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2019年9月30日(月)
・今朝4時半に電話が鳴りました。
檀徒の訃報でした。
半月前にその家から、慌ただしく、葬儀の相談を受けました。
そこで私は、「ともかく、万が一の場合は、真夜中でもいいから寺に連絡しなさい。そうすれば私がどうにかしますから。」と伝えましたが、その通りにされたのです。
私は直ぐにスタッフに連絡して、その家にとって最善のスケジュールが決まりました。
もし事前の相談がなかったなら、寺への直ぐの連絡がはばかれる時間だったので、病院に相談して別の展開になったでしょう。
これは今までの経験では、善くないことが多かったので、この家の事前の対応は大正解でした。

午前中、別の家が葬儀の事前相談に見えられました。
ご家族3人でしたが、最初は全員が緊張の面持ちでした。
ただし、事前に予約があったので、あらかじめ作っておいたこの家に特有の葬儀プラン(本堂での葬儀)を示して説明を始めると、次第に表情が緩み、最後は3人共が笑顔で帰られました。
葬儀については誰もが不安を持っていますが、蓮台寺には無駄を省いた良質のプランが確立しているので、それが分かれば誰もが安心するはずです。
だから、檀徒の皆さんには是非とも事前相談をお勧めします。
2019年9月29日(日)
・右は、今日撮った写真です。
芙蓉とオーレア(黄色の花)が同時に咲くことは今までにはありませんでした。
普通は、芙蓉の花が完全に終わった後に、オーレアが咲くのです。
特に蓮台寺では、例年9月初めの境内清掃で、花が終わっている芙蓉は全て根元で伐採されていました。
と言うことで、この写真はとても珍しい1枚なので掲載しました。

・御本尊と一遍上人像の搬出作業は9:00から始まりました。
訪れたのは日通の文化財運搬専門の社員3人と、県博の薄井館長と神野学芸員、それに修復師の芝崎氏の6人でした。
11:00から法事があるので、それまでには終わると思っていたけれど、「とんでもありません。絶対に終わりません。」と社員のリーダーに断言されました。
なるほど、作業はとても丁寧で、昼食時間があったけれど、全ての梱包物が運搬車に積み込まれたのは14:40でした。
これらのお像が寺に戻るのは11月29日なので、それまでは、このことについては何も考えずに、ゆっくりしたいです。
2019年9月28日(土)
・修復された御本尊が帰ってきました。
一旦、本堂の畳の上に並べられましたが、最初に設置された阿弥陀如来を見た瞬間に今回の企画は大成功だったと思いました。
江戸時代に塗られた塗料を剥がし、造像時の像容を復元したのですが、どのような姿になるか一抹の不安があったけれど、前よりも重厚で存在感のあるお像に変貌していました。
修復師の選定に間違いがなかったのです。
始めよければ、終わりよしの典型です。

その後須弥壇に安置し、開眼回向したのですが、ここに留まるのは一晩だけで、明日の午前中には、県立歴史博物館に移送され、そこで10月5日から11月10日まで展示されますので、興味のある方は、そちらでご覧ください。

なお、今日の開眼回向は仮回向で、正式な開眼回向は、来年の3月に行うつもりです。
その頃までには、このお像が掲載される専門書も出版されているだろうから、修復作業の全資料を展示して檀徒以外にも公開しようと思います。
同時に、重文・真教座像を呼び戻して、遅ればせながらの700回遠忌を行います。

・午後、昨年10月に亡くなられた方の家族が墓を求めに訪れました。
こういう場合には、ロッカー式などの通常の墓は提供しないことに決めているので、「一阿の墓」を提示すると、「それでお願いします。」となりました。
戒名授与式、納骨の日取りも決まり、このシステムを企画してからの第1号となりました。
なお、「葬儀社はどこで、費用はどのくらいでしたか。」の質問には「小田原市民葬祭で、10万円くらい。」の答えでした。
後で明細のコピーを提供してくれることになりましたが、それを聞いて、望月前社長の志が引き継がれている善い会社だと思いました。
2019年9月27日(金)
・今日も1組のご夫婦が墓を求めに訪れたので、口頭で蓮台寺の方針を説明した後に、ロッカー式、家族墓Ⅱ、家族墓Ⅳの3カ所を案内しました。
すると、 「蓮台寺にお墓を求めることに決めました。ただ、どのお墓にするかはもう少し時間をください。」と奥さん。
蓮台寺の方針が気に入ったようです。
(追:20:00、この家から、家族墓Ⅱに決めたとの電話がありました。)

昨日もそうでしたが、蓮台寺の方針を口頭で説明したのは、生憎、パンフレットが切れていたからで、この際、増刷するついでに新バージョンに改めようと思います。
更に「本堂での葬儀」も改訂して、これに付属させるつもりです。
今はまだ、熊野権現札にかかりっきりなので、祭典が済む来月5日から集中的に作業開始するので、出来上がりを乞うご期待です。
2019年9月26日(木)
・今日は彼岸の最終日です。
昨日の朝は気配すらなかった芝生地に、今朝はにょきにょきと曼珠沙華の花立ちが見られました。
高いものは20cm以上なので、1時間に1cmのスピードで成長したことになり、じっと見ていれば、伸びる様子が視認できたかも知れません。
ここは境内で日当たりの一番よい場所なので、おそらく花立ち最後の曼珠沙華だろうから、彼岸中に全てが出揃ったことになり、目出度し目出度しです。

