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2021年11月30日(火)
・昨日の女性の葬儀に参列したのはご主人と子供さんの家族だけで、典型的な家族葬でした。
どうしてそうしたかと喪主に尋ねたら、葬儀に人を呼べば呼ぶほど費用がかさむと思ったからだそうです。
蓮台寺ではずっと前から半返し葬儀を実践してきたので、こういう言葉を聞くとは意外でした。
でも個々の家にとって葬儀は滅多に起こるものでないので、新しい情報は入りにくいのでしょう。
今年は通夜式を1度も行わなかったのは、全てが少人数の葬儀で、通夜式を行ったとしても、葬儀式と同じ顔ぶれになるなら、葬儀式だけでよいというのが寺の方針だからです。
殆どの家がコロナを理由にしていましたが、本心は昨日の家と同じだったのかも知れません。
私は通夜式を行わなくともよいという考えですが、出来るなら通夜式を行った方がよいとも思っています。
弔問を希望する人をシャットアウトしなくて済みますし、遺族にとっても香典が負担を軽くしてくれるからです。
コロナが収束したように見える今、これからは通夜式の復活を試みたいと思います。
2021年11月29日(月)
・4年前に、5坪の旧墓地を一旦更地にし、施主家には1坪の墓地を造り、残りの場所には6基の家族墓を造ったところ、2週間で6基全てが売約した超人気の墓地に、今日、初めての納骨がありました。
今はこういう墓地を造っても、希望者はなかなか現れないと思うので、まだ4年しか経っていないのに、昔日の感がするのは、それだけ時代の流れが急ということなのでしょう。

今日の葬儀では、寺から会館、会館から火葬場、火葬場から寺への移動は軽自動車の相乗りでした。
私は住職になって以来、移動はマイクロバスか霊柩車か葬儀社の車なので、タクシーを使ったことがありません。
それでも、施主は当初、特別にタクシーを用意しなければならないと考えていました。
時代が進んでいるにもかかわらず、こういう古くさい考えが残っていて、遺族の重荷になっているのだと感じました。
2021年11月28日(日)
・葬儀社は2種類に分けられることに気がつきました。
1つは、エレベーター付きの会館を持つ葬儀社で、もう1つはそうでない葬儀社です。
前者には湘和、サンライフ、イヨダ、原香栄堂などが属し、後者には門松葬祭や髙月想送が属します。
髙月想送は竹松会館を持ちますが、コンビニ程度の「軽い会館」です。

両者の違いは葬儀費用に表れています。
大きな施設を持つ葬儀社は、その維持費を葬儀料に組み込まざるを得ず、必然的に高額になってしまうというのが私の考えです。

しかしながら、どんどん小規模化している葬儀にとって、エレベーター付きの会館は無用の長物になって行かざるを得ません。
今は、それに代わる葬儀社が存在しないので高額葬儀が維持されているけれど、蓮台寺がよい例で、低額で良質の本堂葬儀が確立した現在は、イヨダなどに頼る必要はなくなっていますが、同様なことが既に都会では会館を持たない葬儀社が急成長していて、遠からず、この地区にもこの波が押し寄せて、葬儀の大変革が起こる事が予想されます。
そのとき、エレベーター付きの会館はどうなるのでしょうか。

今回のイヨダの葬儀見積もりを見て、思ったことです。
2021年11月27日(土)
・本堂での1日葬の価格は32万円ですが、これは檀徒と担当する葬儀社の双方に不満がないように決めたものです。

この価格は、現在の葬儀価格の最低額と見なせる小さなお葬式並みなので、檀徒にとっては不満がないはずです。
また、葬儀社にとっても、小さなお葬式で発生するマージンがないので、その分の利益が確保できます。
ただ、エレベーター付きの会館を所有する葬儀社にとってはこの価格では採算が取れないと思っています。

私がまず、本堂葬儀のパートナーに門松葬祭を選んだのは、門松葬祭が専門とする自宅葬でも同等の価格で施行しているので、無理をしなくて済むと判断したからです。
後から加わってもらった髙月想送も同じ理由です。

一方、一時は本堂葬儀を担当してもらっていたイヨダに依頼しなくなったのは、会館葬儀ではその倍近くで施行しているからで、そういうダブルスタンダードは私にはそぐわないからです。

