするというものです。
新契約者がいつ現れるかわからないので、返済時期は保証できないけれど、当面の負担はゼロなので喜んでいただけました。
実は、このようなケースは初めてでなく、似たようなやり方を過去2回経験しているので、今回は迷うことなく、とてもスムーズに進みました。
これからは、このようなケースは増えるはずですが、同じように処理していきますので、該当する檀家さんはご安心ください。
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2017年11月6日(月) |
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・先月末から昨日までに4件の葬儀がありましたが、これらの葬儀料には改定価格を適用しました。
蓮台寺の葬儀料は
共通負担分+面積負担分
となっていますが、共通負担分は檀家数が増えると減額されることになっていて、9月の彼岸から立て続けに入檀があり、檀家数が400軒を超えたので、共通負担分は11万円から10万円に下がったからです。
このシステムを取り入れた当時の檀家数は288で、共通負担分は15万円でした。
そのときは、共通負担分が10万円になることなどないと思っていましたが、5年間で実現してしまいました。
理由はいくつか挙げられますが、1つはロッカー式墓地を作ったこと。
求めやすい価格で、かつ従来の先祖代々の墓と同じように使えるので、希望者が多く、70基が契約されました。
但し、墓地がいくら安価でも、今は寺が嫌われている時代なので、それだけでは入檀するはずがありません。
入檀を後押ししたのは、葬儀を通じての口コミです。
入檀者の多くが、蓮台寺の葬儀に参列した経験があると言います。
したがってそういう家は、入檀を決める際には当然葬儀を行った檀家に意見を求めるので、その推薦が決め手になったことがわかっています。
もし、葬儀に不満があったなら、そうはならなかったはずなので、小田原市民葬祭とイヨダがとてもよい葬儀をしてくれた証拠です。
両社の協力のおかげで、多くの葬儀が、香典で全費用が殆ど賄えているので、今時珍しいと、評判がよくなって入檀が増え、これによって葬儀料が減額され、また評判がよくなるという好循環になっています。
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2017年11月5日(日) |
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・今日、火葬場で親戚の人と話す機会があったので、通夜式の飲食について尋ねたら「式が終わった後では食事が振る舞われますが、式の最中なんてあり得ません。」という答えが、熱海と千葉県の人からあり、二人とも、西湘地区で行われている読経中の通夜振る舞いにあきれていました。
寺に戻って初7日忌の読経の後、このことを列席者全員に紹介すると、「私は東京に住んでいて、今までに200回近く葬儀に出ていますが、お経の最中に飲食するなどと言う経験はしたことがありません。」と、一人の男性が申し出てくれました。
かつて私は、東京でも通夜式中に飲食の振る舞いがされると聞いたので、これは東京中に広まっていると考えていましたが、この男性の話から、それは間違いだったと考えを改めました。
そして西湘地区で行われているみっともない風習は、全国的に見れば、ごくごく限られた場所だけに起こっている珍現象なのだと確信しました。
今日の情報に意を強くし、これからは一層、悪習撲滅に力を入れることにします。
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2017年11月4日(土) |
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・今日、小田葬の巡礼会館で通夜式を行いました。
通夜式を行うのは、6月29日以来です。
その間、4件の葬儀がありましたが、全て1日葬でした。
私は家族葬には反対で、なるべく普通に葬儀を行うように忠告するのですが、この4件については、列席者が、通夜式と葬儀式では顔ぶれが同じになると聞いたので、私の方から1日葬にするように勧めました。
特に昨日の葬儀では、亡くなられたご婦人の息子さんの会社関係の生花が20基近く飾られましたが、列席されたのは2人の息子さんのご家族9人だけで、弔電も無かったので、通夜式を行っても他に列席者は無かったと思われます。
私が家族葬に反対するのは、多くの人が余分返しを避けるために家族葬を選ぶ傾向があり、そうすると、葬儀費用は親族だけで負担するようになるからです。
しかし蓮台寺の場合は、半返しの方針を打ち出しているので、普通に葬儀を行った方が、遺族の負担は軽くなります。
4件とも、そのことを遺族に説明した上での家族葬の選択でしたので、私は1日葬を勧めました。
昔はあり得なかった1日葬ですが、これからは確実に増えていくと思います。
ただし、そうなれば香典による遺族の負担軽減は難しくなるので、余計に「良識の葬儀」の役割は大きくなります。
今日の通夜説法では、葬儀の実態を説明し、湘和でなく、小田葬かイヨダを使うように大演説しました。
拍手こそ無かったものの、終わった後の皆さんの好意的な表情で、気持ちは伝わったと確信しました。
これからもこうしたやり方で、変えていこうと思います。
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2017年11月3日(金) |
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・今日は、イヨダのプランと湘和の実態調査の比較を載せます。
なお、イヨダのプランは、昨年と今年にかけて、10件以上の葬儀で実証済みです。
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蓮台寺様用 セットプラン 一覧 (株)イヨダ
プラン名 |
特別セットプラン |
家族葬プラン |
一日葬プラン |
人数 |
親族・一般 計60名 |
50名まで |
10名まで |