・今日、墓を求めに、ご夫婦が訪れました。
奥様は、本堂で行った知り合いの葬儀に参列されたそうですが、その家の場合は本堂では収まりきれない大規模葬儀になることが予想されるそうです。
そうならば、イヨダとさがみライフサービスの葬儀仕様を調べようと、2社のホームページを改めて開いてみました。
今度は推薦する必要があるので、今まで以上に丁寧に検討しました。
その結果、両社には天と地ほどの差があることが分かりました。
結論を言えば、さがみライフサービスは合格、イヨダは不合格で、私はさがみライフサービスを推薦することにします。
両社とも、社葬になるような大型葬儀の明細は載せていないけれど、1日葬と家族葬の明細を見れば、両社の姿勢の違いが分かります。
興味ある方は、ご自分で確かめてください。
今後、会館での葬儀を希望する檀徒には、さがみライフサービスを勧めることにします。
2019年9月25日(水)
・午後5時少し前、今日開店のビバホームに行ってきました。
予想通り、柑橘類の苗がたくさんあったので、通販でなく直に見られるこちらの方で買うことにします。
ちょっと驚いたのは、この時期に芝生が売られていたことで、芝生の補修がしやすくなりそうなのがありがたいことです。

今日の買い物は、ジョリの食料だけと決めていたので、新しい3種類を選んでみました。
彼女は好き嫌いがあるので、食べてくれるか分かりませんが、気に入ってくれたら、近くで手に入るので、これも私にはありがたいことです。

・本堂葬儀の利点を新たに気がつきました。
始点が蓮台寺と決まっているので、各火葬場との距離がはっきりするので、霊柩車の料金が火葬場毎に決められます。
例えば、茅ヶ崎斎場までは28.3km、藤沢斎場までは29.8kmなので、もし、30km以内が標準料金ならば、茅ヶ崎市、藤沢市に住む檀徒は追加料金が不要になります。
さらに、標準距離が40km以内ならば、隣の静岡県の熱海斎場(35.1km)までが入るし、少しオーバーする三島市の「みしま聖苑(41.1km)」を使う場合は、事前に追加料金を示せるので、檀徒の情報量が増えます。
こういうことも取り入れて、住む場所に応じた葬儀説明書を作るつもりです。
2019年9月24日(火)
・10月5日は熊野権現祭です。
これには、200枚のお札を作ります。
施餓鬼会の卒塔婆も200本書きましたが、これは裏表を書くだけで済んだけれど、お札は、4つの部位を折ったり貼ったりするので、1枚作るのに10分近くかかります。
だから間に合わせるために、今日から作業を始めました。
嘗ては、長時間労働も平気でしたが、今は労働効率が悪くなっている上に、長続きしなくなっています。
だから、間に合いそうもなかったら、またこのブログを休むかも知れません。

・10月1日に消費税が変わります。
これを機に、本堂葬儀を見直そうと思います。
見直すにあたっては、「小さなお葬式」を参考にしたいと思います。
私は、葬儀施行費に関しては、葬儀社のブログの中で、「小さなお葬式」が抜きん出て優れていると思います。
施行内容もその費用も、明快で、わかりやすく、落ちがないからです。
門松葬祭の施行明細も明快ですが、「小さなお葬式」とは細部で異なります。
例えば、遺体搬送距離とドライアイスの日数の上限です。
もしかしたら、門松葬祭の方が合理的なのかも知れませんが、今は世間の標準となりつつある「小さなお葬式」に合わせた内容で価格設定した方が皆さんに納得してもらえると考えました。
出来上がったら、「小さなお葬式」と対比して、全檀徒に周知するつもりです。

このブログに接している檀徒は極々少数で、殆どは、断片的な情報しか持っていないので、多くが葬儀に不安を感じていることが、最近の葬儀を経験して分かりました。
「本堂での葬儀」の標準価格とその実施例を配れば、全檀徒が安心するはずです。
2019年9月23日(月)
・今朝境内を見回ったら、あちこちで彼岸花(曼珠沙華)の花立ちが見られました。
今日は彼岸の中日なので、辛うじて名前通りに間に合いました。
但し、その場所は全て木陰で、いつも見事に咲く日当たりのよい芝生地では、その気配さえありません。
やはり、地温が影響していると思われます。
ただし、赤花だけでなく、白花も咲き始めているので、これからが境内にリコリスが咲き揃う見頃時期です。

今日、白花クレマチス4種類をタキイ種苗に注文しました。
いっぺんには境内をクレマチスで覆うことは出来ないけれど、これはその始まりです。
ついでにアゲハチョウのための柑橘苗木も注文しようと思ったけれど、今週中に近くに大型ホームセンターが開店するので、そこで見てから決めることにしました。
ともかく、このホームセンター開店は私の大きな楽しみで、生活が変わるような気がします。
2019年9月22日(日)
・彼岸入りしたというのに曼珠沙華が咲きません。
これは私の25年の経験では2度目です。
前の時は、暑さが9月まで続いたので、球根が季節を見誤ってしまったようで、1ヶ月遅れの開花でした。
今年も原因は同じだと思いますが、他に、真夏に咲くはずの芙蓉の開花が遅れて今が満開になったり、9月になっても蓮が開花したのは、梅雨時の低温が影響したと考えられるので、今年は涼しかったり暑かったりの変な夏でした。

・花と言えば、先週の木曜日の白蓮会で、黄花クロッカスの球根を植えてもらいました。
場所は、山門を入った直ぐ右手の芝生の中です。
芝を切りとったりの作業が必要なので、私ひとりだったら、時間がかかったでしょうが、皆さんが協力してくれたので、あっという間に100個を植え終わりました。
まだ植え時期に余裕があるので、今度は、220個購入しました。
次の白蓮会でこれを植えてもらって、更に植え場所が見つかれば、また注文するつもりなので、来年の春を楽しみにしていてください。