今朝、小さなお葬式並みの価格で神奈川全域での葬儀施行を謳う葬儀社に、本堂葬儀に協力して欲しいとメールしました。
今の門松葬祭と髙月想送の2社だけでは不安だからです。
そして夕方、回答メールが届き、「我が社では寺院葬儀は行っていません。」でした。
その葬儀社の葬儀の多くは、公営の会館を使っているので、蓮台寺本堂を会館並みに扱ってもらえばよいと思ったのですが、一回のメールだけではそれを理解してもらおうとするのが無理だと分かりました。
今回は諦めるとメールしましたが、近い将来提携できるような気がしています。
2021年11月26日(金)
・今日、檀徒の訃報が入りました。
第1報が寺でなく、葬儀社(イヨダ)になったのは今年初めてのケースです。
今年になって27件目の葬儀ですが、今回も1日葬で、全てが通夜式のない葬儀になりました。

これで、小田原セレモニーホールとイヨダと本堂葬儀の1日葬のデータが揃うことになります。
早速比較表を作り、本堂のパンフレット置きに備え付けて皆さんに知ってもらうことにします。
2021年11月25日(木)
・今日、小田原セレモニーホールで1日葬がありました。
列席者は親族だけの9人で、正真正銘の家族葬でした。
生前は、家業を急成長させ、友人が多かった人なので、旧来通りの葬儀ならば、数百人の弔問があったはずです。
一時的にせよコロナが収まっている今なら、そうすることの弊害はなかったはずなのに、遺族が徹底した家族葬を選んだことに、葬儀に対する意識の変化を強く感じました。
「これから皆さんにどうお知らせするかを考えねば。」の言葉に、まずは家族葬ありきだったことが窺えました。

枕経に伺って、安置されている広々とした部屋に通されたとき、ここなら十分に葬儀が行えると思いました。
そして今日の会館は、この規模の葬儀にはあまりに立派で贅沢すぎると思いました。
いずれ人々が、このことに関しても、意識が変わるような気がします。
2021年11月24日(水)
・先週の土曜日に、有料の永代供養墓を造って宣伝すると書きましたが、宣伝の仕方は従来のように新聞折り込みのタウン誌に載せる方法はとらないことにしました。
この頃は新聞を取らない人が増えていて、この墓を必要な人ほどその傾向は強いと思うからです。

ではどうするかというと、まずは蓮台寺の掲示板に貼って、そこから知ってもらおうと思います。
パンフレットも作り、墓参の人に持ち帰ってもらえば、案外タウン誌よりも効果的かも知れません。

今蓮台寺には、無料の永代供養墓が2つあります。
1つは「ゆうの墓」、もう1つは「ねむの墓」です。
この2つのシステムを変えて一部有料化すれば、新規の永代供養墓を建設しなくても対応できそうなので、早速作業に取りかかります。
2021年11月23日(火)
・住職になりたての頃、寺の方針を変えたことに対する雑音があり、愚痴をこぼしたら、「ブレたらダメ」と励ましてくれた檀徒がいました。
その一言に、大いに勇気づけられました。
その彼のために、今日お宅に伺い、枕経をあげてきました。
2021年11月22日(月)
・今日、檀徒の訃報が入りました。
事前相談があって、よく話し合って決めてください、の忠告をしたところ、選ばれたのは小田原セレモニーホールでの1日葬でした。

小田原セレモニーホールでの葬儀は2年半ぶりですが、蓮台寺方式を熟知しているスタッフが中心になっているので安心して臨めます。

但し、今年から始めた返礼品と供花の改革を押しつけるつもりはないので、旧来通りになるはずです。
あくまでも改革は、本堂葬儀に限って実施されます。
2021年11月21日(日)
・昨日、檀徒の知り合いが納骨する際に石屋の手間賃として8万円を支払ったことを聞きました。

そして今日知人から、手間賃が1万6千円の石屋のことを聞きました。
この石屋は、前日に墓を開けて、カロート内部を掃除し、古い骨壺を洗浄して納骨に備えるそうです。

この2つの大きな違いはどうして起こるのでしょう。
もし、両方の墓が通常の規模ならば、手間賃はそれほど変わらないはずです。
私の知る限りでは、石屋には職人気質があって、法外な金銭の要求はしません。
だから、石屋が5倍もの金額を欲したとは到底思えません。