場所 |
小田原会館英会館 |
蓮台寺本堂 |
小田原会館・英会館 |
儀式費用 |
491,400 *1 |
493.880 *2 |
300,240 |
飲食費用 |
151,200 |
151,200 |
50,400 |
返礼品費用 |
129,600 |
108,000 |
21,600 |
合計 |
771,840 |
753,080 |
372,240 |
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*1マイクロバス1台使用 *2マイクロバス1台と本堂使用料を含む
住職のコメント: 以上は追加料金なしで十分な葬儀ができる金額です。
次の湘和の実態調査と比較すれば、湘和の高額さがわかります。
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湘和の葬儀 最近の例から
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湘和会堂小田原
平成28年10月 親族25名 |
湘和会館鴨宮
平成28年1月 親族30名 |
セレモニー費用 |
997,563 |
1,017,003 |
会葬御礼返礼品 |
145,558(22個) |
188,450(54個) |
おもてなし |
292,656 |
366,074 |
御供物 |
50,700 |
72,900 |
立替金 |
35,640
(マイクロバス代) |
39,784
(マイクロバス代+タクシー代) |
互助会特典 |
0 |
-364,888 |
値引き |
-3,402 |
-1,188 |
差し引き請求額 |
1,524,715 |
1,318,135 |
**************************************
以上を見れば、私が次のように張り紙した正しさがおわかり頂けるでしょう。
ちょっと待て、互助会加入は 損の元
互助会割引も 元値が2倍じゃ 損は変わらず
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2017年11月2日(木) |
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・今年の秋の彼岸には、昨日掲載した「意見広告」と「葬儀に関する蓮台寺の方針」と「イヨダと湘和の葬儀費用の比較」の3つを閉じたパンフレットを200部作って、本堂と蓮台寺ホールに置き、「自由にお持ちください」と貼ったところ、全てが無くなりました。
これも有効な伝達手段とわかったので、暮れと正月には別の印刷物を作り、もう少し大がかりに配布するつもりです。
なお、今日は、「葬儀に関する蓮台寺の方針」を以下に紹介し、「イヨダと湘和の葬儀費用の比較」は明日紹介します。
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葬儀に関する蓮台寺の方針
昨今の一部葬儀社による過剰接待、高額葬儀は目に余るものがあり、葬儀で泣く人が増えています。これを正し、本来の葬儀に戻すための方針です。
1飲食
・通夜式読経中の飲食は禁止。
(式最中の飲食は厳粛であるべき式を壊す愚行です。)
・通夜式後の食事は1人当たり2160円以下の精進料理とし、 飲酒は禁止。
・火葬場での飲酒は禁止。
・忌中払いは火葬場の弁当(2160円以下)で済ます。
2返礼品
・「半返しの文化」を復活させるため、返礼品は2160円以下とする。
3葬儀施行費
・葬儀施行費(2日葬の場合:飲食費、返礼品代を除く全費用、マイクロバス1台の代金を含む)は60万円以下に抑える。
(ちなみに、最低価格と言われる「小さなお葬式」の同規模価格は643000円。また、イヨダが本堂で おこなう場合50万円、イヨダ会館でも50万円
で済む。)
以上の3つは、「良識の葬儀」が葬儀社を紹介する際に、依頼者と葬儀社双方に守ってもらう必須条件で、これに同意がなければ紹介しません。
4葬儀社の変更
・蓮台寺の葬儀では、見積もりの段階で、これを実行できない場合は、別の葬儀社に変えて葬儀を行う。
以上は、葬儀に費用がかかりすぎている現状を是正するために打ち出した方針なので、檀徒皆様のご協力をお願いします。
蓮台寺住職
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2017年11月1日(水) |
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・ずっと、このブログの書き込みを休んでいました。
やらなければいけないことが重なって、気持ちに余裕が無かったからです。
全てが解決したわけでは無いけれど、やや落ち着いてきたことと、月が変わったので、書く気になりました。
まずは「良識の葬儀」についてから始めます。
これについては、9月の彼岸中にタウン誌「ポスト」と「神静民報」に次のような意見広告を出しました。
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この意見広告は、既に読んだ方もいると思いますが、きっかけは、昨年暮れの49才男性の葬儀で、今の葬儀事情をどうにかしなければならないと、4月に葬儀説明会を開いたり、寺の掲示板に意見を掲載したりしましたが、究極は、ダメ葬儀社に替わる良識の葬儀社を伸ばすことと言う結論に達しました。
それを実践するための方策が「良識の葬儀」の立ち上げです。
この意見広告は、少なからず反響がありましたが、継続して訴える必要があると思い、神静民報に毎月ミニ広告を出すことにしました。
その第1回目が、次のような形で、10月末号に掲載されました。
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既に、これ以降の4ヶ月分のミニ広告を書き上げましたが、いずれももっと刺激的な表現をとっています。
これらを順次紹介しますので、乞うご期待です。
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