・一昨日に1軒、今日の2軒と、彼岸に入って3軒の法事がありました。
いつもなら妻と2人でお経をあげるのですが、来客が続いたので、3軒とも私ひとりで務めました。
付け届けを廃止したけれど、代わりに赤飯やおはぎなどの手作り料理、コーヒー、そば、野菜ジュースなどを届けてくれる檀家さんがいるからです。
ダイエットを始めてから初めての彼岸で、食べるべきか迷いましたが、折角料理してくださったので食べる量を五分の一程度にしておはぎも口にしました。
今月末に定期検診しますが、血糖値の結果が悪くなければ、「五分の一ダイエット」はよい方法であることが証明されます。
2019年9月21日(土)
・昨日私は、「互助会加入は損の元 解約こそが得の元」と、厳しい言葉を吐きましたが、それには、「本堂での葬儀が用意されている蓮台寺の檀徒にとっては」の但し書きを付けました。
まさに、蓮台寺には互助会葬儀に代わる本堂葬儀が確立されているからです。
では、蓮台寺の檀徒でない人たちにもこの標語が当てはまるかと言えば、一概にそうだとは言えません。

参列者が100人規模の葬儀で私が最低価格と考えているのは「小さな一般葬」で60万円です。
それに対して、サンライフの葬儀は100万円でしたが、もし互助会に加入していれば30万円の割引があるので、70万円になります。
サンライフの会館は、設備が充実していることを考えれば、決して高額すぎるとは言えないと思います。
例えば「市兵衛」のホームページを見れば、同じ規模の葬儀は79万円(税別)となっています。
更に、推奨している返礼品代と飲食代の合計は90万円を超えています。
なお、イヨダと小田原セレモニーホールのホームページにはこの規模の葬儀費用は明確に提示していません。
その点、市兵衛のホームページはわかりやすく一番優れていると評価できます。
いずれにしても、イヨダと小田原セレモニーホールの葬儀費用も、似たり寄ったりと思えるので、サンライフの葬儀料が特別に高額というのではなく、蓮台寺の葬儀費用が破格なだけと考えられます。

では何故、会館の葬儀費用が本堂に比べて高くなるかと言えば、その第一はメンテナンス料だと思います。
会館と駐車場、更には葬儀用品の維持には膨大な費用がかかるはずで、葬儀社はそれを葬儀料金から得なければなりません。
一方、本堂葬儀の場合は、葬儀は本来の使用目的でないので、葬儀から建物や備品などの維持費を捻出する必要がありません。
また第二として、葬儀社は参列者全員の要望(我が儘を含む)を聞こうとする傾向がありますが、これにも相当のお金がかかっているはずです。
しかし寺の場合は、我が儘を言う輩は無視せよ、というスタンスがとれるのでその分の費用もかかりません。

と言うことで、蓮台寺においてはマイクロバス代と本堂使用料を含めて葬儀施行費を40万円に抑えることが出来ています。
これは小さな一般葬の三分の二の値段で、蓮台寺が掲げる檀徒ファーストの葬儀を実現する基本になっています。
前にも書きましたが、静岡県の寺が、会館葬儀が高額すぎるので本堂葬儀を行うようになったのも同じ理念だったと思われます。
私のように孤立した住職と違って、静岡県の寺は活発に交流を行っているので、一ヶ寺の成功例は他寺にも広がりやすく、その地では本堂葬儀が主流になるかも知れません。
2019年9月20日(金)
・今日は葬儀施行費について書きますが、その前に、蓮台寺本堂での葬儀の特殊性を説明しておきます。

蓮台寺が葬儀に本堂を開放したのは20年前ですが、初めから今のスタイルだったのでなく、試行錯誤を繰り返してやっとたどり着いたのが現在の蓮台寺方式で、その要点は以下の通りです。
1.消耗品以外の備品は、全て寺に備わっています。
私は最近門松葬祭に依頼して葬儀に必要な物を全て揃えてもらいました。
購入額は、約40万円です。
これによって、葬儀社が持ち込む物品は、骨壺や棺などに限られるので、経費削減に繋がっています。
2.客殿の1部屋を遺体安置室として使っています。
遺族が希望すれば、亡くなった場所から、直接寺に遺体搬送し安置するシステムを作りました。
通常、葬儀社の安置室では料金が発生しますが、客殿での安置料金は無料なので、1回分の搬送料(例えば自宅から寺への搬送)と共に、経費削減になっています。
3.花祭壇の飾り付けは取り止めました。
長い間、前机に花祭壇を飾るのが当たり前になっていましたが、本堂には常花や憧旛などの荘厳があるので無くてもよいと判断し試したところ、それで十分と分かったので、以後はオプションとしても花祭壇は使わないことにしました。
これも経費削減になっています。
4.以上を前提に、門松葬祭が算出した100人規模の葬儀料金は、税抜き35万円で、これには施主花1基とマイクロバス1台が含まれているので、これに本堂使用料(3万円)を加えれば十分に葬儀が可能です。

次に、サンライフと門松葬祭の葬儀施行費(総費用から返礼品代と飲食費を差し引いた金額)を示します。
いずれも、税抜きの金額です。

   サンライフ 門松葬祭 
葬儀施行費   1066992円  458000円

解説
門松葬祭の施行費には基本料金35万円の外に、追加した2台目のマイクロバス料金、自宅から寺への搬送料、追加ドライアイス1日分、大看板料金、本堂使用料が含まれています。

サンライフの料金からは、互助会特典626500円が引かれたので、喪主が実際に支払った金額は、440492円で、門松葬祭とほぼ同額です。
但し、特典には既に支払った会費30万円が含まれているので、ここも実質的にはサンライフの方が28万円以上高額になっています。