したがって、私は、汗をかかない紹介者が濡れ手に粟を決め込んだのだと思っています。
この業界にはこの手の話が多すぎます。
こんなことだから、ますます、寺離れ、葬儀離れが起こるのです。
私に残された時間は少ないけれど、少しでも浄化していきたいと思います。
2021年11月20日(土)
・蓮台寺の檀家とは年会費(維持会費+長期積立金)を支払っている家で、檀徒とはその家族と言うことになります。
そういう意味で、蓮台寺には檀徒でない人の納骨を認める墓が2つあります。
1つは「ゆうの墓」で、これは無縁者のための墓で遺骨は直接この墓に合祀され、納骨料は無料です。
もう1つは「倶会の墓」で、ロッカー式個別墓と合祀墓から成っていて、2年間個別墓に納骨した後に合祀されます。
この墓は有料で、戒名授与式を含めて6万円です。
ただし納骨後の管理費納入などの義務は一切ありません。

蓮台寺には、檀徒のための合祀墓・一諸堂がありますが、ここには非檀徒の納骨は認めないので、非檀徒のためには上述の2つしかありません。
この2つは、世間で言う「永代供養墓」とは異なる独特の墓なので、「永代供養墓はありますか」と訪ねてくる人には説明に戸惑います。

それならいっそのこと、世間並みの永代供養墓を造ってしまうことを思い立ち、今日、納骨してもらった石屋に見積もりを依頼しました。
納骨料は、1万円、2万円、3万円のなかからお気持ちで選んでもらおうと思います。
なお、この墓も葬儀とセットで宣伝するつもりです。
2021年11月19日(金)
・昨日東海大学大磯病院の医師に、今回の診療は終わりにすると告げられました。
5月から6月にかけて数回喀血し、そのための通院でした。
症状だけから見ると肺がんの可能性が高かったのですが、内視鏡で出血部から採取した細胞と腫瘍マーカーはいずれも陰性で、体重は減るどころか太り気味なので、その可能性はないと判断されたようです。
では、喀血の原因は何故かと尋ねたら、医師の答えは「わかりません。」でした。
糖尿病で肺の毛細血管が弱くなったのではないかと私の持論を話したら、「糖尿病でそういうことは起こりません。」が呼吸器内科医の答えでした。

「原因不明では、又喀血するかも知れない。」と却って妻は不安気ですが、そのときはそのときで、ひとまず、病院通いが1つ減ってほっとしています。
2021年11月18日(木)
・今年は旧墓地の3軒が墓換えしましたが、ロッカー式に移った2軒と倶会の墓への納骨を決めた1軒は「質」が全く違います。
ロッカー式の2軒は墓地の後継者がいないことから、最良の選択ではあったものの、これしかない選択でもありました。
また、当分の間は縁者が代わって檀徒を務めることになります。

一方、倶会の墓へ納骨することになった家は、その時点で離檀することになり、以後は年会費を納める必要はないし、おそらく法事も行わないでしょう。
この点が、前の2軒との根本的な違いです。

もう1つ重要なのは、元の墓地には数人の先祖が眠っていることで、その墓を「捨てて」新しい墓地に替わったという点です。

このことに関して、次のようなことを思いました。
例えば、寺院墓地を持っている檀徒は、その墓地に入らなければならないと思い込んでいる人は多いだろうけれど、上の例のようにその必要は全くないので、他所に良い墓地があれば、先祖の眠る墓地を捨ててでも自分にふさわしい墓地を選ぶ人が増えていくような気がします。
これは寺の危機ですが、これがバネになり、寺は変わっていけるのかも知れません。
2021年11月17日(水)
・午前中、久しぶりに刈払機を動かしました。
今は芝生の成長も止まっているので、芝を刈るというよりも芝生の上に頭を出している雑草を除去する作業でした。
これを2時間で止めたのは、低血糖にならない為です。
昼食後は、刈り取った草を掃きまとめて、近くの植え込みの中に捨てました。
こういう場合檀徒の皆さんは、境内北の空き地にあるゴミ捨て場に運ぶのですが、私がそうしないのは、刈り取った草はしばらくすれば土に還ってしまうからです。

我が家では、野菜くずなどの生ゴミを、一切市の回収ゴミに出さず、コンポストに入れ、土をかけて放っておきます。
数ヶ月経てば良質の培養土に変わっています。
このごろは、これをふるいにかけて、芝の目土にしています。
それほど大げさに考えているのではないけれど、私にも少しはエコ意識があるのです。
2021年11月16日(火)
・今年になって、旧墓地の葬儀が6軒ありました。
私は、そのうちの4軒に墓換えを勧めたところ、1軒は今の状態を保つことになりましたが、2軒がロッカー式に移り、1軒は倶会の墓に納骨することになりました。
ロッカー式の2軒はしばらくは檀徒にとどまりますが、時期を見て遺骨は一諸堂に合祀され、両家は離檀することになります。
倶会の墓に納骨する家は直ぐに離檀扱いになります。
ただしその家は、自分たちも蓮台寺での葬儀を希望しているので、そのときには受け入れる態勢にしておくと約束して安心してもらいました。
おそらくそのときは倶会の葬儀になると思います。

なお、3軒の墓地の跡地には墓地建設でなく花壇を作り、当分は私ひとりで管理し、明確な方針が決まったら花をよく知る檀徒に世話してもらうようにします。
花期を過ぎた日本桜草とアジュガが、雑草と間違われ、根こそぎにされた苦い経験がありますので。
2021年11月15日(月)
・数日前突然妻に、「あのときのイチゴはおいしかったわ。一生の思い出よ。」と言われ、直ぐに昔を思い出しました。
山梨にいる頃、人に教えられてショートケーキのイチゴの種から苗を育て、一粒だけ採れた実を半分ずつにして食べたことがありました。
思い入れが強かったからか、とてもとても美味で、一生の思い出が大げさすぎないくらいでした。
折角思い出してくれたので、来年の春、一生の最後の思い出にするために、もう一度挑戦しようと思います。
2021年11月14日(日)
・私は、本堂葬儀では、葬儀社が行う納棺式には一度も立ち会っていません。
本来なら、一度くらい見ておくのが、葬儀寺院の住職としての務めなのでしょうが、この点については私にはプロ意識が欠けていました。

今日、門松葬祭に「湯潅の儀」について尋ねたら、「納棺の時には必ず行っています。」の返事でした。
どうしてこういう質問をしたかというと、実際に湯船を使って行う商業ベースの湯潅について、寺としての見解を檀徒に示そうと思っているからです。

昨年、会館で葬儀を行った檀徒が、湯潅について大いに悩みました。
多分、葬儀担当者に言いくるめられて湯潅を決めてしまったのですが、値段が12万円もすると聞いて「風呂に入れるだけでそんなにするのか。」と驚いたそうです。
これから葬儀があるので、断ると意地悪されるかも知れない、などと考えて悩んだのです。
しかし結局彼は、勇気を出して断りましたが、私は彼をこんなに悩ましたこの葬儀社に対しては、以後、こちらから推薦はしていません。

ただ、この「事件」については、私にも責任があると思っています。
湯潅について、その歴史、現代の有り様、価格などをきちんと知らせておけば、上述のような悲劇は起こらなかったからです。

「今度からは、納棺に立ち会ってください。」と門松葬祭に言われたので、遅まきながら勉強して、全檀徒に湯潅について知らせるつもりです。
2021年11月13日(土)
・10年くらい前までは、葬儀のたびに白木の位牌2本と7本トウバを書いていました。
このうち7本トウバは墓地に挿すようになっていますが、この頃の墓地は石が貼ってあったり、砂利が敷き詰められたりしていて、挿すことができないので、ただ立てかけるだけだったので、風に飛ばされるなど不安定な存在でした。
だから私はあるときから、7本トウバは書かなくなりました。
その頃から既に、都会の葬儀では使わなくなっていました。

白木位牌のうち1本は祭壇に、もう1本は焼香机に飾りますが、この頃の小規模葬儀では、祭壇と焼香机の距離が近いので、このことだけを考えるならば別々に飾る必要はなく、1本で十分です。
このことが理由なのか、これについても都会の葬儀では白木位牌は1本しか渡されません。

7本トウバにしても、2本の白木位牌にしても、絶対に必要だという理屈はいくらでもつくでしょうが、それも所詮、人が作った決め事に過ぎないので、それにこだわる必要がないというのが私の考え方で、7本トウバは止めましたが、そろそろ白木位牌も1本にしようと思います。