2日にわたり、今年行われた2つの葬儀の比較を行いましたが、本堂での葬儀が用意されている蓮台寺の檀徒にとっては、
「互助会加入は損の元 解約こそが得の元」
の標語が全く真実であることをおわかりいただけたと思います。
なお、互助会を解約すれば、全額ではないけれど、支払った会費が返却されます。
2019年9月19日(木)
・昨日予告した、葬儀料の比較について書きます。
今日は、返礼品と食事接待についてです。

蓮台寺と「良識の葬儀」が掲げるのは、「参列者が増えれば遺族の負担が減る葬儀」です。
それを実現するには、最低限、返礼品と飲食接待費の合計が香典額を下回ることが必要です。
蓮台寺では、この地の平均香典額が、一般会葬者は5000円、親族は20000円とした上で、次のような数値を設定しています。
1.返礼品は、1軒当たり2500円以下に抑える。
2.通夜料理は精進料理とし、ひとり当たり、2160円とする。
3.従来の忌中払いは止め、その代わりにひとり当たり2160円以下の火葬場弁当で済ます。
この通りにやれば、この地で常態化している、参列者が増えるほど遺族の負担が増すということは絶対にありません。
また、蓮台寺では通夜読経中の飲食は禁止していて、一般参列者が飲食することは殆どないので、日本の善き伝統である「半返しの文化」が復活しています。

次に、サンライフの葬儀と門松葬祭の費用比較を示します。

  サンライフ  門松葬祭
 返礼品  422496円  268272円
(2484円×108)
 飲食費  438788円 121620円 

解説
・返礼品について、門松葬祭はいつものごとく蓮台寺の方針通りに抑えています。
遺族によっては、もっと高価な返礼品を望む家がありますが、門松葬祭は方針通りにするように説得を試みています。
今回もそうしたのだと思います。
一方、サンライフの方は1軒当たり3600円(税抜き)になっています。
喪主の話では、それが最低額の品と言われたそうですが、もしそれが真実なら、門松葬祭とは真逆の対応です。
サンライフのような大手が、そんな品種しか揃えていないことなどありえないからです。
この違いに、葬儀マンの姿勢が如実に表れています。
その結果、同じ規模の葬儀だったのに、15万円もの差が出ました。

・次に、飲食について。
門松葬祭が行った葬儀では、台風の影響で、通常の通夜料理(ひとり当たり2160円)でなく、助六弁当を配るという方法を採ったので、通常より60000円ほど安くなったそうです。
火葬場弁当は、2160円の特製弁当が配られました。

サンライフの通夜料理も、精進料理でしたが、この会社で用意できるのは最低がひとり3300円で、喪主の意向で、注文数が多かったこととサービス料が付くなどしたことで、高額になりました。
但し、火葬場弁当は飲物を含めて1600円(税抜き)に抑えました。
それでも、仮に本堂で葬儀を行った場合には、適切な助言が出来たので少なくとも15万円は削減できたはずで、返礼品と併せれば、30万円安くなりました。
このことだけでも、私が互助会をキャンセルして、本堂での葬儀にすることを勧めた理由が理解いただけるでしょう。

明日は、施行費について書きます。
2019年9月18日(水)
・昨日、2つの葬儀を紹介しました。
同じ規模の葬儀なのに、料金に100万円以上の差があります。
(互助会特典がない場合の差です。)
どうして、こんなに大きな差になるのかを、今後のために精査する必要があると考えました。
今日は時間がないので、予告だけに止めますが、明日から少しずつ書いていきます。
2019年9月17日(火)
・今日、5月にサンライフの会館で葬儀を行った家が明細を届けてくれました。
私は本堂での葬儀を勧めたのだけれど、互助会に入会していた喪主の強い意向を尊重しました。
ただし、返礼品や飲食については蓮台寺方式に沿って行うように伝えました。

その結果の請求金額総合計は1,333,447円になりました。
その家は、既に互助会会費300,000円を納めているので、これを合わせると支払った総額は、1,633,447円です。
返礼品の数は107、火葬場弁当の数は34だったので、これで葬儀の規模が分かると思います。

今月になって、門松葬祭による本堂葬儀が行われました。
その総額は、本堂使用料を含めて882,132円でした。
返礼品の数は108,火葬場弁当の数は42だったので、葬儀の規模はほぼ同じでした。
それなのに、支払額は、およそ半分で済んだことになります。
私は、同じ互助会組織でも、サンライフの方が湘和よりずっと良心的だと思っています。
それでもこれだけの差になるのだから、私が本堂の葬儀を勧める理由がおわかりいただけると思います。
2019年9月16日(月)
・昨日火葬場で、私が好物と言ったことから、今日早速喪主夫妻が自作のゴーヤと冬瓜を届けてくださいました。
ダイエット中の私には、もってこいのプレゼントで、明日からの食事が楽しみです。

私も老人会からプレゼントを贈られる年齢になりました。
断れないそうなので、妻が取りに行ってくれましたが、赤飯とクッキーでした。
両方とも、今の私には禁止食物で、処分を考えねばなりません。
何故始めたのか知りませんが、強制的に配るとは、こちらにとってはハタ迷惑だし、公金の無駄遣いにもなると思います。
これは、私が死ぬまで続くのでしょうか。
全面的に止めろとは言いませんが、見直してほしいものです。

昨日妻が、葬儀スタッフから、この業界に入った理由を聞きました。
親族の葬儀を経験して、自分も遺族に寄り添う仕事をしたいと思ったそうです。
その時の担当者は、今は葬儀の仕事を離れているそうで、それを知って、私はある人物を思い出しました。
「きっと、担当者は彼だったに違いない。」