葬儀の供花を籠花から鉢花にしたのも考え方の根っこは同じで、他にも見直せる事案があれば、積極的に変えていくつもりです。
そして今考えているのは遺影についてです。
遺影はいつ頃から飾られるようになったのか、写真技術がない頃はそれに代わる物があったのか。
現代葬儀において、遺影よりふさわしい物があるのかないのか、そんなことを考え始めています。
2021年11月12日(金)
・6月以来、入檀が途絶えていましたが、今日、2軒の入檀が決まりました。
午前中の家は、ご自分たちのために墓地を探していたご夫婦で、昨年入檀して葬儀を行った近所の家に紹介されたそうです。
すでに、私の作ったパンフレットを読まれていて、「とてもわかりやすかったです。私達のどちらかが死んだらお寺さんに連絡すればいいんですね。」と申されたので、「そうです。どんなに夜が遅くとも結構です。」と答えたら、「ほっとしました。これで安心しました。」と、笑顔が返ってきました。

午後の家は、3年前に湘和で葬儀を行い納骨場所を探していて、こちらも檀徒の紹介で蓮台寺にたどり着きました。
今日、納骨の日取りを決め、無宗教葬だったので、戒名授与式を行うことにしました。
後で葬儀明細を見せてもらいますが、120万円かかったそうです。
家族葬だったので、本堂葬儀ならば、門松葬祭と髙月想送はその半分の費用で済むプランしか勧めないことを伝えました。

両家とも、今後葬儀が発生した場合は、本堂葬儀を選ぶことになります。
2021年11月11日(木)
・葬儀の後、喪主夫妻が、「仏壇にこんな物があったのですが。」と言って、2本の40cmほどの長さの割り竹を持ってきました。
そこには「南無阿弥陀仏○○家先祖代々追善菩提」と墨書してあり、それぞれに平成十年元旦と平成十二年元旦の日付が記してありました。
「懐かしい!これは、私が作った竹トウバです。まだ残っていたんですね。」思わず私は声を出してしまいました。

竹トウバは、平成7年に始めた大晦日法要・元旦法要で、全檀家の供養のために制作した物で、毎年東斜面の竹を切り出し、1節ごとの長さに切り出し、それを4つ割して、その内側に墨書しました。
その年に亡くなった人の供養もしたので、その数は、多い年には200本にもなりました。
それを読経会の男性会員が作ってくれた飾り棚に並べた風景は大晦日法要の名物にもなり、竹トウバを目当てに出席する人もいるほどでした。

ただ、竹トウバを作る作業は膨大な時間がかかるので、私が息切れしてしまいいつしか中断してしまいました。
それが何年続いたかの記録はないのですが、今日の現物を見て、少なくとも5年間は続いたことが分かりました。

なお、平成十二年元旦の墨書がある竹トウバは、その日付から、今日の葬儀で弔らわれた男性が平成11年7月に亡くなられたご母堂の供養のためにその年の大晦日法要に参加して仏壇に飾って20年以上が経過した物だと分かります。
2021年11月10日(水)
・明日、本堂葬儀が行われます。
遺族の事情を考慮して、こちらから最も費用がかからない火葬式を勧めて、その通りになりました。
ここが、未だ跋扈するぼったくり葬儀社と違うところです。

この家には、先祖が眠る旧来の墓地がありますが、私は一旦離檀して倶会の墓へ納骨することを提案しました。
当面の負担は軽くなるし、将来檀徒に復帰するなら、今より条件の良い環境になっていると思ったからです。

喪主は心動かされたようですが、「ただし、周りとよく相談して決めなさい。」との忠告を受け入れて即答は避けました。
結論は、納骨の日まで持ち越しますが、提案通りになったら、新しいタイプの墓換えになります。

なお、墓換えになった場合は、旧墓地の撤去費用は寺が全額を負担し、倶会の墓への納骨は、葬儀社への支払いとお布施を合わせて26万円で済みます。
2021年11月9日(火)
・今日、倶会の墓の納骨を行いました。
亡くなったのは独身の男性で、既に火葬式を済ませていて、国府津に住む親族の依頼で引き受けました。
今までこのケースは、私ひとりで戒名授与式を行っていたのですが、妻が知り合いと言うことで、今日は彼女も特別出演しました。