12年前、彼は檀徒の葬儀を担当しましたが、その家の経済状態を知った彼は、葬儀社の支払いは待つから、寺へは直ぐに支払いなさいと言って、遺族はその通りにしてくれました。
その時私は順序が逆だと思いました。
営利事業の葬儀社への支払が先で、非営利の寺は後回しでもよいと。
間もなく、1年も経たずにその家の葬儀があったので、今度は、葬儀社の支払いを優先し、寺には分割払いにしてもらいました。

葬儀社はイヨダで、その社員の善き判断もさることながら、一社員にそれを許したイヨダの懐の深さも立派だと思います。
今のイヨダにそれがあるか、他の葬儀社にもそれが出来ているかは知りませんが、葬儀マンにとっては大切なことだと思います。
私にとってはとてもよい経験で、これをきっかけに葬儀に対する考え方が変わり、彼から学んだものを生かすように努めてきました。
2019年9月15日(日)
・今日本堂で、97才女性の1日葬が行われました。
喪主の意向で、親族だけの完全な家族葬でした。
その代わり、息子夫婦、孫夫婦、ひ孫全員が参加しました。
混じり気がないので、皆さんの心が1つになったすがすがしい葬儀になりました。
折角なので、後で訃報を知った人が義理で押しかけて、遺族を煩わせないことを祈ります。
今日納骨を済ませたので、弔問の気持ちは墓参りで表してください。
墓所は私が案内しますので。

・今日、最近独立した葬儀マンから興味深い話を聞きました。
彼も、ある寺の本堂葬儀を実施したところ、同じ教団の寺を紹介され、説明に行くことになったそうです。
私のように、他寺との交流を持たない僧侶は希で、普通はネットワークを持っているので、1ヶ寺で本堂葬儀が成功すれば、またたく間に広がる可能性があります。
彼を援護すべく、蓮台寺葬儀の詳細をまとめて手渡すことを約束しました。
2019年9月14日(土)
・注文していた黄花クロッカスが届きました。
明日は葬儀なので、明後日に植えます。
10個ずつ、10カ所に植えて、余地があったら、また100個注文し、更に余地があったら100個注文します。
そして数年後の春には、境内を黄色で埋め尽くします。
クレマチスで埋め尽くすことも考えていますが、こちらは白で統一しようと思い、どの種類がよいかを下調べしています。

夕方境内を見回ったら、アシタバに10数匹のキアゲハの幼虫を見つけました。
こんなにたくさんいるのは、普段は私しか行かない引っ込んだ場所がいいのか、大きな梅の木の木陰がいいのか、玄関への動線際にあるスダチにはアゲハの幼虫が2匹しかいないのとは大違いです。
と言うことで、スダチの苗木を数本買って、同じような環境に植えてみようと思います。
とにかく、蝶を増やしたいのです。

今日、葬儀の相談を受けました。
先日に午前1時20分に亡くなり、遺族が寺への連絡を遠慮したことを話し、「どんなに遅くても、まずは寺に連絡してください。そうすれば、一番よい方法を考えて差し上げますから。」と伝えると、「これで安心しました。」とおっしゃって表情を緩めて帰られました。

昨日、2月に法事を行った家から「還相護符」の追加を頼まれました。
今までは、法事の時に希望した人に作ってきたのですが、追加されたのは初めてです。
しかも、半年が過ぎてからです。
希望者は若いふたりの男性で、仕事の内容が変わった不安から亡くなった方に守ってもらいたいと思ったようです。
このお守りの趣旨にピッタリなので、明日魂入れして送ります。
2019年9月13日(金)
・昨日、卒論の学生が訪ねてきました。
私の喜寿のお祝いをしてくれるそうで、その打ち合わせです。
最初は、箱根での一泊止まりを考えていたようですが、寺を空けることが出来ない私のために、蓮台寺に集まってくれることになりました。
殆どが教師をしていたので、イベントの企画はお手の物で、今時の結婚式並になりそうですが、おとなしく従おうと思います。

・昨日、9日に葬儀を行った親族が自ら打ったそばを届けてくれました。
「よい葬儀をありがとうございました。」
ダイエットを始めてから、そばは禁止食物にしていましたが、「手打ち」なので賞味期限が限られているので、今朝茹でました。
とてもとてもおいしいそばなので、明日の血糖値測定で、異常に高くなければ、4日間愉しみたいと思います。

・この1週間の間に、本堂で2つの葬儀がありました。
施行したのは、門松葬祭とイヨダです。
昨日私が述べた、小さい葬儀社と大きい葬儀社です。
2つの葬儀社の違いは、会館を持っているかどうか、スタッフが多いかどうか、自前の備品が十分かどうかの3点だと思います。

結論から先に言えば、本堂での葬儀に関しては、3つの違いは施行に全く影響がありません。
本堂葬儀なので、当然のことながら、会館があろうとなかろうと関係ありません。
スタッフの人数も、門松葬祭はひとりだけですが、当日は4人の応援が確保されました。
今までを見ていると、必要な場合は協力し合える態勢が確立されているようです。
更に、備品については、蓮台寺には、必要な物品が一式揃えてあるので、門松葬祭だけでなくイヨダもそれを使いました。
ただし、この備品一式は、蓮台寺の所有物ではなく、「良識の葬儀」が購入し、蓮台寺に貸すという形をとっています。

妻が静岡の寺から聞いた話では、会館での葬儀が高額すぎるので、最近は本堂葬儀が多くなったそうです。
やり方によっては寺離れを食い止めるよい方法です。
これは、どの地域でも成立することで、西湘地区も例外ではありません。

蓮台寺を例にとれば、今年の20件の葬儀のうち、10件が本堂葬儀でした。
この割合は、会館葬儀が主流になっている昨今では特別に多いと言えるでしょうが、その良さが口コミで伝わって今後は、更に増えると思われます。

現在蓮台寺は、入檀制限をするほどになっていますが、その原因の1つが本堂葬儀で、これによって、寺のポリシーを確実に示せるからです。
この頃は、年に数回、途中で葬儀社を変えることがあります。
これが出来るのも、ダメ葬儀に代われる本堂葬儀が確立しているからです。

私は、こういう実例を熟知している葬儀グループが、この地の寺に対して本堂葬儀を積極的に営業して欲しいと思っています。
そこで、過剰接待でない葬儀を1件でも実施すれば、それは広がりを見せるはずで、この地の葬儀改革の有力な方法のひとつになるからです。
葬儀備品を蓮台寺所有でなく良識の葬儀所有にしたのは、必要ならば他寺でも使ってもらうためで、私のささやかな側面援助です。
2019年9月12日(木)
・明日のポスト紙に掲載される広告を紹介します。
ここをクリックすれば、現れます。

良識の葬儀を立ち上げたのは、湘和に代表される「過剰接待葬儀」に代わる葬儀を実現したかったからです。
何度も述べているように、近年人々が家族葬に代表される簡素な葬儀を望むようになった大きな理由は、参列者が増えるほど遺族の負担が増すからです。

嘗ては、半返しの精神が生きていて、弔問客が多いほど、遺族の負担が軽くなりました。
しかし今は、余分返しが常態化しています。
特に、私に届いた湘和の明細書の全てが、余分返しになっています。
これが、私が「湘和はダメ葬儀社」と断ずる理由です。

それなのに、西湘地区では未だ湘和が圧倒的なシェアを保っていると言われています。
どうしてかと言えば、それに代わる葬儀社がなく、他も似たり寄ったりの葬儀をしているからだと思います。
これでは、葬儀事情は変わりようがなく、人々は、自衛のために仕方なく家族葬に逃げ込まざるを得ません。
ただ家族葬は、弔問を望む人を排除することになり、葬儀費用も親族だけで賄わなければならないという問題が生じます。

家族葬を望むのには、他にも理由はあるだろうけれど、費用がかかりすぎるというのであれば、それは余りに悲しい理由です。
この現状を打破するには、湘和とその亜流に代わる、余分返しを廃する葬儀社が力を持つことです。
しかも、その葬儀社は一定以上の規模を持たねばなりません。
それが、前回の広告では、イヨダと小田原・成田セレモニーホールの2社でしたが、既にこのブログに掲載した理由によってイヨダは脱落してしまいました。

残る大きな葬儀社は、小田原・成田セレモニーホールですが、ここも何時脱落するか分かりません。
今後も確実に信用できるのは、門松葬祭とさくらホール(真鶴)ですが、湘和とその亜流に対抗するには、余りに小さすぎます。
それでも、今回広告したのは、動くことは決して無駄にはならない、と思っているからです。
こんな些細なことでも、大きな化学変化を起こすことだってありえるし、たとえそうならなくても、最低限、自己満足は出来ると思っているからです。
2019年9月11日(水)
・今日の通夜振る舞いの席で、私の前に座った親族の女性から、「お経の最中に飲食をすることなどあり得ない。」と言われました。
彼女の住まいは熱海市です。
県境を越えれば、これが常識なのです。
これを周りの人も聞いていたので、我が地区がいかに愚かな習慣を続けているかに目覚めたはずです。
彼女は明日の葬儀にも出席されるので、証人になってもらって、初七日法要の後に再びこれについて話します。
話した後、湘和の過剰接待に発展させるので、今まで以上に湘和離れが期待できます。
2019年9月10日(火)
・今朝、明日通夜式を行う遺族が挨拶に見えられました。
亡くなられたのが1:20だったために寺への連絡は遠慮したそうですが、常識的にはもっともなことです。
但し、それでも寺は引き受ける用意があったと伝えると、今度からはそうすると約束してくれました。

今回は、遺体を会館の安置室に搬送しましたが、本堂葬儀の希望だったので、まずは寺に連絡していれば直接寺に搬送して、それから葬儀社を選んでもよかったのです。
そうすれば、搬送料や安置料を省けるので、それだけでも費用(4万円くらい)を抑えられました。
今回を教訓に、葬儀社の違いも含めた費用の違いを表にして、檀徒に衆知するので、今度のような「遠慮」は減ると思います。
2019年9月9日(月)
・今週金曜日のタウン誌ポストに載る良識の葬儀の広告では、グループの社名を小田原・成田セレモニーホール、門松葬祭、さくらホール(真鶴)とし、前回筆頭だったイヨダは除外しました。
良識の葬儀としてパンフレットで謳った内容とかけ離れた葬儀に非檀徒からクレームが付き、それが事実であることを確認したからです。
たった1例ですが、一事が万事と言うこともありますし、1例といえどもあってはならないことです。
自らが作ったパンフレットから大幅に外れた葬儀を行い、それに対する遺族の不満が私に届いたのだから弁解の余地はありません。
だから、これからは、私からはイヨダを推薦することはしません。
湘和のようには毛嫌いすることはしませんが、「勝手にやってください。」のスタンスで臨みます。