倶会の墓は、5寸の骨壺が納まる個別墓と合祀墓から成っていて、遺骨の一部を7寸から5寸の骨壺に移し替えて個別墓に納め、残りは最初から合祀するのですが、今回は遺骨全部を骨袋に入れ替えたら、丁度個別墓に納まりました。
この方法は遺族の了承を得て採用したのですが、これからは従来の方法と骨袋方式を遺族に選んでもらおうと思います。
ただ、殆どが骨袋方式を選びそうなので、倶会の墓に合った蓮台寺独自の骨袋を作ってみようと思います。
もし時間に余裕がある場合は、型紙を渡して、遺族に縫ってもらうのもよいと思います。
2021年11月8日(月)
・今日は朝から6名の方のために「還相護符(げんそうごふ)」作りをしました。
これは、5年前に始めた蓮台寺独自のお守りで、今までに1200通以上が配られています。
これについては、後日、特別にコーナーを設けて説明しますが、今日ここで書きたくなったのは、小学一年生の女の子のことです。
彼女は生まれつき難病を抱えていて、今までに数回手術を繰り返して生き延びてきました。
成人するまでには、更に数回手術が必要とのこと。
彼女自身のためは勿論のこと、ご両親を励ますためにお守りを作らせていただきました。
今回も奇跡が起こることを願って。
2021年11月7日(日)
・今朝は3時に目が覚め、しばらくは布団の中にいたけれど、寝付けそうもないので4時半には朝食を済ませました。
この頃こういうことが多くなっているのは、前の晩に早く寝るようになったからです。
1月2日の箱根駅伝往路中継を最後に全くTVを見なくなり、元々本や新聞は一切読まない今の私には、暗くなったら寝るしかないのです。

食事の後に、しばらくパソコンをいじった後、6時に本堂に向かい、いつものように熊野社の扉を開けてから朝のお経をあげました。
読経している間、毎日一緒についてくるジョリ(愛犬)は昨日納品されたばかりのホットカーペットが気に入ったらしく、いつもの座布団からこちらに移り、気持ちよさそうな風にお経を聞いていました。
ということは、最初にホットカーペットの恩恵を受けたのはジョリと言うことになり、2番目は私で、昼食後しばらくして眠くなり、ここで一休みしました。
広々とした本堂は暖かくていい気持ちでした。
2021年11月6日(土)
・2月に退院してから、私は22件の葬儀で導師を務めました。
その全ての葬儀でお別れ花が使われました。
と言うことは、今の時点で遺族は、お別れ花を葬儀の必需品と見なしていると考えられます。
それならば、今はオプションとしているお別れ花をセット料金に含ませる方がわかりやすいので、次回の葬儀から1日葬の料金を331,000円で施行するように、門松葬祭と髙月想送に依頼するつもりです。

それに加えて、お供え花の原則を次のように決めようと思います。
1.喪主が供える花はお別れ花だけにする。
2.他の供花は、喪主以外の参列者が用意する。
これについては最初は戸惑うだろうけれど、事例が増えれば直ぐに軌道に乗ると思います。
そういう意味で、先日の葬儀で飾られたシクラメンは、よい例になりました。
2021年11月5日(金)
・昨日、62才で急死した女性の17回忌法要が行われて、そのときの記憶が蘇りました。
その女性は訪問看護の仕事をされていて、訪問先で亡くなられたのです。
当然、警察案件になり、一時的な遺体安置は警察に紹介された当地の葬儀社に任せ、葬儀は蓮台寺専属の葬儀社が本堂で行いました。

驚いたのは、遺体安置を担当した葬儀社の明細書でした。
棺の料金が13万円になっていたのです。
どうしてこんな棺にしたのかと喪主に尋ねたら、「頭が真っ白になっていて、訳が分からないうちにこうなってしまいました。」が答えでした。

2年前の千葉県の葬儀で、湯潅とエンバーミングで40万円もぼったくった葬儀社がありました。
こちらもやはり、遺族の無知につけ込んであれよあれよという間に決められてしまったそうです。
その地では、何軒も葬儀会館を持つ大手の会社です。
そんな会社が、この様(ざま)です。
そして・・・・・、
蓮台寺の近くにもやたらに湯潅とエンバーミングを勧める一流(?)葬儀社があります。