昨日、檀家から葬儀の依頼がありました。
私は檀徒には、「万が一の場合は、真夜中でもいいからまずは寺に連絡を。」と伝えていて、その家もそれを知っていたのですが、真夜中だったので遠慮して、直接イヨダに連絡したそうです。
一時、私がイヨダを大宣伝していたので、結果は同じと思ったのだと思います。
ところで、その家は本堂での葬儀を希望していたので、普通だったら断るところですが、個人的には信用できる佐々木氏が担当することを絶対条件に引き受けました。
ただし私は「イヨダ一般」を信用できなくなったので、良識の葬儀グループから外し、このことを檀徒にも伝えるので、その影響は少なからずあると思います。
2019年9月8日(日)
・今日の通夜式では、台風直撃がはっきりしたことで、参列者に安全な時間内に帰宅してもらうことを最優先することに決めました。
そのために、開式を15分早め、焼香は開式直後から始めてもらい、式後の私の話も最小限にとどめました。
その結果、19:00前には本堂の参列者は全員が引き上げましたが、遺族は受付係に約束の終了時間19:00より前に終わるわけにはいかないと、クレームを付けられたそうです。
でも、電車も止まるほどに世間が安全を重視しているのに、こういうクレームを付ける人間がいることに、ここの土地柄を感じました。
クレームを付けたのは、おそらく「組」の人間です。
こういう口出しをする人間がいることも、組の介入を排したいがために家族葬に逃げ込む原因になっているのだと思いました。

今日のことを踏まえ、受付についても遺族が不快な思いをしないで済むような方法を考えていく必要を感じました。

それにしても、スタッフを含めて全員が、午後8時前に引き上げることが出来たのは、今回はこれだけで、よい通夜式になりました。
2019年9月7日(土)
・今日、維持会役員のひとりから「何時石畳を張り替えたのですか。」と聞かれました。
高圧洗浄機を使った効果が、見る人を錯覚させるほどだったことには驚きました。

明日の通夜振る舞いは、台風のことを考えて、助六弁当を配って済ますことになりました。
もし従来の方法だと、終わるのが遅くなるので、参列者だけでなく、後片付けをするスタッフにどんな影響が出るかが心配です。
だから、機転が利いた、とてもよい判断で、これからの通常の通夜式でも応用出来ると思います。
それでも心配なので、台風情報によっては、開式を早めることや通夜説法を省略することも考えておきます。
ともかく、台風の直撃を受ける通夜式は初めてで、参列者と葬儀スタッフの安全を最優先にして、他についてはあらゆる可能性を用意しておき、私が最終判断します。
2019年9月6日(金)
・タウン誌ポストの来週号に載せる良識の葬儀の広告原稿が届きました。
ゆうの墓、倶会の墓、一阿の墓を一緒に載せた、今までで一番大きな広告です。
ここには、良識の葬儀グループとして、小田原セレモニーホールと門松葬祭を載せました。
よく書けた原稿ですが、両社の同意を得てから掲載の承諾を出します。

日曜日の夕方に台風直撃の予報です。
この日は本堂で通夜式が行われます。
進路がずれてくれたらいいのですが、たとえ予報通りであっても、どういう準備をし、どう乗り切るかを考えることが、これからの糧になるので、知恵を絞ってくださいと先程スタッフに依頼しました。

システムエンジニアからブドウ栽培に転身した教え子に、今年の価格をメールとファックスで問い合わせても一向に返事が来ません。
体を壊したのかと心配になって先ほど電話したら、元気な声が返ってきました。
忙しすぎて、連絡できなかったそうです。
但し、問い合わせのシャインマスカットは、今月中頃からの出荷だそうで、十分に余裕があることが分かりました。
それよりも、元気な声が聞けたのが何よりです。

ホール横にある、イナバの物置が老朽化したので、買い換えようと出入りの業者に見積もりを依頼しました。
この業者は、2年前に初めて仕事をしてもらい、コスパがいいので、今までに10件の仕事を頼みました。
今日物置の見積もりが届きましたが、設置費と処分費を加えた額は、インターネット価格を下回ったので、直ぐに発注しました。
ついでに、山門前道路の舗装工事の見積を依頼しました。
ここは市道ですが、寺が費用を負担すれば工事可能だそうなので、見積もり次第では、今年中に実現させたいと思います。
2019年9月5日(木)
・今日、蓮が2輪開花しました。
2輪はそれぞれ別の鉢で、種類も異なります。
1つは前につぼみを紹介したものですが、もう1つは、開花した今日、初めて存在に気付きました。
ともかく、9月5日にもなって蓮が遅れて開花したという、特別に変わった記念すべき年です。

私の好きな黄花リコリスのオーレアが咲き始めました。
これに先立ち、既に5種類のリコリスが咲き、そのうち夏水仙は花が終わっています。
曼珠沙華はまだですが、全ての種類が咲きそろったら、境内に合う(境内でよく育つ)リコリスを選んで、数年掛けてあちこちに群生させようと思います。

今日、先日の葬儀の親戚から電話がありました。
「素晴らしい葬儀をありがとうございました。皆さんも同じ思いです。」
おそらく、親族を代表しての報告です。
こういう電話を戴いたのは、妻も記憶がないそうで、余程よい葬儀と思われたのでしょう。
これで、今回の葬儀スタッフの評判は上がります。
会館の葬儀だったので、蓮台寺の檀徒でない家にも適用出来るのがよく、また1つ、互助会葬儀に代わる有力な選択肢が確定したことはこの地域にとって大変喜ばしいことです。
2019年9月4日(水)
・今日、檀家さんがサルエルパンツを2本届けてくれました。
和裁が上手な方で、夏用と冬用に縫ってくれました。
実を言うと戴くまでは、こういうパンツがあるのは知らなかったのですが、今は、これをはいてパソコンに向かっています。