これが今の葬儀業界の実態です。
油断も隙もありません。
性分として、こんなの見て見ぬ振りするわけにいかないので、残り少ない命だけれど怒り続けていく覚悟です。
2021年11月4日(木)
・嘗ては、檀徒が亡くなった直後、遺族が6人も寺にやってきたことがありました。
お布施の交渉には、大勢の方が有利と考えたのです。

しかし今のお布施は計算式で決まっているので、交渉するという観念は檀徒からも消えていて、打ち合わせは10分程で終わりますし、遠方の檀徒の場合は電話で済ませます。

葬儀社との打ち合わせは、日程を決めて火葬場の予約を取るなどの実務があるので、もっと時間がかかりますが、1日葬などのプランが決まれば定額が決まっていて、最低限のオプションしか勧めないので、他所の葬儀社よりも短時間で済みます。

私は、この打ち合わせに何度も同席しているので、2社共が初期対応できない場合は私が代理を務めることにし、決定事項を葬儀社に伝えて実務を行ってもらうことにすれば今の態勢を維持できることに気がつきました。

この場合は、葬儀を待ってもらうことになりますが、それはこちらの都合なので、それに伴う経費は寺と葬儀社が負担することにします。
2021年11月3日(水)
・昨年、西湘地区の檀徒の会館葬儀は、イヨダが5軒、小田原市民葬祭が2軒、そして湘和、サンライフ、原香栄堂が各1軒と合計10軒でした。
そのうちの1軒が昨日の葬儀に参列し、「去年はよく分からないで会館にしたけれど、今度はお寺に連絡すればいいんですね。」と念を押されました。
その人にとっては、2つを比べて、本堂葬儀が良かったのです。

別の人が言いました。
「髙月想送は知らなかったけれど、いいですね。」

我々の葬儀を経験すれば、他よりも良いことは必ず分かってもらえるというのが私の確信です。
とりあえず、門松葬祭と髙月想送を合わせて年間150件の葬儀を実現します。
次に200件、次に250件と増やしていけば、呼応する新規葬儀社が必ず現れるので、それらの葬儀社によって、西湘地区から葬儀不幸を無くそうというのが私の大まじめな計画です。
2021年11月2日(火)
・今日、本堂で1日葬が行われましたが、注目すべき事が2つありました。

1つは鉢花で、喪主の希望でシクラメンだけにしました。
正確に数えたのではないけれど、およそ20鉢。
それでも、税込価格は11,000円だそうで、式の後には参列者に配りました。
生花とは違って長持ちするので、皆さんは喜ばれたようです。

2つ目は霊柩バスを使ったことです。
火葬場に行ったのは、私を含めて7人で、霊柩車を使うなら、タクシーを2台頼まなければならなかったのですが、遺族の負担を少しでも減らそうと髙月想送が提案したのが霊柩バスでした。
15人が乗れるので、その範囲ならば、これからの蓮台寺葬儀では霊柩バスを使います。
2021年11月1日(月)
・今日、糖尿病の定期検診に行きました。
私は2種類のインスリンを注射していますが、この2ヶ月間、その量を1種類は医師の処方の6単位から4単位に自主的に減らし、もう1種類は9単位から5単位にしてみました。
低血糖になるのを防ぐためです。

このため、HbA1c値は前回の6.5から7.2に上昇しましたが、医師からは私の判断は正解だと言われました。
もうすぐ79才になる私にとって、HbA1cを下げるよりも、低血糖にならない方を優先させるべきと言われました。
そして今日の処方箋には、インスリン量が4単位と5単位になっていて、私が選んだ値が追認されていました。

そして今日、はじめて、何故私がインスリンを打つかがはっきりしました。
インスリンは、血糖値を正常値に戻すためではなく、高血糖による弊害(合併症)を防ぐために打つのだと理解しました。
通常HbA1は6.2以下が正常とされていますが、インスリン注射で人為的に正常値まで下げるのには、必ず低血糖発症というリスクが伴います。
そうではなく、合併症が起こらない範囲内に血糖値を保つためとすれば合点できます。
以前担当医師から、私の場合はHbA1cが6.5から7.5の間で良いと言われました。
それが、合併症が起こらない範囲なのでしょう。
今日の7.2は、その範囲だったので、今を続ける処方をしたのだと思います。
ただその結果を確認するため、次回の検診は2ヶ月後でなく、1ヶ月後になりました。
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