私は普段、作業ズボンをはいています。
でも、今の暑い時期はうっとうしいので、大概は部屋の中ではステテコ姿です。
今のステテコは、ポケットも付いていて、機能性も見た目もいいのですが、いくらなんでもお客さんの前では失礼なので必ず作業ズボンをはくようにしていますが、面倒に感じることもあります。
その点、サルエルパンツは股下がゆったりしているので、窮屈感が全くなく部屋着としては最適だし、このままでも来客に対して失礼になりません。
似合うかどうかは二の次で、はき心地が滅茶気に入ったので、これからはちょくちょくお目に掛けられると思います。

イオンのお葬式が、僧侶の読経に定額制を導入した時、日本仏教会が「お布施に値段を付けるとは何事ぞ。」と猛反発して、イオンは一時撤回したことがあります。
ただ、仏教会の言い分は建前だけのことで、傘下の僧侶達は、「戒名料は、1文字につき10万円」などと、メチャクチャしているのが常態化しています。
イオンにクレームを付ける前に、仏教会が襟を正すべきなのに、これには見て見ぬ振りです。
このように、言っていることとやっていることが、真逆なのだから、今では、葬儀読経の定額制はネット葬儀などで定着しています。
実際には、葬儀料の定額制は、殆どの寺院が導入しているのに、仏教会が猛反発したのは、自分たちの定額値よりもはるかに安かっただけと、世間には見透かされてしまったのです。

仏教会ともあろうものが、このざまなのだから、末端の僧侶の中にはやりたい放題で、法外な離檀料を要求する坊主も野放しのままです。
そもそも、離檀料の根拠がどこにあるかが私には分かりませんが、一歩譲って考えれば、今まで寺にお世話になったお礼という意味合いでしょうから、これは施主からの「お布施」に当たり、寺側から金銭を要求するのは日本仏教会の建前に完全に違反しています。
今後、高額の離檀料を要求されて、私が相談されたなら、期待は出来ないけれども、まずは日本仏教会事務局にその寺の名前を出して、「こんなでいいのか。」と問い合わせてみるつもりです。
2019年9月3日(火)
・今日、黄花クロッカスを100個注文しました。
届くのは今月末になるそうです。
前回は注文が遅れて、黄花だけの商品は品切れになり、他の色が混じってしまいました。
私の好みでは、「クロッカスは黄花に限る。」です。
届いて植え終えて、まだ植え場所があったら、追加注文して「黄花クロッカスの蓮台寺」にします。

ついでに、クレマチスの苗を探してみました。
境内にある生け垣やフェンス全てに絡ませたらと思ってのことです。
植え込みは手伝ってもらわなければならないので、今度の役員会に相談してみます。
同意を得られたら、10月の境内清掃から作業を開始します。

山門前のつるバラ「難波茨」の樹勢が衰えてきたので、新しい苗を購入してみようと思います。
これも皆さんの意見を聞いて、実施しようと思います。

こんなことを考えたのも、昨日の葬儀が終わって気持ちに余裕が出来たからです。
後から振り返れば、「あの葬儀がきっかけで、良識の葬儀の勢いが出てきた。」と言われると思われるくらいの記念すべき葬儀でした。

今日、この家の満中陰忌法要が10月に山聖会館で行われることになりました。
施主の話だと、葬儀スタッフを全員呼んで、葬儀と同じ規模で行うそうなので、私にとっては良識の葬儀を更に理解してもらうよい機会になります。
2019年9月2日(月)
・昨日の通夜式と今日の葬儀式では、故人の息子さんが作った絵本が主役になりました。
2日とも、それが朗読され、参列者を感動させたからです。
私が導師を務めた中で、最高の葬儀だったと思います。
同じ思いを参列者全員が持ったはずで、それ故に、私が行った「僧侶ダメ、湘和ダメ」の説法も素直に受け入れてもらえたと思います。
「こんなによい葬儀をする住職の話なら信用できる。」と言うことです。
喪主家は早速互助会の解約手続きを行うそうで、おそらく周囲の人たちも同調するでしょう。
互助会に代わる、ずっと安価で、良質の葬儀を目の当たりにしたのですから。
2019年9月1日(日)
・右は今朝撮った写真です。
9月になってからの蓮花は初めてのことで、1個だけだけれど、つぼみさえ残っています(下の花の直ぐ上)。
おそらく、私が生きている間はもうこういうことは2度と起こらないでしょう。
それだけ、今年は「変な夏」でした。

今日、墓参りに来た檀徒から相談を受けました。
その家は、彼の後に墓を継ぐ人がいないので、どうすればよいかということでした。
「別に悩む必要はありません。あなたが亡くなったら、最長10年間、管理費を前払いすれば、遺骨はそのままにしておき、その後は一諸堂に合祀されます。」
その際の合祀料は無料だし、残される墓の処分も寺が費用を負担するので心配しなくてもよいことを付け加えたら、安心して帰って行きました。

今日、葬儀仲間からとんでもない話を聞きました。
ある寺に墓終いを申し出たら、1000万円を要求されたそうです。
昨日も近隣の寺に離檀を申し入れたら、とんでもない金額を要求されたと言う話を聞きました。
こんな話がまかり通っているから、仏教界は腐っているというのです。

今日の通夜説法で、「お経の最中に、飲食する習慣が止まないのは、この辺の住職達がだらしがないからで、彼らが止めろと言えば、直ぐに無くなるはず。」と矛先を僧侶に向けました。
帰りがけに、お見受けしたところ人品骨柄の立派な男性から「よいお話を聞かせていただきました。大変参考になりました。」と礼を言われました。
こうした理解者が増えることは、喜ばしいことです。